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4月7日新刊を発売しました。
syunkonカフェごはん 6 (e-MOOK) Amazon |
syunkonカフェごはん(6) [ 山本ゆり ]
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ブログやインスタグラムで紹介してくださった方、ありがとうございます!!
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先日から、高校時代の女子バスケットボール部のムギの結婚式という、最高に内輪のできごとについてシリーズで書いています。
☆新婦はムギコ(※本名)、新郎は小野妹子(※仮名)ですすめています。
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まずは主賓の方の挨拶です。
新郎側は、小野の勤務先の中学校の校長先生で、新婦側は、ムギの勤務先の施設の院長先生。
ムギはそこでケースワーカーとして色々な事情のある子どもたちをサポートしています。
まずは、新郎側の挨拶です。
校長先生:乾杯!!!(とか言ったらびっくりするわ)
校長先生からは
小野は本当に生徒たちに慕われて、真面目で信頼が厚い先生であること
休みの日に生徒の試合があったら、めっちゃ遠いところ(青森やったか福岡やったか・・・←違いすぎるやろ)であっても観にきたりもするほど、子どもたちにとにかく熱心であること
その横にはムギがいたこと
などを話されていました。
そして
小野が仕事を辞めると言った時は止めたけど、小野の、もっと子どもたちと深く、近い距離で関わりたいという真剣な気持ちをきいて、応援しようと思ったこと。
実は、小野はムギと結婚するにあたって、中学校の教師を退職するんです。
もう一度、隋に渡るそうです。(嘘つけ)
いや、今から勉強をして資格をとり、ムギの施設で夫婦として1つの寮をもって、子どもたちと一緒に生活していく道を選んだっていう。
これを聞いた時は本当にびっくりしました。
もともとムギは将来、今の職場で寮を持ちたいと言っていたんですが
寮は基本的に夫婦で持つものだそうで、一緒に寮を持ってくれる人と結婚できたらなあ・・・と言っていたんですね。
でもそんな人おらんやろと。夫婦で同じ職場というだけでも時にしんどい部分があるのに、職場と家庭が同じで、その仕事内容が子どもの支援って、いわば24時間職場にいるようなもので。
口では「一緒にできたらいいね」とか理想はなんとでも言えるけど、実際に実行に移すのは並大抵の覚悟ではできないと思うんです。
だから小野の決断、2人の決断には本当に尊敬するし、こんな2人に見守られて生活する子どもはきっと救われるんじゃないか、救われたらいいなと思う。
そして、新婦側の挨拶です。
院長先生:ムギちゃんは、本当にいい子でね・・・明るくて前向きで、一生懸命で・・・
仕事の様子を聞いていると、自分が想像している通りのムギ像というか、バスケをやっていた当時のあの一生懸命なムギのまんま働いているんやなあと伝わりました。
院長先生:うちの仕事は特殊で、誰にでもできるものではありません。できない人のほうが多い。でもムギちゃんは、できる人なんです。・・・・
院長先生曰く、ムギはケースワーカーとしてここに配属されたけど、ケースワーカーいうのはここが専門ではなく、色々な職場を異動して勤務するもので。この職場に赴任すると本当に大変なので、みんな早く異動させてほしいと相談に来ることが多いそう。
院長先生:でもムギちゃんは変わった子でね。「ここにいさせてください」って言いにくるんですよ。「異動させないでください」って。そんな人、まぁいないです。それでも、この仕事ができない人だったら断ります。もし頼まれても。でもムギちゃんは本当にこの仕事に向いていて、ずっといてほしい人材だったんで、一緒に働いてもらっています。
院長先生:ここで働くと、婚期が遅れます(笑) 出会いがない。みんな結婚してるし、独身の男は・・・・・(職員のテーブルを見て)・・・ロクなやついないです。(会場爆笑) 申し訳ないなと思っていたんですが、でもムギちゃんは、いつの間にかうまいこと見つけてきててね(笑)
でも、普通は結婚したら辞めるんです。特に女性はほとんど結婚と同時に退職する。なのにムギちゃんは、結婚しても仕事を続けてくれるそうで。それだけでもすごいのに
旦那側に仕事を辞めさせてこっちに引っ張ってくるって
どんな女やと(笑)
・・・・・
みんなうなずきながら爆笑でした。
さすがムギやし、そんなムギをサポートしてくれる小野が本当にかっこいい。尻にしかれてるとかではない、お互いがお互いを尊重して一緒にやっていってるような関係。
院長先生:この仕事は、本当に大変です。これからがもっと大変。子どもができたら、自分の子どもと施設の子どもを一緒に育てないといけない。自分の子ども1人だけでも大変なのに、同時に10人の子どもを育てなければいけない。
どれだけ頑張っても思いが伝わらないこともある。報われない時も、死にたくなる時さえあります。でも、僕もずっとそうやって自分の子どもを育ててきました。ここの職員はみんなそうやって子どもたちのために働いています。
・・・・・・・
職員のテーブルの方々は話を聞いて泣いていて
感動して私まで泣きそうになりました。(お前は何にも頑張ってない)
そして乾杯の挨拶が終わると
シェフが出てきました。
シェフ:今日の料理を担当させて頂きました、料理長の××です。ご結婚おめでとうございます。僕が初めてお2人に出会ったのは・・・・確か最初の試食会でした。
まさかの出会いの挨拶に会場は笑いに包まれ(またシェフの話のうまいことよ)、最高に美味しい食事が運ばれてきました。
運ばれるか。
これ、20皿ぐらい食べたいと思うほどおいしかったです。
おいしーーーー!!幸せーーーーー!!
というさちこの笑顔だけで白飯3杯いけるほど好き。
可愛すぎて照れるわ。エビ側の立場にたってまう。(その感情移入はおかしいやろ)
女バスはいつも「おいしい!!」「幸せ!!!」と何回も言って食べるんですが、それがおいしさを助長させてる気がする。
あと「おなかすいたーー!」って言う人めっちゃ好きやなと最近よく思う。ごはんの前にそれ言われるとなんか嬉しくなってしまう。
歓談が続き、おいしいごはんを食べ、お酒を飲み、ムギと写真を撮り・・・・幸せな時間が流れました。
そして、最初の余興が始まりました。
(続きます)