土曜プレミアム「ONE PIECE “3D2Y” エースの死を越えて! ルフィ仲間との誓い」の感想です。
この記事は
ONE PIECE “3D2Y” エースの死を越えて! ルフィ仲間との誓い 感想(前編)
の続きです。
気絶していたルフィはバギーたちの介抱(?)と仲間達への想いで復活。
再びワールドの元へ向かいます。
・・・が、そこに最後の部下、ガイラムが登場。
キュブキュブの実のキューブ人間ということで触れたものをキューブにしてしまいます。
発想的にも画的にも悪くないんですが、ネーミングはもう少し捻ってもよかった気がする・・・。
ルフィもバギーも苦戦しますが、最後はハンコックが撃破。
やっぱりハンコック強い。
部下が全員やられ怒るワールド。
兄のビョージャック(名前の通り、病弱です)が「仲間はお前の為に頑張った」と言いますが、聞く耳を持ちません。
ここで、かつてこの兄弟は「自由」を求め「世界を見て周る」大きな夢を持っていたことが明かされます。
裏切られても仲間をひたすら信じるルフィとの対比になってます。
そして、ついにルフィは檻に入ったサンダーソニアとマリーゴールドの元に到着。
待ち構えていたワールドと三回目の戦闘へ。
スペシャルということもあり、戦闘シーンはいつものTVアニメより豪華な作画になってました。
武装色の覇気を時折使いながら戦うルフィですがワールドのスピードを捉えることができず、棘が付いた壁に叩きつけられ大ダメージを負います。
ルフィが戦う一方、ワールドの情報をバギーから貰っていた海軍も到着。
赤犬は船もろとも沈めるよう命令します。
ビョージャックは海軍が来たことを報告しますが、ワールドは逆に復讐のいい機会だと言い、巨大砲台で迎え撃つよう命令します。
さらにワールドは仲間を道具呼ばわりし、命令を聞かないビョージャックを始末しようとします。
その言葉にルフィは激怒、ワールドを殴り飛ばします。
ハンコックも合流しますが、妹を連れ先に離脱させます。
武装色の覇気を使いこなしつつ戦うルフィ。
しかしここでも「お前は仲間を守れない」攻撃が。
今作は言葉の攻撃が多い・・・。
このような言葉が効くのも、エースが死んだことをまだ引きずっているからこそですけど。
しかし、ここでルフィはこれまでの自分の弱さを認め、これから仲間達を守るため、そしてその先の海賊王になる夢のためにワールドを倒すと叫びます。
そこからはFILM Zを思い出す武装色での殴り合い、JET銃乱打(ガトリング)、火拳銃(レッドホーク)でフィニッシュ。
フラフラになりながらも、レイリーやハンコックとの「必ず生きて帰る」という約束を思い出し脱出するルフィ。
ワールドは負けを認めながらも最後に一矢報いろうと巨大砲台で反撃します。
自分の復讐に仲間を利用したことを謝る一方で、かつて裏切られたことを恨み続けており、そういった彼なりのプライドを最後まで貫いたところはよかったです。
最後に改心とかしなくて安心しました・・・。
モアモアの能力で100倍の大きさになった砲弾が海軍に迫りますが、ミホークが斬ってしまいます。
ちゃっかりいいとこ取りなヤツだな

最後の反撃も阻止され倒れるワールド。
そこにビョージャックが寄り添い、「また二人から始めよう」と言います。
ハンコック達は戻ってこないルフィを心配しますが・・・しっかり空から落ちてきました。
ハンコックの妹達は無事救出できましたし、ワールドの一件はバギーのお手柄っぽく扱われたみたいです。
そして、その後ルフィは修行を再開し、2年が経ち、シャボンディ諸島で再開する麦わらの一味。
ラストは出航するシーンで終了でした。
・・・ストーリーはこんな感じでしたが、全体を通して、原作や映画などの展開を意識した作りだったと思います。
一味がバラバラということでエースを失ったルフィにスポットが当たり続けてて、「ルフィの成長モノ」のストーリーとしては思ったよりずっと良い出来でした。
やはりオリジナルストーリーとなると尾田先生が関わっていない以上、いつもはどうしても原作と違った雰囲気になってしまうので、期待していなかった分、今作は余計に面白く感じました。
それどころか、「エピソードオブメリー」などのように原作の長編を急ぎ足でまとめるくらいならオリジナルでやってもいけるんじゃないかと思うくらいでした。
特に良かったのが、何回かあったルフィがエースのことを思い出して苦しむシーン。
2年後になってからはすっかり立ち直っていて、こういったシーンがありませんでしたが、やはりルフィも苦しんでいたんだなと再確認できました。
後はやっぱり仲間を大切にする姿勢がしっかり描かれていたことですね。
今回は海賊としての誇りというよりは「絆」というテーマを集中的に描いてました。
麦わらの一味が出ない分、ハンコックやバギーなど普段登場しないキャラを出したのも、ファンサービスとして嬉しかったです。
あと尾田先生デザインのバーンディ・ワールドはかっこよかったですし、兄のビョージャックなども生い立ちやストーリーを考慮すれば魅力的でした。
さらにワールドの声を担当した古田新太さんは、とても自然な演技で俳優だと気付かないくらいです。
調べたら既に声優の経験があったそうで、それでも上手い!
一方、「2年間に起こった幻のエピソードが!」といった宣伝文句であった割には、ルフィ以外の一味には一切触れていませんし、敵もオリジナルキャラなので期待していた人には肩すかしだったかもしれません。
最後には例のキャラも登場しました。
ジャンプを読んでいる人にはもうお馴染みですが、アニメで登場するのが楽しみです。
どうせなら喋って欲しかったけどなあ・・・。
また長くなってしまった。
もっと上手くまとめたいんですが・・・難しい。