新年のご挨拶 THBG大賞2023 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

 新年、明けましておめでとうございます。仕事始めにコロナ騒動で始まり仕事納めもコロナ騒動で終わることとなった2023年も終わり、ブログも無事8周年を迎え9年目に突入です。ブログで記録しているゲーム会も500回を超え、計算してみるとこの期間週平均1回は開催しているんだなあと思うと我ながらすごいなあと思う反面、これでもまだし足りないと思っているあたりどれだけはまってんだと(汗)

 そんなわけでメンバーの状況による変化はありつつも今のところボードゲームから離れるつもりはなく、今年も特に変える予定なく引き続きとりあえず日々ボードゲームをプレイしそのことを書いていこうと思っています。比較的リアルタイムにプレイしたタイトルを更新しているX(旧ツィッター)ともども時間があれば見てやっていただければ喜びます。

 

 さて、新年最初の記事ということで、例年通り「THBG(とりあえず日々ボードゲーム)大賞」の紹介です。相変わらず大賞に選ばれたからどうのこうのという権威もへったくれもある賞ではありませんが、昨年1年を通してプレイしたボードゲームを振り返り管理人的に特に面白かったもの&印象に残ったものを改めて紹介できればと思っております。

 

 一応、選定のルールですが、昨年から追加された「1人専用ゲーム枠」は今年も継続し、従来からの「2人専用ゲーム枠」「軽量級枠」「中量級枠」「重量級枠」の計5枠から1タイトルずつ入賞タイトルを、5タイトル以内で次点タイトルを選定し、そこからさらに全体の大賞を選定していきます。ちなみに、入賞と次点を含めると各枠6タイトルと多めですが優柔不断で選択しきれない管理人のためのセーフティネットです。大賞タイトル以外、各枠での重複は避けますので、軽量、中量、重量級の各階級は1人専用でも2人専用でもないタイトルから選ばれています。

 また、選定の対象となるのは基本的にその年に発売されたゲームではなく、「その年に管理人が初めてプレイしたゲーム」としています。年末年始にはブログやツィッターで年間ベストを発表される方が多く管理人も楽しく見させてもらっていますが、管理人は崩せていない積みゲーが多く最新タイトルのプレイが少なめ&ボードゲームもウォーゲームも両方プレイするということもあってかなりずれた感のある選定になっているようなしないような、まあそんな感じですw

 

 ちなみに、評価の基準は概ね面白かった&印象に残ったという感じで、プレイ回数は必ずしも基準になるとは限りません。というのも、軽量であれば繰り返しプレイをしやすいものもありますが、重量級となるとなかなか再プレイの機会を持ちにくいうえに未プレイを優先する、ついでにゲーム会に参加してくれるメンバー次第なことも多いからです。なお、今回次点に含まれていないタイトルでも面白かったタイトルはとても多く、選定は非常に悩んでだした結果ということを付け加えておきます。

 

 それでは例年通りほぼコピペな前説でしたが早速各枠から。

 

2023年 1人専用ゲーム枠

入賞:

☆破宮の十重奏

 

次点:(ちなみに次点の並びについては特に意味がないです)

☆Star Blazer

☆Dawn of The Zeds

☆The Night

☆The War of The World

 

寸評:(のようなもの)

 コロナの影響も少なくなり集まってプレイするという機会が増えてきてはいますが、昨年に続き最近の多人数対応のボードゲームにもソリティアルールが入っているものが増えている印象です。管理人も一昨年からソリティアゲーをプレイする機会が増えてきたことから新設した枠で、一応ソリティア専用ゲームもしくはソリティアルールが備えられたタイトルをソリティアルールでプレイした場合を対象にしていますが、ルール確認や一人二役プレイなんてのもよくするので、実際の該当タイトル自体は思ったほど多くはなかったですね。

 そんなわけで次点を埋めきることはできませんでしたが、次点に選ばなかったものも含めてそれぞれのタイトルでソリティアとして楽しめるための工夫というのが随所に感じられプレイしがいのあるタイトルが多かったように思います。そんな中でも、ダンジョンの最下層に眠るボスの撃破を目指すため10人の学園生徒を一人ずつ送り込み、倒れるとロストしてその経験を糧に次の者が挑むというレガシー要素が最大の特徴で、管理人自身3人目でクリアしたというくらい優しめの難易度が少し気になりますが、デッキビルドをメインにしたシステムはよくできていて、倒れたキャラが残すものに感情移入できるなどテーマ性が非常に優れていた「破宮の十重奏」を入賞としています。

 次点はイスカンダルを目指す宇宙戦艦ヤマトをテーマに襲い来る様々な障害を人材のマネジメントとダイス運で如何に乗り切って時間内に地球に戻ってくるかが楽しめる「Star Blazer」、テーマをゾンビとしたStates of Siegeシステムによるタワーディフェンス系で、敵味方の能力のバリエーションの多さやらしさ満載のカードイベントなどが面白い「Dawn of The Zeds」、ゾンビ映画の原点ともいわれる「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」をもとにスクエアマップ上で襲い来るゾンビに楽しく立ち向かえる「The Night」、イギリスを舞台に侵略してくる火星人撃退を目指すソリティアで別マップで処理される戦闘が面白い「War of The World」としています。

 

 

2023年 2人専用ゲーム枠

入賞:

☆Donnerschlag 

 

次点:

☆ウォーオブザワールド

☆Espana1936

☆Fire&Stone

☆Battle for Germany

☆ファンタスティックテンポスティック

 

寸評:

 ここ数年選考の対象として名前が挙がるタイトル数が他の枠に比べて倍以上と最激戦区となっていた2人専用枠ですが、今年はメインメンバーでありウォーゲームの相手でもあったちいが中途から参加が難しくなった影響で後半はプレイ数が伸びずという状況でした。その割には概ね他の枠と同数との候補が上がった時点で層の厚さを感じますが来年以降は心配になりそうですね。

 まあその辺はさておき、そんな候補の中から今年は第二次世界大戦における東部戦線、包囲下にある第6軍の救出に向けた「冬の嵐作戦」の成功に向け秘匿された合流地点まで如何に到達するかを争い、イベント&活性化の2種類のカードのそれぞれで独ソ両軍の指揮統制の違いが表現された「Donnerschlag」を入賞としています。ちなみに、一昨年の大晦日から年越しで行われたタイトルなので昨年一番最初にプレイしたタイトルであったりもします。

 また、人類滅亡を目指し侵攻してくるエイリアンとその撃退を目指す英軍という非対称の戦いをデッキ構築を使って手軽なプレイ感で描いた「ウォーオブザワールド」、イベントか戦闘補正かどちらも強力な2択が問われるカードの運用や移動力無限を前提に戦線を如何に守り突破するかの機動の駆け引きが特徴といえる戦略規模で描いたスペイン内戦「Espana1936」、カードドリブンによる攻城戦という時点ですでに好物、オスマントルコのウィーン侵攻をプレイアブルに描いた「Fire&Stone」、二次大戦末期のドイツを舞台に攻める連合とソ連をそれぞれが担当しつつも対面の戦線を守るドイツ軍も担当し並行して防衛戦を繰り広げどちらが先にベルリンに辿り着くかという設定が面白い「Battle for Germany」、ウォーゲーム以外としては久々の選考、マーチングバンドのマの字も知りませんがドラムメジャーとなってドラフトしたダイスを組み合わせて隊列を次々と作り替えていくというシステムがやけにヒットした「ファンタスティックテンポスティック」を次点としてます。

 

 

2023年 軽量級枠(プレイ時間が概ね60分未満のもの

入賞:

☆チャレンジャーズ

 

次点:

☆ジプシーキング

☆トーネードスプラッシュ2

☆マジックマスター2

☆ナイトメア大富豪

☆ザ・ギルド・オブ・マーチャント・エクスプローラーズ

 

寸評:

 今年は2年間にわたって行われてきたグルームヘイヴンが一区切りした&ちいの離脱によりウォーゲーム比率が下がったことにより、軽中重量級のいずれもプレイした数が増加しているため選考は難航しました。ちなみに、軽量級は入賞タイトルこそ決まっていましたが、次点が甲乙つけ難いものが多く難航したという昨年と全く同じパターンになりましたね。

 そんな入賞ですが、他プレイヤーとの戦い自体は1対1でデッキを上からめくり数値を比べるだけというシンプルなものの、そこに至るデッキの構築部分であったり、ラウンドごとに2人1組となって同時に戦うという仕組みがゲーム内でTCGをするようなプレイ感になっており多人数でめちゃくちゃ盛り上がれる「チャレンジャーズ」としています。

 また次点には、池の周りに順番にキャラバンを置いていきマジョリティとグループを競うという非常にシンプルな多人数アブストですが、パスの仕組みがよく効いていてぱっと聞いたルール以上に面白さを感じる「ジプシーキング」、机上を競艇のコースに見立てて行うレースゲームですが、スタートの仕組み、カーブの難しさ、さらに走行ルートを決めるカードが引き波を再現しているところなど、見た目も含めて競艇らしさを感じられて面白い「トーネードスプラッシュ2」、様々な形態に変化したり攻撃や防御、状態異常など多様な能力を付与できる魔物を使役し、それらによる殴り合いが楽しい「マジックマスター2」、今年初プレイのタイトルの中では子どもたちと一番プレイ、大富豪をベースにカードへの特殊効果、追加の役、ゲーム終了時の得点などが追加されその追加要素のそれぞれが上手く面白さにつながっている調整が見事な「ナイトメア大富豪」、紙ペンぽい見た目とプレイ感ですが、時代毎にコマがリセットされるなど紙ペンじゃない意味もしっかり感じられるのが良い「ザ・ギルド・オブ・マーチャント・エクスプローラーズ」をそれぞれ選択としています。

 

 

2023年 中量級枠(プレイ時間が概ね60~120分未満)

入賞:

☆ロックウェル

 

次点:

☆コズミックフロッグ

☆ミルフィオリ

☆タイムオブエンパイア

☆Tyrants of The Underdark

☆ガーリックガールズ

 

寸評:

 2人専用枠が少なくなったこともありますが対象となるタイトル数が多く入賞、次点の選択ともに今年一番の激戦区となった中量級枠です。候補に残したいずれもがとても面白く、これを書いている最中(すでに一旦書き上げたものも含めて)何タイトルか入れ替わったくらい混沌としていたので絞るのがしんどかったですw

 そんな中でしたが、鉱山の採掘をテーマにしたワーカープレイスメントながら採掘は半協力で成果は均等配分、割り切れない分をマジョリティで競う協働とパワーバランスを巡る駆け引きが面白く、鉱山らしく成果に関する運はあるものの、事故への備えや多様な成長要素の中からどれを行うか等々考えどころもしっかりあって知名度の低さは(多分)あるものの非常に響いた「ロックウェル」を入賞としています。

 また、地形を飲み込もうとするカエル(のような生命体)とそれを妨害しようとするカエル同士で勃発する殴り合いや、定期的に変化する多彩な能力をどう活用するかが面白い「コズミックフロッグ」、ライナー先生初と思われるブースターズドラフトで内容はシンプルなものの異なる得点形態を持つ各エリアをどう押さえていくかという悩ましさと得点の伸びによる気持ちよさが楽しい「ミルフィオリ」、ワカプレながら手番処理が全てリアルタイムというのが何よりの特徴となっており、各時代9分という時間の中で何をしていくかを手早く判断していくかが楽しい、ついでに60分でプレイできるシヴィ系というなかなか良い立ち位置の「タイムオブエンパイア」、デッキ構築をベースにした地下世界における陣取りですが各エリアのマジョリティだけでなくカードマネジメントによる得点など多彩な要素があり、さらに特徴あるいくつかのデッキから2つを組み合わせてマーケットを作るためゲーム毎の差別化もしっかりされていて面白い「Tyrants of The Underdark」、見た目に反しマンカラでのカードドラフト&パズルライクなセットコレクションさらにはニンニクによるバーストと悩ましさ満載ですごく楽しくぷぅだのチューだのインスト難度の高さを乗り越えてでもwプレイしたい「ガーリックガールズ」を次点としています。

 

 

2023年 重量級枠(プレイ時間が概ね120分を越えるもの)

入賞:

☆Pax Pamir(第2版)

 

次点:

☆リスボア

☆インカ帝国

☆アフターザフラッド

☆ナイトフラワーズ

☆アークノヴァ

 

寸評:

 前年はソロに次ぐ候補作の少なさとなっていたこの枠ですが、今年は大幅に増え軽量級を上回るタイトルが候補に挙がった&いずれ劣らぬ名作ぞろいであったため中量級に次ぐ激戦区となった重量級です。

 その中でも、英露の干渉に揺れるアフガニスタンを舞台に…とこの時点で興味を失う方多数といいたいようなゲームの日本語版を発売するという英断をされたテンデイズさんの判断に感謝感謝というタイトルで、国内の有力部族としてどの勢力に組するか、時に裏切り時に協力し合って勢力の中で如何に影響力を広げるかの駆け引きが非常に悩ましくテーマのハードルの高さが障害にならないくらいに思えた「Pax Pamir 第2版」を入賞としています。
 また、近年複雑なゲームデザイナーといえば真っ先にその名が上がるようなラゼルダ氏の一作で確かにインストまでは大変なものの、アクションやアイコンを把握すればテンポ自体は良くその仕組みを紐解くようにリスボアの街の復興に取り組める「リスボア」、建設された都市等が毎ラウンド継続的に得点をもたらすため、建設と同時に群がる各プレイヤーの相乗り合戦が面白いインカ帝国を舞台にしたネットワーク建設競争「インカ帝国」、古代シュメールを舞台に労働者派遣と交易による地道な資源確保の計画性、内外で勃興する帝国によるダイスを使った覇権戦争の盛り上がり3人ゆえの勢力間のバランスどりの悩ましさなどとても面白く「ゴッズプレイグラウンド(「自宅会388 後」を参照。)」と並び称されるワレス氏による3人専用ゲーム「アフターザフラッド」、資源を集めコネコネして客を確保しキャストの成長がコネコネを加速させるときれいにまとめられたゲームデザインでファンタジーなナイトクラブというとテーマの際どさこそあるもののプレイアブルで面白く仕上がっていた「ナイトフラワーズ」、どこかでみたような様々なシステムを見事に融合させつつカードによるバリエーションで多彩な展開も演出しており現時点(R6.1.1)でBGG4位という評判の高さも納得の動物園作り「アークノヴァ」を次点としています。

 

 

大賞に行く前に・・・

 昨年はプレイを開始したもののクリアーをしていないという理由から候補対象から外した「グルームヘイヴン(「自宅会351 後半」を参照。)」を紹介いたしましたが、今年は少し異なる理由で特別賞を1タイトルほど。そのタイトルとは…

 

特別賞:

☆グルームヘイヴン

 昨年からするとランクは下がっているものの現時点でBGGランキング3位(R6.1.1現在)を誇るタイトルで、グルームヘイヴンの地に集う冒険者たちの冒険譚をテーマにしたレガシータイプの協力ゲームで、2年間、通算50回を超えるプレイを重ねた結果昨年にようやくメインシナリオをクリアしたというゲームです。一旦そこで手を置きましたが実際にはサイドストーリーや選択によっていけなくなったルートなどでまだプレイしたことがないシナリオがおおよそ1/3くらいはあるという大ボリュームさは凄いの一言ですね。丸2年これだけ楽しんだタイトルでしたが選考対象からは外れるので、3回目ではありますが再びの特別賞とさせていただいています。

 

 

 それでは最後となりますが、昨年を振り返り管理人として最も面白かった&印象に残ったタイトルですが・・・

 

2023年 THBG大賞

☆Pax Pamir(第2版)

 

次点

☆チャレンジャーズ 

 

 とさせていただきました。ちなみに、各タイトルの詳しい内容等については「ボードゲームタイトル一覧」から個別に見にきていただければ喜びます。

 

 

 それでは改めまして、これで新年の挨拶&THBG大賞の発表は終えさせていただき、次回からは通常の記事のほうに戻ります。とりあえずペースがどうなるかはともかく今年も1年変わらずひたすらプレイしたボードゲームを紹介するブログになると思いますが見に来ていただければ喜びます、本年もどうぞよろしくお願いします。

 


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