令和6年5月5日
さて、前日に続いてのゲーム会ですが本日はやまの参加がなく、代わりに長女の参戦があり手軽なゲームから開始です。
☆完熟バナナ島
○概要
作者:ライナークニッツィア
対象年齢:8歳以上
対象人数:3-6人
標準時間:45分程度
大勢のサルたちが住む島でバナナの獲得を目指して争うゲームです。
①場に人数分のバナナタイルを並べます。
②手番順にいずれかのバナナに対してカードを1枚配置します。この時、他のプレイヤーのカードが既に配置されているとそのカード以上の数値のカードを出さなければならず、元のカードは持ち主に返されます。
③自分の手番が回ってきたときに場にカードがなければ手番を行いますが、場にあれば手番が飛ばされます。
④全員のカードが場にでると、それぞれが選択したバナナを受け取ります。
⑤使用したカードは0以外捨て札となります。
⑥これらを繰り返し、全員の個人ボードがバナナで埋まるとラウンドが終了します。
⑦最初のラウンドは熟した茶色のバナナのみ、次のラウンドは茶と黄色のバナナ、3ラウンド目は全てのバナナを得点化できます。得点化できないバナナは次のラウンドに残しておきます。
⑧3ラウンドを経過し、最も多くのバナナを集めていたプレイヤーの勝利となります。
〇プレイ経過
ゲーム開始時の様子です。初手から、得点化できないバナナばかりですねw
こんな感じでカードを配置してバナナの獲得を競います。
中盤あたりまで2個セットにすると20点というバナナのセットを持つ長女がリードしている感じでしたが、数値の高いカードをなくした終盤は得点が伸びず、最後まで最強10を残していた管理人が最後の最後に高得点のバナナを確保することに成功したことで逆転。管理人の勝利となりました。
〇評価
押し出し競りで場にあるバナナの獲得を競うほぼカードゲームです。
茶、黄、緑と3種類あるバナナは最初のラウンドは茶のみ、次のラウンドに黄色が加わり、最後は全色という感じでラウンドを経るごとに得点化できるものが増えていくところが特徴的です。基本的には茶から緑になるにつれて得点は上昇していくため3ラウンド目にしか得点できない緑は高得点のものが多いのですが、ラウンドごとに5本のバナナしか持てないということもあって、序盤に取れば得点スペースを圧迫することにもなります。0のカード以外はゲームを通じての使い捨て且つ最後まで未使用だと得点ということもあって、どのタイミングでどのカードを使いどのバナナを得るか、必ずひとつはとらなければならないのでその辺りも踏まえた選択が考えどころとなっています。
また、バナナを奪う鳥の存在で安いタイルが役立ったり、雨雲を引いた回は一斉競りになったりとゲームの途中途中で変化もあってだれるようなことはありません。
大きく気になったということはなく、1ゲームは短めでサクッとプレイできますが、しっかりとジレンマがあり楽しめるタイトルになっていると思います。
☆三国志天下三分の計にょた
○概要
作者:砂漠のキタキツネ
対象年齢:12歳以上
対象人数:3-4人
標準時間:60分程度
争乱の中原に覇を唱える三国志がテーマですが登場する武将や軍師たちは全て女性化されデザインされています。
①ラウンドごとにカードを1枚めくります。
②めくられたカードに応じて競りを行います。武将は威信を、領土は戦力を(一部は両方使える)、イベントはその両方が使用でき、より高い値付けを宣言し、その他の全員がパスを行うと獲得できます。
③威信は使い捨てで、戦力は獲得したカードに置かれます。領土は獲得すると、使用した戦力とともに追加でひとつの威信を配置します。
④入札が終わると以前に獲得したカード上にある戦力や威信を内政値の分だけ手元に戻せます。カード上の全てのトークンがなくなるとそれを制圧したこととなり効果も発生します。
⑤これらを繰り返し、山札がなくなるか、勝利点が既定点に到達したことを宣言したプレイヤーの勝利となります。多くの領土の勝利点はダイスによって判定されるため、勝利宣言をしたプレイヤーが実際には失敗になるということもあります。
〇プレイ経過
ゲーム開始時の様子です。
序盤に登場する関羽に威信をほとんど費やした長女、張遼に費やした芋のおかげで、その後に登場した武将は立て続けに管理人が獲得します。1トークンで2戦力という関羽は強力でしたが、内政が向上し戦力を手早く戻せるようになった管理人が立て続けに領土を獲得し、終始優勢となります。
後半に入り、諸葛亮を易々と手に入れた芋が追い上げを見せましが、それらが伸びてくる前に得点の大きな建業を確保した管理人が勝利宣言を行います。ダイスの判定は無事に既定点を突破できており管理人の勝利となりました。
〇評価
三国志をテーマにしたカードゲームで、武将や戦力を率いて領土の獲得を目指しますが、よくあるカードゲームのように直接攻撃を行うのではなく、毎ラウンド公開される領土や武将に対して戦力や威信を投入して獲得権を競う競りゲーとなっているのが変わっているゲームです。
特徴的なのは投入した戦力はそのままカード上に残りその後のラウンドで内政値分が戻り、完全に戻ってくると制圧という仕組み、入札に多くを投入すればするだけ戦力の回復に時間がかかりますし、それだけの間戦力が使えません。威信威信で使い捨てであり、基本的に領土を獲得したときにしか獲得できないのでどの人物に投資するかというのが悩ましくなっており、どのカードにどれだけ投入するかの駆け引きが考えどころとなっています。
また、イベントを競り落とすと敵対する領土を攻めとったり呂布が中立勢力で登場したりと三国志らしい要素もありますね。
厳密に三国志としてみると登場人物たちの時代背景など気になりはするものの、女性化された見た目といいタイトルといいネタゲーの雰囲気を醸し出している割にゲームとしてきっちり面白く作られていたタイトルだと思います。
ここで長女は離脱しましたが、続きます。