自宅ゲーム会366 後半 この天才科学者が主席になれないとでもいうんですか? | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和3年7月25日

 

 引き続き3人でのゲーム会です。

 

☆この天才科学者が主席になれないとでもいうんですか?

○概要

作者:BAKAFIRE

対象年齢:14歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:60分-120程度

 

 学院に通う科学者の卵の一人となり、超科学の研究に打ち込んで様々なエネルギーを生成するレンズを作成することにより、首席で卒業することを目的としたゲームです。

 

①ラウンド毎に創造力と行動力を獲得します。また、ストックにトークンがあればロビー(ワーカー)とするか成長ツリーに配置するかを選択します。

②手番順にアクションを行います。アクションは「起動(ロビーによるアクション)」「説得(ロビーが占有しているアクションの利用)」「再起動(自分のロビーが占有しているアクションの再実行)」「収拾(開発カードの獲得)」「意思(キャラクターの能力の使用)」「終了(ラウンドから抜ける)」があり、1アクションずつ全員が終了を実行するまで繰り返します。

③研磨(ロビーによるアクションのひとつ)を実行することで開発カードを組み合わせレンズを作成することができます。レンズは新たなロビーのアクションスペースとなります。

④ラウンドの終了時にロビーを再度行動できるようにし、新たなラウンドを始めます。

⑤第4ラウンド終了時にゲームは終わり、得点計算を行って最終得点が最も高いプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。キャラはランダムに選択し管理人は価値が低くゲーム終了時に所持しているとマイナスにもなる資源「淀み」を使って得点を生み出す翠川を担当します。

 

 1ラウンド及び2ラウンドは、資源をラウンド終了時に保有していることで得点を生み出す黄昏を担当するちいがその能力を活かして得点を伸ばします。反面、管理人ややまは能力と上手く連動できず出遅れといったところ。

 

 ただ、3ラウンドに入るころには能力を活かせるレンズの作成を行った管理人も徐々に得点を伸ばし追い上げます。しかしながら、それ以上に序盤で資源の生成を行うレンズを作って資源を蓄え、ここに来て勝利点を生成するレンズを作成したやまは、その生成する勝利点を1.5倍にするという能力も含めて大きく得点を伸ばしここまで独走をしていたちいを一気に抜き去ります。

 

 4ラウンド目。他の2人に差をつけられていた管理人は、最後に開発カードをかき集め成長を犠牲に大きく得点を生成するレンズをつくり逆転を狙います。これは思いのほか得点につながり、一時期はちいを追い抜くほどでしたが獲得できる得点に比して生成に必要なリソースが十分でなく、そのために行動力の消費が激しく行動数が減ってしまうことになり・・・

 

 結局、後半に得点を大きく伸ばしたやまには追いつけず、さらに一度は追い抜いたちいにも再度の逆転を許してしまい最下位という結果で、他の2人を大きく引き離したやまが勝利となりました。

 

○評価

 それぞれが天才と呼ばれるくらいの科学者の卵たちによる主席の座を巡る争いをテーマにしたゲームです。

 基本的なシステムはワーカープレイスメントですが、ワーカー(ロビー)だけでなく行動力や意思というリソースを消費して実行するアクションなどもあったりします。ゲーム開始時にワーカーの配置スペースはラボの4つのスペースしかありませんが、開発カードを集めそこに記載された消費資源と獲得資源を組み合わせてレンズを作ることで、新たなワーカーの配置スペースを作っていくシステムは非常に特徴的なものとなっています。ちなみに、消費と獲得のバランスが大きく崩れたものもある程度作れはしますが、その分実行する際の行動力を大きく消費するようになっており、このあたりの調整は良くできていますね。

 また、この組み合わせに用いる資源の幅は結構広く、光や虹といった一般的なものだけでなくロビー、成長、意思力といったものまで消費、獲得のどちらにも配置することが出来ます。序盤と後半で有効なレンズも変化してくると思いますが、この選択肢の中でどのようなレンズを生み出すのが効果的かというのは考えどころとなっています。なお、レンズの作成に当たってはキャラクターごとの個性を理解することも大切で、その能力と連動したものを作ることでより大きく得点を伸ばすことが可能となっており、どうシナジーさせていくかというのを見つけるのがとても面白いですね。

 一方で、キャラクターボードを除きラボや開発カードのマーケット、得点表といったものが全て紙となっていてやや扱いづらく、どうせならボードにしてもらいたかったというのはありますね。

 ただ、ゲームとしては大きく気になったところはなく、狙った感のあるタイトルや可愛らしい女の子を前面に押し出した箱絵などからすると、いい意味で予想外にしっかりと特徴のあるとても面白いゲームになっていたと思います。

 

 

 ここで時間となり本日は終了となりました。

 

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