自宅ゲーム会562 後半 ウニコルヌスの騎士 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和6年5月5日

 

 さて、引き続き芋と2人でとなりますが、本日最後はこちらのタイトルをプレイします。

 

 

☆ウニコルヌスの騎士たち

○概要

作者:kuro&カナイセイジ

対象年齢:14歳以上

対象人数:2-6人

標準時間:120分程度

 

 帝国に占領された王都を奪還すべく進軍を開始する王女を守りながら進軍し、最終的に王都の奪還を目指す協力ゲームです。

 

①各ラウンドの初めにイベントが発生します。

②手番になると、プレイ人数に応じた回数、移動(それに伴う戦闘)、戦力の雇用、物資の獲得、カードの獲得、戦力と物資の輸送といったアクションを行います。

③移動には率いている戦力分の物資が必要となります。

④戦闘はダイスによって両者の損害を判定します。損害は戦力かキャラクターの

⑤全プレイヤーの手番が行われると、姫が進軍します。姫は移動と物資の獲得しか行わず、基本的に王都を目指して突き進みます。

⑥姫の行動が終わると敵ユニットが移動します。基本的にはこちらが隣接すると攻め込んできますが、キャラクターの属性によっては動かないもしくは積極的に攻め込んでくるキャラクターがいます。

⑦味方キャラクターと敵キャラクターが隣接もしくは同じエリアに入ると因縁カードをめくり両者に縁が割り当てられます。条件を満たすとその効果を発動します。

⑧これらを繰り返し、規定ターンのうちに姫が王都に到達すると勝利となります。

 

〇プレイ経過

 今回は2人プレイなので管理人は戦闘力に優れるザイン、手札の獲得能力を持ち次ターンのイベントも見ることができるドニアを、芋はサポート能力に優れるアネリーと回復能力をもつゴドフリートのそれぞれ2名ずつを選択しゲームを開始します。

 

 序盤、強力な好戦的ユニットライラ&メリーアンが攻め込んできますが、補助能力を持つアネリーを後方に置いたザインを森に配置して迎え撃ち、特にライラは能力に苦戦しながらサポートカードで損害を与えて何とか撃破します。

 

 メリーアンは姫の隣接を条件に仲間に入る因縁が結ばれたので撃破せず、王女を誘導して仲間にしたところで前半戦は無事に終了という感じです。

 

 ちなみに、そのあとメリーアンの双子の兄弟であるアーウィンもザインの説得により仲間に入ります。

 

 後半戦に入ると姫が最前線に立ち直進をふさいでいましたが、その先にはデミアン、ドルガスという好戦的なキャラクターたちが控えていたこともあり、2人の仲間を加え強力な戦闘能力を有するとともに、最高戦力を所持させた(その分物資の消費も激しくて大変でしたが)ザインを迂回させ、姫の前に出ようと機動します。その道をふさいでいた帝国側の姫アミナは何故かザインの友の仇であり突撃したザインが一気に討ち取りそのまま前進します。

 

 偽伝令によりおびき寄せられたデミアンは一気に討ち取られますが、不死者なのですぐに目前に復活して道をふさいできます。とはいえ、初戦こそ戦力が大きかったので手強かったですが復活時は3戦力となっているためそれほど脅威ではなくなります。

 

 姫は人徳により帝国四天王の筆頭を味方に加え、南下してきたドルガスはザインが討ち取ります。

 

 いよいよ王都が目前に迫り、復活したデミアン、ライラが目前をふさいでいますが戦力的にザインの敵ではなくこのまま突撃を開始します。

 

 アネリー指揮のもと王都に突入したザインは手痛い反撃もあったものの、ライラを討ち取り皇帝の戦力のほとんどを討ち取ります。このまま姫が突入すると勝利かと思いましたが、ここで敵キャラクターの一人に撃破していない場合勝利できないというキャラがいるのを思い出し、アネリーが決死の覚悟でザインに輸送を行い、ザインは軍を率いて撃破に向かいます。

 

 辿り着いてしまえば戦闘系のキャラでもないコストフはザインの敵ではなくそのまま撃破、その後に姫が王城に突入し皇帝を討ち取ったことで勝利となりました。

 

〇評価

 デジタル界隈におけるSRPGの草分け的シリーズ「ファイアーエ〇ブレム」に着想を得たボードゲームのようで、NPCとして王都目指して前進するお姫様を守るように部隊を動かしながら進めていき王都奪還を目指す協力ゲームです。ファイアーエ〇ブレムというと敵味方相互に絡み合った人間関係とそれをもとに仲間になったり裏切ったりという展開が特徴のひとつとなっていますが、本作の場合も敵キャラが特定のキャラとの戦闘後に仲間になる、姫の仲間になる、裏切らないなど因縁カードによりプレイごとに変化するキャラ同士の関係性とそれにより再現される物語性が特徴のひとつで興味深い仕組みとなっています。

 また、SLGのように敵キャラと姫はそれぞれがシステムに基づいて行動します。これに対して、各プレイヤーは姫が安全に前進できるよう梅雨払いをするように動いていくことが求められます。難しいのは戦力を連れていればいるだけ戦闘においては有利になるのですが、その分だけ物資が必要になるというところで、前進のために必要な戦力の確保とそれを維持できるだけの物資をどこでどう確保していくかというマネジメントは考えどころとなっています。打撃力である前衛と補給を維持するための後衛という役割分担をしていくことも重要ですね。

 あと、上記の通り姫の動きというのは一定のルールに基づいて自動的に決まってくるのですがプレイヤーキャラの動き(キャラのいるルートは通れない)によって誘導したり、姫の所有する物資を調整することで進撃速度をコントロールしたり、サポートカードで強制的に変更したりと、全く干渉できないわけではないのでこの辺りは上手く使っていきたいところです。姫自身が10ラウンド目までに王城に到達していなければならないので足止めばかりしてればいいわけではないのが悩ましいですね。

 協力ゲームにしてはかなり重ためのタイトルですが、全体的に大きく気になったというところはなくファイアーエ〇ブレムらしい物語性や行動選択の悩ましさがとても面白いゲームで、非常にやりがいのあるゲームになっていると思います。

 

 

 ここで時間となり、本日は終了となりました。

 

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