令和6年6月30日
引き続きやまと2人でのゲーム会です。
☆ふしぎな大釜
○概要
作者:LeoColovini&TeodoroMittidieri
対象年齢:6歳以上
対象人数:2-4人
標準時間:30分程度
魔法使いの弟子たちが様々な罠の仕掛けられた洞窟からの脱出という試験の達成を目指すボードゲームです。
①手番になると3つのボウルの内ひとつを選択し、そこに乗っている魔法のしずくを大釜に入れます。
②大釜を回してしずくを取ります。しずくが出てくると、しずくに対応したマスにディスクを配置します。
③しずくを4つ出し、その時点でポーションが完成しているとそのカードを受け取ります。
④完成したポーションにディスクを配置しているプレイヤーは順番に移動を行います。移動の際に、カードを使ってその効果を適用することができます。
⑤これらを繰り返し、最初にゴールにたどり着いたプレイヤーの勝利となります。
〇プレイ経過
ゲーム開始時の様子ですが、右側手前にボウルとその奥に大釜が並んでいます。中央が洞窟のマップで、その左にポーションを制作するスペースがあります。
出だしは上手く障害物に対応するカードを手に入れたやまがリードしましたが、管理人も倍速のポーションを使って追いつきます。
そのまま終盤あたりまでは五分五分で、最後にはあとひとつをどちらが完成させるかというくらいの勝負となりましたが…
最後の最後で引きに恵まれなかったやまを追い抜き管理人の勝利となりました。
〇評価
魔法使いの弟子たちが試験の課題となる洞窟からの脱出を目指すレースゲームです。
タイトルで大釜となっているとおり、釜の形状をした福引マシンをランダマイザとしているのが何よりの特徴で、出てきた魔法のしずくに応じてディスクを配置することでポーションを完成させていきます。ポーションを完成させると、対応するポーションに合わせた特殊カードの獲得と移動が行えますが、完成させたプレイヤーはその両方、完成のために貢献したプレイヤーは移動のみが行えるため、釜の中に何が入っているか後何個を引き出せるかを見ながら完成を目指すのか相乗りをして移動機会を確保するのかの判断が考えどころとなっています。獲得できる(できそうな)ポーションを前提にしながらのルート選択も悩ましいですね。
どうしてもギミックに目が行くため出オチかと思いきや、意外と大釜から何が出るかその一喜一憂を楽しめたのですが、その一方で最大の欠点は組み立てた大釜が箱におさまらないことで、きちんと収めようとするとある程度までばらすことが必要になります。凝った作りであることもあってゲームの都度組み立てるという手間を取らせるのはさすがに何とかしてもらいたいところで気になりましたね。ついでにいえば対象年齢6歳となっているものの6歳児は組み立てられないんじゃないかな。まあ、そんなわけでそこがなければいいゲームだと思います。
☆海鳴りのドラゴン
○概要
作者:YanivKahana&PiniShekhter&SimoneLuciani
対象年齢:8歳以上
対象人数:2-5人
標準時間:40分程度
種族の暮らす海を守るため侵入してくる海賊などと戦うドラゴンたちによる縄張り争いをテーマにした陣取り系のボードゲームです。
①手番になるとカードを1枚プレイし、対応した形になるように頭部ひとつ、残りは胴体でコマを配置していきます。
②コマを配置する際には中央の土地か既に配置されている自分以外のドラゴンに隣接するように配置しなければなりません。
③隣接して配置されたプレイヤーは金貨を受け取れます。
④ドラゴンが配置されたマスによって、金貨や珊瑚礁、海賊船などのボーナスの獲得や、渦潮や海流による金貨の支払いが発生します。
⑤獲得している海賊船に応じたミッションをひとつ達成できます。
⑥手札の補充しますが、3つあるサイズのうち手番に使用したサイズ以外のカードから選んで補充します。
⑥これらを繰り返し、全員が手持ちの頭部をなくすとゲームは終了です。得点を計算し、最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。
〇プレイ経過
ゲーム開始時の様子です。手元にあるのは大量の胴体です。これとは別に頭部があり配置した際のコマとしての役割に際はありませんが、ゲーム終了までの手数を示すこととなります。
右手前にはカードがありますが、カードに描かれた形になるようにドラゴンのコマを配置していきます。
序盤は右手前のエリアの争奪戦になりましたが隣接エリアを通してドラゴンの配置数を増やした管理人が押し切った形になります。
しかしながらその他のエリアは一進一退といったところで、その後も配置が進みゲーム終了時にはこんな状況となります。結局エリアの数では2対2と同点で、達成したミッションによる得点も同点とかなりの接戦となりましたが、僅かに1点ほどやまが上回りやまの勝利となりました。
〇評価
海を守るドラゴンたちによる縄張り争いをテーマにしたボードゲームです。
基本的なシステムはカードに描かれたドラゴンの形状に応じてコマを配置していきながら、獲得(沈没させた)した海賊船のよるセットコレクションの完成や、各エリアでのエリアマジョリティで優位になることを狙います。自分のコマには隣接できないという制限がパズル的な難しさにもつながっており、「ここに置きたいのに…」ということが頻発して如何に上手くコマを配置し上記の要素を達成するかが考えどころとなっています。
この仕組みが凄いという突出したところはないものの、プレイ時間は短めでルール量も軽くプレイに対する負荷が少ないゲームで、きれいにまとめられていて安定して楽しめるタイトルになっていたと思います。
ここで時間となり本日は終了しました。