自宅ゲーム会572 クラウドスパイア 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和6年7月6日

 

 さて、7月に突入し最初の休日です。午前中は暑い中子どもの野球の手伝いでしたが、午後からは涼しい部屋でやまとボードゲームです。

 

☆クラウドスパイア

○概要

作者:JoshJ.Carlson&AdamCarlson&JoshWielgus

対象年齢:12歳以上

対象人数:1-4人

標準時間:1人当たり45分程度

 

 浮遊する大陸における貴重なリソースを巡って争う4つの種族の戦いをテーマにしたボードゲームです。

 

①ラウンドの最初にイベントカードを引いてその効果を適用します。

②リソースを支払い市場のユニットや地形などの購入を行います。さらに、スパイア(防衛設備)の設置や要塞の拡張などを行います。

③獲得した編成ポイントで出撃するユニットを配備します。

④目標を定め、ユニットの移動、ランドマークの探索、スパイアによる砲撃、ユニットの攻撃を手番として交互に行います。

⑤ユニットの内、ミニオンは目標に向かって前進するのみで、ヒーローは移動先を自由に決めることができます。

⑥ユニット同士の戦闘は数値による攻撃と反撃によって処理され、スパイアの砲撃はダイス判定によります。

⑦全員のミニオンが全滅した時点でラウンドが終了します。

⑧これらを繰り返して、先に敵の城門を破壊するか、4ラウンドが経過した時点でより要塞を拡張していた勢力の勝利となります。

 

〇プレイ経過

 管理人が自然の植物や動物たちをモチーフに召喚能力を持つグローブテンダー、やまが鳥をモチーフにした高機動勢力ヘイルを担当しゲーム開始時の様子です。

 

 出撃準備が終わるとこんな感じに勢力をスタックしておき、そこから順次出撃させていく形となります。

 

 数を出した管理人に対し、やまはヒーローと強力なミニオンで進軍してきます。しかしながら、やまはヒーローがランドマークのイベントで予定外に除去されてしまったこともあり、結局ミニオンの単騎がけとなります。攻撃力の高さから直接戦闘ではさすがに不利でしたが、自由に動けるヒーローが背後から射撃で削り、城門に一撃を加えられはしましたが何とか撃破します。

 

 続く2ラウンド目、1ラウンド目で多くのリソースを得た管理人は要塞の守りを固めた上で、さらに昇格したユニットを召喚し、先頭に突撃していきます。

 

 遠距離ユニットのいないヘイルは各所でヒーローの射撃を受けて倒れていき、最後にグローブテンダーの昇格ユニットが城門を破壊したことで勝利となりました。

 

〇評価

 浮遊大陸における4つの種族の争いをテーマに、防衛拠点であるスパイアを配備して自分の要塞を守りながら、目標目指して突き進むミニオン、目標に縛られず自由に移動ができるヒーローといったユニットを駆使して敵対勢力の要塞攻略を目指すデジタルゲームのリアルタイムストラテジーをボードゲームに落とし込んだようなタイトルです。ちなみに、「宝石の煌めき(「自宅ゲーム会1 前半」を参照。)」で使われているようなチップで表現したユニット、ネオプレーン制のマップタイルなどキック初らしい豪華なコンポーネントも魅力ですが、ユニットの体力や成長や改良による能力の向上などをチップを積むことで表しているのは扱いやすく管理も分かり易くてこれはいい仕組みだと思いましたね。

 また、4つの種族はそれぞれ固有の能力をもつヒーロー、ミニオン、スパイアで構成されており、種族によって固有の能力や昇格の条件なども異なっていて、それぞれの種族の特性に合わせ如何に敵の要塞を攻略するか(もしくは防衛に専念し守り勝ちを狙うのか)というのは考えどころとなっています。獲得したリソースをスパイアを建設し支配地を拡大に費やすのか、要塞を拡張して勢力の底上げを図るのか、撃破されたユニットは敵にリソースをもたらすため中途半端なことをすると結果形勢を傾けることにもなりかねずこのあたりのマネジメントは難しいですね。

 あと、中立ユニットの存在やランダムに配置されたマップやランドマーク、カード類などにもより種族によっても戦略が固定化されないようになっているのもいいところかな。

 その一方で、各勢力それぞれユニットごとに複数の能力を持っているものも多いのですが、ユニットには詳細がかけないので能力名のみとなっており慣れない間はサマリーとの突合が必須で、どうしてもテンポが悪くなるところは気になったかな。

 とはいえ、その点(慣れればおそらくスムーズに進む)以外は大きく気になったところもなく、ユニットをどう運用していくかがとても面白いゲームになっていたと思います。

 

 ついでに、メインのルールブックよりも分厚いソロプレイ用のシナリオブックもあついており、和訳さえ何とかなればソロプレイ用としても充実したタイトルになっていそうです。

 

 

☆ファンタスティカ

○概要

作者:AlfSeegert

対象年齢:8歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:45-60分程度

 

 ファンタジックな世界における冒険をテーマにしたデッキビルディング系のボードゲームです。

 

①手番になると冒険、彫像、クエストの達成のいずれかを行います。

②冒険は各地形の間にあるクリーチャーに対して必要なカードを支払い仲間(デッキに追加)にしていくことを任意の回数繰り返します。

③彫像はそれぞれの地形にある彫像に合わせてカードを購入するかカードの除去などが行えます。

④クエストの達成は必要なカードを持ち目標のエリアにいると達成できます。

⑤手番にはカードの特殊効果や目標達成に向けたカードの温存などがフリーアクション行えます。

⑥手番を終えると手札を補充します。

⑦これらを交互に繰り返し、最初に目標点に到達したプレイヤーの勝利となります。クリーチャーカードが尽きた場合はその時点で最も多くの勝利点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。円形のタイルが地形でその間においてあるカードに対し手札をプレイして獲得するのが冒険となります。地形の上のコマは彫像で、それぞれの地形によって購入できるカードが異なります。

 

 序盤は冒険を繰り返しデッキの強化に努め…

 

 中盤あたりからクエストの達成を目指しますが、お互い彫像よりも冒険に注力していたせいか思ったよりもクリーチャーカードが減っています。

 

 結局、クリーチャーカードの山札が尽きたことでゲーム終了となります。やまは達成直前だったもののクエスト2枚を抱えており(個人が持つクエストは達成していなければ減点)減点が大きく、達成していたクエストの加点は同じだったものの管理人の勝利となりました。

 

〇評価

 ファンタジックな世界を舞台にクリーチャーやビーストを仲間にしつつ、特殊な効果を持つアーティファクトを使って効率的にクエストの達成を目指すデッキ構築系のタイトルです。

 クエストの達成や仲間の獲得のためにマップ上を移動して回るという要素があったり、宝石というリソースとその使い道、カードの獲得条件とプレイしたときの効果に関連があったりと工夫はあるものの、基本的にはいかに効率よく強力なカードを手にしてクエストの達成をしていくかというのが考えどころとなっており、思った以上に独自のプレイ感というのは薄くなっています。プレイしてみると悪くはないのですが、デッキ構築系としては普通という印象で、あえてこのゲームをというのは弱かったですね。

 

 

 クラウドスパイアで時間を取ったこともあり、本日は2ゲームで終了でした。

 

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