自宅ゲーム会570 前半 ダーウィンズチョイス | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和6年6月22日

 

 さて、本日はやま、まさが参戦し3人でのゲーム会となりましたが、まずはこちらのタイトルから。

 

☆ダーウィンズチョイス

○概要

作者:MarcDür&SamuelLuterbacher&ElioReinschmidt

対象年齢:12歳以上

対象人数:2-6人

標準時間:60-120分程度

 

 ここ最近ダーウィンの名前を冠するタイトルを多く見かけますが、本作は動物のパーツに分かれたカードを組み合わせ様々な環境に適応する動物を作りあげ大陸で生存と覇権の獲得を目指すというタイトルです。

 

①手番になると、新たな生物の創生、進化、移動のいずれか1アクションを行います。各動物はラウンド毎に1アクションしか行えません。

②手番にはアクションのほかに、交換スペースにあるカードを手札と交換するか、ラウンドごとの最初の手番であれば手札の1枚以外を更新するということもできます。

③全員がパスをすると、その段階で配置されている生物が地形に適応しているかを判定します。

④残っている生物の食料供給を確認し、不足している動物は絶滅します。不足している肉食動物は草食や雑食動物を1頭食べることができます。

⑤食料の確認を生き延びた動物たちは得点を獲得し、さらに地形ごとに最も適応している動物や、全体で最も強い動物などはボーナスを受け取れます。

⑥イベントやカードの更新、地形の変更など次のラウンドの準備を行います。

⑦ゲームの途中で絶滅した動物に得点があると1点のみを受け取れます。

⑧4ラウンドを経過した時点で獲得している得点並びにその時点で生存している動物が所持している得点を合計し、最も多くの得点を獲得しているプレイヤーの勝利です。

 

〇プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。カードの山の手前と奥に2枚ずつ配置されているカードが地形(それぞれが大陸で、ラウンドの時点で大陸がそういった地形になっているという感じ)となり、生み出された動物たちはそのいずれかの地形に生息することになります。

 

 第1ラウンドに生み出された動物たちはこんな感じです。動物は最低限頭と体があれば生み出すことができるのでいびつな動物だらけw

 最初のラウンドは右手前の地形には生息条件の関係で1体しか置かれておらずまさが創生したこの動物が得点を稼ぎます。また、左奥は3匹が競合していますが管理人の鳥の体にわにの頭を持った不思議生物の適応が高く得点を稼いでいます。

 

 第2ラウンド、1ラウンド目の動物が進化したり新たな動物が創生されたりで大分にぎやかになっています。

 

 第3ラウンド、地形変動により生息地を追われ移動する動物が多かったですね。

 

 そうして迎えた第4ラウンド。これまで以上に大きく地形が変動(生息条件が異なるものに変化した)したこともあり、ここまで得点を稼ぎ3位以下を引き離して1位と2位の座にいたまさの巨大生物(左手前)と管理人のワニワシがゲーム終了目前で絶滅してしまうという波乱のラウンドでした。

 

 最終的に生存できたのはこれらの動物たちです。管理人はワニワシの影響が大きかったものの、それ以外にも序盤から生存していた動物が右上の地形におり、これらの稼ぎで何とか1位を守り切ることができました。残るまさとやまは接戦だったものの、まさは巨大生物の絶滅の影響が大きく、やまが2位という結果でした。

 

〇評価

 デザイナー氏が異なるので実際の関連性はわかりませんが「クァークス(「自宅会469 後半」を参照。)」を彷彿とさせるようなカードを組み合わせてどんどん生み出されていく不思議な動物たちによる生存競争をテーマにしたボードゲームです。

 地形に適応する動物を送り込むことでより多くの得点を得ることができますが、各地形においてはその前に生存をかけ食料の争奪戦が繰り広げられるのが特徴で、地形ごとに設定された量の草と肉を各動物の適応と食性に応じて取り合うことになります。肉食動物は食料が不足している場合草食もしくは雑食動物を食べることで不足した食料を満たすこともでき、あえて自分の肉食動物のため草食動物を配置したりということもできますが、その分草食動物を活かそうとすると工夫が必要で、どこにどのような生物を創生していくかというのは考えどころとなっています。

 また、ラウンドの経過に伴って地形は大きく変動していくため、それまで適した環境であったのに次のラウンドになると急に不適な環境に変化するということも良く発生します。そのため特定の能力に特化すると一時的には繁栄するものの変化には弱くなり、汎用的な能力を持たせるとその分適応が不十分で食料争奪戦に勝てずということも起きてしまいます。大きな得点を得るためにはより長くかつ最終ラウンド終了まで生存していることが必要で、これらのバランスや進化、移住を駆使して如何に生き延びるかというのは悩ましいところです。

 その一方で、互いの動物の適応値をみつつラウンド中に各動物1アクションまで可能なところに、全員がパスをするまで手番順に1アクションずつ行っていくというシステムなため、何からどう動くかがかなり難しくダウンタイムは発生し易いという印象です。加えて、最大6枚程度のカードを組み合わせて創生する動物たちは1頭1頭がかなり大きくなる上、それなりの数を創生できるということもあってかなりの場所が必要になります。ゲーム時間にしてもプレイエリアにしても、プレイ人数が増えるとその分(もしくは更に+α)増えそうなのですが内容的には(今回は3人でしたが)もう少し多い方が面白いと思われ、この辺りの環境面、プレイアビリティなどは気になるところではありましたね。

 とはいえ、その点を踏まえたとしてもどんどん生み出される不思議な動物たちによる生存と覇権を競う一連の仕組みは上手く連動していて、とても面白い内容になっていたと思います。

 

 

 後半に続きます。

 

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