令和4年9月25日
さて、連休3日目となる本日ですが、今日は終日のゲーム会で昼からはやまが参戦しますが、とりあえず朝からちいとウォーゲームです。
☆クメン王国
○概要
作者:たちばなゆう
対象年齢:- -
対象人数:2人
標準時間:- -
TVアニメ装甲騎兵ボトムズの第2部の舞台となるクメン王国における政府軍と反政府軍である神聖クメン王国の抗争をテーマにしたウォーゲームです。
①ターンの最初に増援フェイズを処理します。王国側は支配ポイントをユニットや対応ポイントに変換し、政府側はダイスによって増援の数を決定します。
②王国側のユニットが移動を行い、政府側は対応移動を行います。政府側の対応移動はヘリとそれに搭載されたユニットのみが行えます。
③王国側の表になっているユニットと政府側のユニットが同じエリアにいると戦闘となります。
④戦闘は1対1でユニットを対応させ、ダイスによって損害を判定します。通常は、主導権を持つ側が対応を決めることができますが、PSユニットのみユニット所有者が対応を先に決めることが可能です。
⑤政府側が移動を行い、王国側が対応移動を行います。王国側の対応移動には対応ポイントが必要となっており、その後さらに政府側のヘリによる対応移動が行えます。
⑥政府側が主導権をもって戦闘を行います。
⑦ヘリの帰還等を処理して次のターンへと移動します。
⑧ゲームを通じて特定の条件を満たすたびにステージが進みイベントが発生します。
⑨7ターン目を終えると総攻撃チットをひきゲーム終了ターンを決定します。ゲームが終了した時点でより多くのVPを所持しているプレイヤーの勝利となります。
○プレイ経過
王国側を担当。増援の引きが今一歩で歩兵が多かったこともあり、中央の河川沿いに防衛線を敷きますが、これに対して、政府お雇いの傭兵団は拠点近くのソンム村に主力を差し向けてきます。
通常のATは政府側のほうが優秀ですが、秘密結社の援助で運用されている非常に強力なブルーATをソンム村の増援として送り込むと、ほぼ単機で政府軍を追い返すことに成功します。
続くターン。ブルーATの強力さを認識した政府軍はヘリによる対応移動でブルーATを足止めした上で再度ソンム村へ攻勢をかけてきます。戦力が大きく違ったこともありさすがにソンムは陥落。ただ、こちらも負けずにブルーATを単独で敵の本拠地に送り込み暴れまわらせ、滞在していたほとんどの戦力を壊滅に追い込みます。
このまま本拠地を押さえられるかとも思いましたが、最後の1体が渾身の出目を出し相打ちとなったことで惜しくも本拠地の制圧にはいたりません。また、南部でもEX-9に向け精鋭を差し向けたが、敵も精鋭をそろえておりあえなく敗退します。
ブルーATが後退したことにあわせ政府軍が南北で戦力をそろえて反撃に出てきます。
ただ、歩兵を前面に出し足止めを図っているうちにブルーATが戦線に舞い戻り中央の丘にのぼり南北へ向けてにらみを効かせます。強力なカンユー隊の前に一時は北部の防衛線が抜かれましたが、これもブルーATの活躍で退け何とか戦線の維持に成功しています。
その後の政府軍の攻勢も何とか防ぎます。
ストーリーが進むとブルーATの戦線離脱もありますが、そこまで進むことなく最短の8ターン目に外国のメルキアの介入が発生しゲームは終了となります。政府軍は宮殿を制圧することで多くの得点につながりますが、今回はそこまで進ませることなくブルーATを中心に暴れまわらせ終始優勢に進めた王国側の勝利となった。
○評価
TVアニメ装甲騎兵ボトムズをテーマにしたウォーゲームで第2部のクメン王国が舞台となっており、優秀なATとヘリの機動力でゲリラを蹴散らしながら攻め寄せる政府と、ユニットの隠匿によるゲリラ戦と基本的なAT性能で劣る中唯一強力な秘密結社のPS(パーフェクトソルジャー)で抵抗する王国という非対称な戦いとなっています。基本的な移動以外に政府側は機動力の高いヘリによる移動、王国側はポイントを投入することによる移動といったように両軍とも限定的な範囲ですが対応移動が行え、これらを如何に上手く使って防衛線を維持するか、そして相手の弱点を突破するかという機動が考えどころとなっています。
また、条件を達成していくごとに戦場背景(物語)が進行するステージ制という仕組みが特徴となっています。主にPSであるイプシロンの駆るブルーATとアニメの主人公であるキリコ(が所属しているカンユー隊)との絡みで、処理としてはイベント効果が中心なためアニメでストーリー展開を把握しているとよりわかりやすいというのはありますが、この仕組みやVPの獲得条件などによるテーマの再現性というのは上手いところだと思います。ちなみに、管理人自身ボトムズにそれほど詳しくなくても楽しめたのでボトムズの知識が必須というわけではないですが、wiki等で背景を多少みているとより楽しめるというのはあるかな。
ユニット同士を1VS1で組み合わせる戦闘もダイスの振り合いに熱が入りますし、大きく気になったというところもなく、これが無料公開でいいのか?というくらい非常に面白いゲームになっていると思います。
なお、本作に限らず現在TDFさんのほぼ全タイトルがホームページのほうで無料公開されています。ある程度の工作が必要となり、特にカードが多いようなタイトルだとかなり大変というのはありますが、それでも管理人がこれまでプレイしたタイトルはどれも傑作ぞろいで、それだけの労力をかけても十分すぎるくらい元はとれると思っています。
後半に続きます。