自宅ゲーム会344 前半 フーバ | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和3年4月3日

 

 さて、年度も変わり4月に入り最初のゲーム会です。メンバーはちい、やま、管理人の3人ですが、午前中は到着したちいと2人で2人用のタイトルをプレイしています。

 

☆フーバ

○概要

作者:HannuUnsitalo

対象年齢:12歳以上

対象人数:2人

標準時間:90分程度

 

 サッカーの試合をテーマにしたゲームです。円筒状の外箱にマットやコマが詰まっているという少し変わったコンポーネントは特徴ですね。

 

①ゲーム開始時フォーメイションを選択しゲームを開始します。

②攻撃側が先にコマの配置を行い、守備側が配置を行った後、一部のコマを攻撃側が行動させキックオフです。

③ボールを保持しているプレイヤーが攻撃側で、ボールをパスするエリアを指定します。

④両方のプレイヤーがダイスをふりその差だけ時間を進めます。

⑤攻撃側のダイスからパス元、パス先のエリアにある両プレイヤーのコマ数やエリアの距離に応じて補正を行い、ボールダイスの目と比べます。

⑥判定に成功すればパスが通り攻撃側が続き、判定に失敗するとパスが通らず相手プレイヤーのボールとなってゲームを続けます。

⑦相手側のエリアにボールを所持した状態で入っているとシュートを打つことができます。ダイスをふり距離やシュートするエリア、ペナルティエリアのコマの数などで補正した数値をボールダイスの目と比べ、成功していればゴールし得点となります。

⑧フェイズの最後にコマを移動させます。移動はゲーム開始時に選択したフォーメイションに基づき、攻撃移動、ミッドフィルダー移動、防御移動が行え移動できる人数が異なります。

⑨これらを繰り返し、前後半が終わった時点でより多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 ゲーム開始時の様子で、ちいのボールからキックオフ。ちなみに、フォーメイションは移動に関係するだけで、所期の配置は関係ありません。

 

 お互い相手のゴールを狙ってボールを回し、ゴール近くまで持ち込むもののなかなか得点は動かず。

 

 一進一退のやりとりが続き、前半の半分を過ぎたところ。ちいが前線に戦力を集めたタイミングでイベント守備側の行動停止が発生。これによりちいの攻撃陣に管理人のチームが置き去りにされ、ゴール前を完全に制圧された状態となり・・・

 

 きれいにシュートが決まり先制を許してしまいます。

 

 しかしながら前半の終了も見え始めた頃。引き続き攻めの姿勢を崩さないちいに対して自陣ゴール前でボールを奪いカウンター。

 

 ちいの守備が整う前にそのままシュート。見事にゴールに突き刺さり得点、同点となります。

 

 その後は、ゴール前でちいにフリーキックを許すという状況や、

 

 そこを防いで再びカウンターという展開もありましたが、お互いゴールを割ることなく同点のまま前半が終了します。後半もプレイしたかったのですが、惜しくもやまの到着時間となり、今回はここで終了となりました。

 

○評価

 筒状のコンポーネントが目を引くサッカーをボードゲーム化したタイトルです。ちなみに、サッカーのボードゲーム化というと、最近だと最強のチーム作りをマネジメントしたものもありますが、本作はサッカーの試合を表現したもので試合するチームに戦力差はありません。。

 基本的にはサッカーコートをエリアで区切り、そのエリア間をパスでボールを運びながら相手のゴールを目指します。パスやシュートはダイスによって成否が判定されるのですが、その成功率を上げるためにパスならばその出す元と受け取る先、シュートであれば撃つ元とペナルティエリアでの数的優位が距離と並んで重要な要素となっているのが特徴的です。選手の移動はフォーメイションに応じて一部しか動かせないという制限があるため、試合の流れを考えながら如何に上手く動かしていくかというのが考えどころとなっています。

 一方で、このゲームのターンは1つのパスを巡ったものというイメージなのですが、パスコースの選択→ダイスを振って判定→(シュート判定)→選手の移動とフェイズが比較的多く、さらに判定ではそれぞれの補正も含めて計算する必要があるため、特に慣れるまで手間がかかります。サッカーの試合を扱っているにしてはスピード感がないということもあって、この辺は気になるかもしれませんね。

 とはいえ、選手を限られた移動力でマネジメントし如何に局所での数的優位を生み出せるか戦略的な視点が必要で、ややアブストラクトライクなところもありますがダイス判定による一喜一憂、さらにはイベントによって一気に得点につながることもあり、これはこれで面白いゲームになっていると思います。

 

 なお、このゲームのデザイナーの他作品は「ヘルシンキ1918(「自宅ゲーム会189 前半」を参照。)」を始めとしたウォーゲームが中心で、本タイトルもウォーゲームっぽさがあります。戦略的に数的優位を生み出し各個撃破(撃破はしないですが)しながら軍を進め敵本陣を目指す、と書けなくもないという感じです。

 

 後半に続きます。

 

「ボードゲームタイトル一覧」

 


にほんブログ村