習慣化コンサルタントの古川です。
よく、習慣化コンサルティングをしていて
出てくるのは、「なぜこの習慣をやっているのですか?」
という質問です。
たとえば、英語学習。
寝る時間がない、今日も英語の勉強する時間がなかった。。。
習慣化の専門家としては、ではどのように続けましょうかとなるところ
ですが、敢えてこの質問をします。
「そもそもなぜ、英語学習をする必要性があるのですか?」
結構絶句する方が多いのです。
いや、いつか英語が必要になるから。
話せるとかっこいいかなと。
自己成長していない気がしたのでスピードラーニングを始めて。
と色々話は出てくるのですが、どれも本人がピンと来てない。
そこで、「英語学習はやめたらどうでしょう?」と提案します。
そうすると、「えっ、やめていいんですか?」という回答が多いのです。
なぜやめてはいけないのですか?と聞くと、決めたから、一度決めたらやらないと
自分がダメな人に思いそうで・・・
これは心理学では、「一貫性の罠」といういいます。
一度、決めたこと・自分の行動に矛盾が起きることを人は恐れ、
一貫性のある人物、行動をしたいと圧力がかかるのです。
たとえば、習慣化に「みんなに宣言」というモチベーションスイッチが
あります。
これがなぜ効くのか?
それは一貫性の法則が効いているからです。
一度宣言したら、やり通さなければならないという心理が働く。
これは自分にとって良い習慣の場合はぜひやった方がいい。
習慣化の馬力でモチベーションが欲しい時には有効です。
問題は、他人との一貫性の法則だけではなく、
自分の中で無意識に働いている一貫性の法則です。
これは私もあります。
今年の目標だと決めたことを決めた時期に達成できていないと気持ちが悪い。
しかし、落ち着いて考えてみると、今それをやることは損が大きいのに
達成にこだわっている、非合理的な自分がいるのです。
こんなとき、私は「いかん、いかん、一貫性の罠にハマっている」と自分に
問いかけ、今一度、スケジュールを見直し考えます。
だから、朝一番に20分もミッションや目標を見直す時間を毎日取っています。
さあ、どうでしょう?
一貫性の罠にハマって、本当は自分にとってもはや必要のない習慣や目標は
ないでしょうか?
時間とエネルギーは有限です。
不要だと判断したら、もったいないと思わず、すぐに捨て次のものを目指す。
一貫性の罠、決めたらやり通さなければならないの罠から
抜け出してください。