習慣化コンサルタントの古川です。
世界最高の戦略系コンサルティング会社、
マッキンゼーアンドカンパニー。
そこで12年間、採用マネージャーとして
数千人の応募者の面接をしてきた伊賀泰代さん。
彼女が雑誌「THINK」で語っていた成長する人の3条件が
とても共感できるので、その内容と私の解釈も含めてご紹介します。
3条件は、
1.リーダーシップをスキルとして認識し、鍛えている
2.コンフォートゾーンにとどまらない
3.「実現できたらすごいこと」に多くのマインドシェアを割り当てる
まず、始めのリーダーシップとは、マネージャーという意味ではなく、
人を巻き込んで仕事を進めていける力と定義されています。
確かに、一人でできることは限られている。
大きな成果を出すためには、周りの力を借りて、
1+1を3以上の成果につなげていく。
これがリーダーシップというわけです。
同じマッキンゼーのパートナーであったDENAの南場智子さんが
コンサルタントと経営者の違いを次のように語っていました。
コンサルタントは正しい選択をするために考え抜き提案する
経営者は答えが無い選択を選んだ覚悟とともに正しいものに変えていく。
コンサルタントは知力、経営者は胆力が重要だと言っていました。
まさに、リーダーとはこういうものだと思います。
理屈も重要だけど、「覚悟」、圧倒的な覚悟。
これがあると人は動く。
リーダーシップとはカンタンに定義できるものではないが、
スキルとして常に高め続ける人が成長し成果をあげる。
納得です。
2.コンフォートゾーンにとどまらない。
これはこのブログでも伝えているので私の解釈は割愛しますが、
常に心が不安定になるほどの挑戦を抱えているか。
大切なことは挑戦を抱えて不安定な状態でも、静けさや安らぎを感じる
生活スキル、メンタルスキルを磨くこと。
安定したいから挑戦をやめるのではなく、
安定、安心を同時に感じられるよう、
仕事は仕事、オフはオフと心のスイッチを切り替える力を磨くことの方が
重要だと私は考えます。
なぜなら、挑戦して成長する以外に生き残る道がないからです。
長いビジネス人生で私たちは常に提供価値を見られます。
時代は代わり、知識やスキルはすぐに陳腐化する。
年を取るごとに、挑戦しないでも何となくやっていける。
伊賀さんは、次のように言っています。
「ビジネスパーソンは、成長期と活躍期を繰り返しながら成長する。
社会人になって最初の3年間は、新人であり、最も学びの多い成長期。
次の2年が活躍期。そこで他部門への事例が出て、新たに学ぶことが出現すると、
また3年ほど成長期が訪れる。」
「しかしそのサイクルが数回繰り返されて30代半ばになると、仕事が変わっても
新しい仕事で求められることや新たに遭遇する事態が、次第にあらかじめ予想のつく
範囲におさまり始める。
特に同じ会社内での移動だけの場合は、毎回サプライズが少なくなる」
本当にその通りですね。
だからこそ、自分で成長するテーマや環境をつくっていく必要があります。
3.「実現できたらすごいこと」に多くのマインドシェアを割り当てる
高い成果をだす人は前例を無視して、理想から入ります。
そしてそれを実現できたらいいなと可能性を探っていく。
制約条件に制約され始めるとどんどん、窮屈になる。
まずは理想を目一杯広げて、心を躍らせる。
そのモチベーションから周りの天才たちの力をリーダーシップによって
活用しながら、実現していく。
自分の情熱を燃やし続け、10年かけて育てるつもりで
覚悟してすすめる。
まさにこんな人が成長すると思います。
自分でもこれは実践していることですし、そのハードルをもっともっと
高めていきたいと思います。