習慣化コンサルタントの古川です。
人のやる気はどうすれば高まるのか?
モチベーションには誰しも興味があるところでしょう。
そこで、今回は10の心理学的理論から私なりの解説を加えて
ご紹介します。
理論1.内発的動機づけ (興味、好奇心の湧くことはやる)
勉強をやれと親から言われてもやらないのは、外発的な動機づけだからです。
外発的動機づけとは賞罰のあるものです。
会社の仕事は賞罰中心かもれませんが、好きなこと、大好きなことは誰に言われなくても
やります。
理論2.自己決定理論 (自分で決めたことはやる)
自分で決めたことは、他人から指示されたことの10倍、実践しようとする。
コーチングをしていると本当にそう思います。
だから、自分で決めることが重要です。
多少レベルが落ちても、行動を自分で決めてもらうことがモチベーションを
高めるために重要だと言うことです。
行動を初めて、継続する間にフィードバックをして修正するチャンスはあります。
理論3.快感・不快感理論(快感を求め、苦痛を避ける)
原始的で根源的なモチベーションです。
動物は全て同じ。
カラスは一度鷹が出た場所には二度と近寄りません。苦痛を避けるからです。
一度美味しい食事にありつけたゴルフ場には何度も出没します。快感があるからです。
理論4.他者志向的動機理論(他人のため、社会のために役に立ちたい)
自分のために頑張る!興味・楽しいことをやる!
これも動機ですが、私たちには社会性があります。
誰かにお世話になり、役に立って、支え合って生きているのが人間です。
根源的に、その一翼を担いたいという欲求があります。
たとえば、お金持ちになったら自分のためにお金を使い続ける人は
少なくなります。その欲求には限界があるからです。
寄付をしたり、誰かの笑顔のために仕事をしたり、ボランティアをしたりします。
誰しも貢献したいという気持ちがあるということです。
理論5.自動動機(無意識が勝手に行動させてくれる)
無意識というと、怪しい世界に聞こえますが、
私たちの行動の60%は無意識的です。
つまり、自動的にやっているのです。その代表が習慣化された行動です。
たとえば、早朝ジョギングをする。
最初は、難しいのです。意識的に時間を決めて、意味を持ち、意思の力で頑張る。
誰かのため、自分の将来のため、目標を決めて色々頑張りますが続きません。
無意識が現状維持を求めているからです。
ところが、一定期間続けると、苦痛がなくなり当たり前に続けられるようになります。
習慣化した状態です。
毎日、朝ランをして出社する人はそれをしないと気持ち悪いのです。
もちろん、これが快・苦痛の理論とも言えますが、それよりも無意識への行動パターンの
刷り込みで自動的に繰り返していると言った方が腑に落ちるのではないでしょうか?
理論6.フロー理論 (時を忘れるほど集中すると楽しい)
自己没頭する、楽しいことは時を忘れてやってしまう。
期限ギリギリなので一気に集中してやった。
人間の頭の中は常に、未来と過去のことに焦点が当たっているので
意識が散漫になります。
今に集中ができれば、他のことが気にならなくなるので没頭できます。
モチベーションとは行動を進めることが目的なので、高いエネルギーというより
行動が自動的に流れていく状態を作れればいいのです。
そういう意味ではこれもモチベーション理論に入って来ます。
理論7.達成目標理論 (明確な目標と行動に向けて頑張る)
明確な目標を設定し、行動を決めるとやる気になります。
だからこそ、会社でも目標があります。また、個人でも年始の豊富を立てるでしょう。
人には成長したい、達成したいという欲求があるので、モチベーションが湧く訳です。
しかし、この目標が他者から押し付けられたものか、自分で決めたものか、
さらに興味が湧くのか、将来への意味が持てるのか、
目標の質に着目する必要があります。
また、行動を継続させるには、行動が明確であり、
常にフィードバックがあることが重要です。
理論8.自己認知理論(自信があるかないかで行動が決まる)
自分がその目標や課題をクリアできると感じるのか、
無理だと思うのかで行動できるかどうかが決まります。
セルフイメージといいますが、そこには自分に自信があるかどうか
が大きく影響してくるのです。
自己効力感(自分でできる!という感覚)がなければ、
課題や目標を目の前にした時に「無理だ」と心が折れてしまいます。
理論9.学習性無力感、効力感理論(失敗か成功か、積み上げた体験で変わる)
サーカスの像という逸話をご存知でしょうか?
サーカスの像は小さな杭と細いロープで繋がれていても逃げません。
なぜか?
それは子像の時に何度も逃げようとしても、ダメだった体験があるからです。
これを学習性無力感といいます。今なら簡単に逃げられるのに逃げようともしなくなる。
逆に、成功体験が増えてくるとどんどん、自信が着いてできそうな気がする。
これが学習性効力感です。
成功体験を積むということは非常に重要です。
その結果、自己効力感が高まるのです。
理論10.パーソナルセオリー理論(自説、信念が行動を促す)
「人生とは修行である」
「売り込みは美しくない」
「毎日が楽しいことこそ生きがいだ」
どんな人にも、善かれ悪しかれ、思い込みがあります。
これを心理学ではビリーフといいます。
自分にパワー、つまりモチベーションを与えてくれるものが
パワフルビリーフ、逆にブレーキをかけてモチベーションを奪うのが
ネガティブビリーフです。
このパーソナルセオリーは、師匠や親、文化などから影響を
受けます。
逆に自分で作り上げることもできます。
分かりやすいのが、アファメーションといって、自分に良いパーソナルセオリーの
言葉を刷り込むというものです。
以上、10の理論を私なりに解説してきました。
上記の内容は、モティベーションにまなぶ12の理論 鹿毛雅治
の内容を柱に書いています。
かなり分厚いですが、細かく専門家が分かりやすい解説をしているので
非常におすすめの本です。
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