※追記しまくってます福井の家の、特になにもないけど、日常の暮らしの話

きてくださってありがとうございます！

年末年始、福井に行ってきた話を書いて、色々コメントや質問を頂いたのですが

⇒ただ食べたものを書き連ねただけの日記 2018年冬編

⇒ただ食べたものを書き連ねただけの日記後編

この料理の数々は、おばさんが１人で作ってます。すごいですよね。

（前も書いたことがあるんですが、おばさんというのはお義母さんではなく、お義母さんのお兄さんの奥さんです）←ややこしわ

普段はもちろんこんなに品数はないそうですが

厚揚げ、こんにゃく、椎茸、かぼちゃ、冬だとそこにぜんまい、里芋・・・あたりは常にある気がする。

一度に作るんじゃなく、なくなったらこれ、なくなったらこれ・・・と、ずらしながら年じゅう何かしらを煮ているそうです。憧れるわー。年じゅう何かしら煮てみたい。（何その願望）

こんなにズラリと並ぶのは福井だからなのか、おばさんだからなのかわからないのですが

おばさんのお兄さんだか弟さんだかが来た時にテーブルを見て、「いつもこんなに豪華なのか」と驚いていたそうで。

おばさん「そこの家では、魚だったら魚がまずあって、あとは味噌汁と、サラダぐらい。そこに煮物が１つ２つあるぐらいって言ってたわ。」

いやいや十分多いわ！！

それ我が家の最高に品数多い時やわ。後半の「そこに煮物が１つ２つあるぐらい」の怒涛の追い上げすごいわ。

そして私が個人的に驚いているのが

これだけおかずがあっても結構みんな平気で「かずのこはないんか？」と聞いたり、「海苔ないん？」と海苔を出してきてそれでごはんを食べたりしてるんですよね。

そしておばさんは、普通に「あるよ～」「あ、それはないわ～」みたいな、ほんまになんにも思ってない感じなんです。

いや、海苔ないかどうか聞かれただけで怒るほうがおかしいんかもしれんけど

私やったら「こんなにおかずがあるのに何言うとんねーん！（キィィィィーー！！！）」て言ってしまいそうやわ。「それはごはんのおかずになるものがないと言いたいのですか？」とか勝手に裏を読む薄汚れた心で無駄に責め立てそう。

そういえば

よく人の家で、どんどんご飯を勧められて断れないとかあるじゃないですか。

でもこの家では、「これ美味しいよー！！」とか「これ食べてみて」「ホラホラ」「遠慮しないで」と勧めてくることが全然ないんです。

そもそも食事中に会話自体があんまりない。

みんなで晩酌にしても「かんぱーい！！」みたいなのもないし、お酒を薦められることもない。

たまにおじさんがほろ酔いになった時に「これ飲むか？」「これ食べたか？」「これうまいぞ」とボソッと小声で言われるぐらい。（むしろとても嬉しくなる）

外は深々と降り積もる雪で

大人しく、個々に食べて、個々に飲む

とても静かな家です。

ごはんのあとはすぐに洗い物。

１日３回の食事で大量のお皿を、しかも毎回同じお皿を使うわけですが

おばさんは必ず毎回、スプーン１つ残さず完璧に布でふきあげ、すべて食器棚の定位置にきっちり戻すんです。（数時間後どうせ使うから出しっぱなしにしようとかない）

家の人たちが毎日使うお皿は、食器棚ではなく、流しにある蓋つきの桶みたいなのにいれるんですが

私といとこの奥さんの２人で洗い物をする時は毎回てんやわんや。

「え、このお皿はどっちでしたっけ」「わかんない・・・（笑）」「このお椀、新キャラですよね」「夏はなかったよね」「家用・・・っぽい？」「いやでもこの光沢は高そうな・・・」「お客様用か・・・」「うーん」「うーん（隅々まで眺める）・・・・目利きか（笑）」「（笑）」「このリラックマはあそこですよね」「うん。プラスチック全部あそこ」「これは？」「・・・・」「やばい一生覚えられない・・・」

とボソボソしゃべってる時間が地味にすごく好きです。

口数の少ない静かな家で

みんながきちんと暮らしていて

そこに子どもたちがはしゃいで走り回っている

福井の家は、なんとも言えない心地よさがあります。

だから私もそうしようとか、今のバタバタな暮らしが駄目なわけではないけど

なんか、ただ、こういう暮らしもあるのかーと

ちょっと自分の生活態度や気持ちを見直したりする。（最初の3日くらい）

（ていうか勧められずしてあれだけ食べてる自分よ）

でもおばさんは、自分はきっちりしてても人には優しいし、ルールに厳格さはなくて

お雑煮はめんつゆで、お味噌汁は粉末だしを使う事も多く、市販の味付けの素もたくさん活用していて

こんにゃくは下ゆでしなかったり、オクラは板ずりしなかったり「適当適当」と言ってくれる