自宅ゲーム会535 前半 メイドマフィアK  | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和5年12月23日

 

 さて、クリスマス直前、年末も押し迫る今日この頃ですが本日はやまとのゲーム会です。

 

☆メイドマフィアK

○概要

作者:アカセ・リョウ

対象年齢:12歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:150分程度

 

 イギリスによる侵略の象徴として紅茶の流通が禁止された世界において、武装したメイドさんたちを走らせてその密売を担うマフィアの抗争をテーマにしたボードゲームです。

 

①ラウンドが始まると警察コマ及び街の危機がいると移動します。警察のいるエリアは侵入できず、同じエリアにいると逮捕されてしまいますし、街の危機は建物の使用を制限します。

②手番順にメイドを操作し、移動、対決、建物のアクションを行います。

③対決は、最初に各地に配置されている他ゴロツキ、他プレイヤーの子分、メイド及び街の危機に挑むことができ、勝利することでそれぞれ恩恵を受け取れます。

④対決は3種類の戦闘属性を事前に投入するカードの競りで決定(競りは対メイドのみで、それ以外は攻撃側の選択もしくは固定となります)、その上でメイドの数値やカードによる補助で数値を比べて勝者を決めます。

⑤ゴロツキを倒し既定の資金を払うと子分を配置でき、子分のいるところで誰かがアクションを行うとボーナスが受け取れます。

⑥各地にある裏喫茶店から紅茶を給仕すると給仕ポイントが、ゴロツキの撃対や給仕などにより組織に貢献すると組織ポイントが向上します。

⑦組織ポイントを得てトラックを振り切ると決算となり、各要素により勝利点を受け取るとともに組織レベルが上がります。

⑧これらを繰り返し、誰かが既定点に到達するか、到達する前に組織レベルが最大の状態で決算が起こるとゲームは終了です。勝利点を比べ勝者を判定します。また、勝利条件を満たす前に警察トラックが振り切るとその時点で敗北となります。

 

〇プレイ経過

 管理人が武闘派の風海ナギ(黒)、やまが頭脳派の桜井ヘルガ(白、メイドによって得意な戦闘属性や能力が異なります。)を選択してゲーム開始です。

 

 序盤は街道を押さえて移動を有利に進めようとするやまと、喫茶店を押さえながら給仕で稼ごうとする管理人という感じで展開していきます。この段階ではお互いが抗争することはできないため住み分けといった感じで進んでいきました。

 

 最初の決算を終えた段階ではほぼ五分五分という状況でした。その直後にやまが2人目のメイドを雇用したり、管理人のシマを苦手な属性で攻撃して乗っ取ったりとやまが展開を有利に進めようとします。しかしながら、少し遅れて管理人が2人目を確保したあたりから戦況が一転。管理人はさらに給仕を進め、そのボーナスを上手く使って影響力を広げていきます。

 

 後半に入り管理人が3人目のメイドを雇用したあたりで管理人はメイド2人の個人目標達成による得点を獲得します。最後は組織レベルが3になって登場した街の危機を撃破し得点を伸ばしたことで管理人の勝利となりました。

 

〇評価

 大英帝国による植民戦略の象徴として紅茶が禁止された世界における日本で、日夜紅茶の密輸に励むメイドさんたちによる派閥抗争をテーマにしたボードゲームです。本作はヨコハマを舞台にした初代「メイドマフィア」に続くシリーズ2作目となりますがなぜか前作は未プレイなのでシステム的なつながりは不明です。ちなみに、以後も再度ヨコハマを舞台にした3作目やハコダテを舞台にした拡張なども出ているようですね。

 まあその辺りはともかくとしまして、基本システムはメイドというワーカーを移動させ止まったエリアで建物のアクションを行うというワーカープレイスメントに近い仕組みとなっていますが、それぞれのアクションスペースには子分を配置するスペースが準備されており、そこに子分を配置しておくことでいずれかのプレイヤーがそのアクションを行ったときにボーナスが得られるようになっており、効率よいアクションの選択と実行は考えどころとなっています。アクションの結果やボーナスによっては組織、給仕という2つパラメーターが上昇するようになっており、これらを上手くコントロールしていくのも重要ですね。

 また、この子分たちの配置は決算時の勝利点にも影響しており、場所の支配を巡ってさらにはメイド同士が争い勝利点を奪い合う対決というマフィアというテーマらしい要素も準備されています。いわゆるウォーゲームのようにダイスで勝敗を決めるのではなく、3つある属性のどの属性で勝負をするかの入札、戦闘における数値の補正を対決カードという1種類のカードで行うようになっており、どの属性でどう勝負をするかのハンドマネジメントも悩ましいです。

 一方で、今回は2人でプレイをしましたが、個人の組織への貢献度があがると組織の経験値があがり決算とともに組織レベルが上昇し、組織レベルの上昇はゲーム終了までのフラグとなっており、どのくらいの手数を行うとレベルが上昇するかはプレイ人数によって異なります。また、プレイ人数によってマップの場所及び配下の配置スペースは変わらないので人数が多いほど競合が起こりやすくなります。手数などバランス的にも、競合によるインタラクションにしてももう少し人数が多い方が面白いと思います。

 とまあ、システム的に2人だとやや不完全燃焼感がありましたが、メイドたちがコウベを所狭しと走り回る仕組や、場所の支配を巡る戦闘要素など可愛らしい見た目に反し本格的な重要級となっており、ゲームとしてはプレイしがいのある面白い内容になっていたと思います。

 

 

 後半に続きます。

 

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