自宅ゲーム会498 関ケ原強襲 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和5年6月3日

 

 さて、6月最初となる本日は夕方からちい宅で集まりがありましたが、それまでお互いに時間が取れたということもあり午後からちいと2人で本作をプレイしています。

 

☆関ケ原強襲(ゲームジャーナルNo.17号付録)

○概要

作者:金丸一郎

対象年齢:- -

対象人数:2人

標準時間:- -

 

 関ケ原盆地における東軍と西軍の決戦当日をエリアインパルスシステムで描いたタイトルです。

 

①ターン数に応じて使用するチット、休養に回すチットを選択します。

②東軍、西軍の順番に準備射撃として1ユニットが射撃を行います。

②チットを引き、引かれた勢力は「移動(それに伴う突撃)」「射撃」を実行します。アクションを行ったユニットは裏面になります。

④チットの中に含まれる半終了が2つ引かれたところでアクションターンは終了します。

⑤指揮官の位や指揮に応じてユニットの行動終了を回復させることが出来ます。

⑥2つの勢力が同じエリアにいる場合、白兵戦が行われます。

⑦これらを繰り返し、両軍がどちらかの総大将を討ち取るか、そうでなければゲーム終了時の得点で勝敗が判定されます。

 

〇プレイ経過

 守る西軍を担当します。序盤はチットに恵まれず東軍がほぼ全軍動いたのに西軍は1部隊だけといった感じターンが終わることもありました。

 

しかしながら、東軍は東軍で肝心なところで出目に嫌われてくれたこともあり何とか大きく突破されることを防いでいます。

 

 とはいえ、徐々に戦線は下がっています。

 

 中盤です。初期配置の陣地は東軍の攻勢の前に明け渡すことになりましたが、後方の山裾にそって再び防衛線を構築し頑強に抵抗しています。一時は福島隊が防衛線に穴を穿ちましたが、包囲を敷いて撃破目前(必要なチットが引けず失敗)というところまで追い詰め宇喜多秀家の突撃で叩き返すことに成功します。

 

 そうこうするうちに後半戦に入り小早川+αが参戦します。小早川を初めとした内応軍は松尾山を下り手近の大谷隊へ攻撃を仕掛けましたが、最初の突撃で大谷隊の前に脇坂は返り討ち、その後に伊藤も討ち取られ、小早川本体の攻勢も叩き返すと精強な大谷隊の前に得点を献上しただけで終わってしまいます。

 

 次いで徳川本体が到着します。徳川軍は到着するなり大軍を前線に押し出し未だ崩れていない宇喜多に猛攻を仕掛けましたが、明石全登が奮戦し、残り時間にも救われ結局南天満山は陥落しませんでした。

 

 最終盤。福島隊の攻撃の前に再び前線に穴が開きそこから東軍がなだれ込んできましたが、足の速い少数のユニットだったので前線から引き抜いて叩き出したことで、勝利得点地域を全て押さえた状態でゲームを終えることに成功します。この結果、西軍の勝利となりました。

 

〇評価

 タイトルに「強襲」とついているように関ケ原盆地の決戦当日をエリアインパルスシステムで描いています。

 エリアインパルスというと交互に手番を行うイメージがありますが、本作の場合ターンごとに投入するチットを選択して混ぜ、そこからチットを引くことで軍団を活性化するチットプルとなっています。常に含まれる半終了チットが2枚出ることでターン終了となるためチットを投入したからと言って活性化が保証されないところや、ターンごとに行動し行動済み面になったユニットは指揮官の士気の範囲でしか回復しないため回復までに時間がかかるもののチットを投入せずに休養に出すと全軍が回復するという仕組みもあることから、ターンごとにどのチットを投入しどのチットを休息させるかという判断は考えどころとなっています。ちなみに、エリアインパルスでよくある強烈な一撃の応酬という感じではなく、戦線の配置が基本的に向かい合っている上、射撃で敵ユニットを後退させ突撃で敵エリアへ切り込み、さらにユニットを送り込んで白兵戦で敵ユニットをたたき出すという押し合いになっているため戦線の動きは少なめですが、このチットプルの一喜一憂が盛り上がる要素になっており地味に感じないところはいいところかな。

 また、関ケ原の戦いがテーマというと小早川を初めとした史実で内応した部隊をどのように扱うかというのはタイトルによって分かれますが、小早川たちが裏切ることは確定、そしていつ行動を始めるかというのがほぼ確定しているというなかなか珍しい設定になっています。これだと、当然裏切りに対応できるるように部隊を配置しておくから面白味がないのではというのも思いますが、東西、小早川と大谷のバランスや、何よりチットプルによる揺らぎが既定路線を既定路線と感じさせないようになっており興味深いところだと思います。

 若干ルールブックで記述が足りないかなと感じるところはありますが、色々と意欲的な仕組みが導入されたタイトルで比較的プレイアブルに楽しめる関ケ原として面白くなっていると思います。 

 

 

 ここで時間となったので我が家では終了し、場所をちい宅に移すことになりました。

 

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