令和3年4月4日
やまが到着し、ここからは3人でのゲーム会です。
☆三頭政治の終焉
○概要
作者:JohannesAckva&MaxGabrian
対象年齢:10歳
対象人数:2-3人
標準時間:60-90分程度
共和制ローマにおける第1回三頭政治をテーマに、国家の中心を担った「シーザー(カエサル)」「ポンペイウス」「クラッスス」の3人のいずれかを担当してライバルとの闘争に勝利することを目的としたゲームです。
①カエサル、ポンペイウス、クラッススの順に手番を行います。
②手番なると各エリアで金か軍隊を産出します。役人がいない限り、それぞれのエリアで2ラウンドに1度の産出となります。また、ローマから、金と軍隊を任意の組み合わせで合計2受け取ります。
③キャラクターを4ポイントの間で移動させます。移動中、軍隊を率いたり、金のあるエリアに移動し受け取ることができます。
④移動時に軍隊を率いて他プレイヤーのエリアに入ると攻撃となります。袋から最大2個のコマを引き、出たコマに応じて損害を与える、もしくは受けます。エリアの軍隊を全て撃退すると占領することができます。
⑤移動後、金を支払い政治や軍隊の権限の上昇、武器の製造、市民の支持を獲得のいずれかのアクションを3回まで行うことができます。アクションを実行するにはコストが必要であるとともに、キャラクターがいるエリアに応じてできるアクションに制限があります。
⑥手番の最後にカレンダートラックを進めし、トラックが1巡した時点で最も市民の支持を集めているプレイヤーは執政官となります。
⑦「2度執政官に任命されるか、一度任命されたた上で一定の市民の支持を集める」「9つの地域を支配する」「2種類の権限を上限まで上げる」の条件のうち、いずれかを最初に達成したプレイヤーの勝利となります。
○プレイ経過
管理人がクラッスス(黒)、ちいがカエサル(赤)、やまがポンペイウス(青)でゲーム開始時の様子です。各エリアにある円柱は支配を現すとともにエリアにある補給マークに配置するかしていないかでそのラウンドに資源を算出するかが判定されます。
序盤からカエサルとポンペイウスが資金を産出するローマを巡ってぶつかります。お互いが張り合い戦闘が膠着する中、クラッススはアフリカや小アジアでのんびり資金を集めながら権限を上昇させていきます。
政治的権限が最大値まで上昇していたクラッススに危機感を抱いたカエサルとポンペイウスが立て続けに攻撃をしてきますが、ここまで戦闘に巻き込まれていなかった分、軍隊を抱えていたクラッススの支配エリアは簡単には落ちず。最後にはエリアを失いましたが、残ったエリアで資金を集めて軍事的権限を素早く上昇させ、クラッススの勝利という結果でした。
○評価
共和制ローマにおいて三頭政治を行ったカエサル、ポンペイウス、クラッススによる権力闘争をテーマにしたゲームです。市民からの支持による執政官への任命、軍事的に多数の領土支配、資金を投入し利権の獲得と、3つある勝利条件の中でいずれかの条件の達成を目指しますが、誰かが抜き出るとあっさり終わりそうなくらい思った以上にゴールが近く、相互に牽制しながらどの勝利条件を狙い如何に他の2人を出し抜き勝利条件を達成するかというのが考えどころなゲームです。
ただ、終始出る杭を打ち合うようなジレンマが面白いのですが、その一方で今回のように2勢力が集中的にぶつかったりすると残るひとつの勢力が圧倒的に有利となり、上記のようにゴールの近さも含めるとこのあたりのバランスを3者ともに求め遊びが少ないところは好みが出そうかな。
ついでに、初期配置や手番が固定でランダム要素が少ないということもあり、初回はともかく2回目以降は似たような展開になりそうでこの幅も気になりましたね。
とりあえず、狙いとしては面白そうなのですが思った以上に単調になりそうな印象で、もう少し余裕のある調整でも良かったのかなと思うゲームでした。
☆アルナックの失われし遺跡
○概要
作者:Elwen&Mín
対象年齢:12歳以上
対象人数:1-4人
標準時間:1人あたり30分程度
未知の島であるアルナックを訪れた探検隊となって島の探索を進め、島に眠る財宝を手に入れることを目的としたゲームです。
①手番になると1アクションを行います。アクションには、大きく「コストを支払いワーカーを移動させその場の効果を適用する」「コストを支払いカードの購入や研究、守護者の撃退などワーカーを必要としないアクションを行う」「カード自体の効果を使用する」「パス」があります。
②これらを順に繰り返し、全員がパスを行うとラウンドは終了となります。
③次のラウンドの準備を行い、最後にデッキから手札を補充します。ラウンドで使用したカード等はシャッフルしてデッキの下に置き、その上でデッキの上からカードを補充することとなります。
④これらを繰り返し、5ラウンドが経過した時点でゲームは終了です。購入したカードや研究、守護者の撃退などから得点を獲得し、最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。
○プレイ経過
ゲーム開始時の様子です。向かって左には購入できるカードが並んでおり、中央はワーカーを配置して効果を適用するエリア、中央の奥側がコストを支払い研究を進めるエリア、右側は資源等を保管するスペースとなっています。
ちなみに、中央のワーカーを配置するスペースはゲーム開始時こそ空白のスペースも多くなっていますが、これらはコストを払って探索を進めることで新たなアクションスペースが登場します。この時に、同時に守護者が登場し、倒すことで得点やボーナスなどがあります。
最初からあるアクションスペースに比べると、探索によって出現したスペースは効率よく資源の獲得などが行えるため、徐々に探索が進んでいきます。
後半に入ると多くのスペースが探索されています。今回上手くプレイしていたのがちいで、デッキのカードを除去できる助手(研究を進めることで獲得できる)などを使い、後半は手札+数枚の強力なカードのみとなったデッキを使いまわすことで、効率的にアクションを行い研究を大きくすすめています。やまも後半大きく研究を伸ばしたものの、ちいには追いつくことができず。
管理人はどれも中途半端で、特に最終ラウンドに「恐怖(減点+アクションとしても大きな効果がないマイナスカード)」×3枚が手札にきてしまっていたことなど全体的にパッとせず。
結局、他の2人を大きく引き離してちいの勝利。やまが2位、管理人が3位という結果でした。
○評価
古代遺跡の眠る島を探索するデッキビルドとワーカープレイスメントの仕組みの合わさったタイトルです。ワーカーが僅か2つしかなく、アクションスペースが少なくデッキの弱い序盤はそれほど手数が行えないため、多量に資源が必要となる研究などを上段まで進めるのは無理ゲーだと思ってしまうくらいです。しかしながら、ゲームを進めるとワーカープレイスメントとしては新たなアクションスペースの開放により、デッキビルドとしては新たなカードの購入によってそれぞれできることが強化されていき、後半は思った以上に色々と動けるようになります。助手やトーテムといったその他のフリーアクション的な要素も含め、このあたりを如何に上手く組み立てて効率よく資源の獲得を進めていくかというのが考えどころですね。
また、新たなアイテムの購入やアーティファクトの発見がデッキの強化につながるというところや、探索を進めることで新たなアクションスペースが増えるところ、新たなスペースの発見時に守護者が登場し妨害してくるところなど、未開の島の探検というテーマとあっており良いところだと思います。
大きく気になったところはありませんが、手番数が可変のタイプで特に後半はダウンタイムが生じやすいというところがなくはないです。ただ、同系統のタイプと比べると手札が大きく増えることはなく、ワーカーの数が2個固定ということもありそれほどでもないかな。
とりあえず、基本的なルールは比較的簡易でプレイしやすく、コンポーネントの良さも含め全体的にきれいにまとまっており、とても面白いタイトルになっていると思います。
☆雷轟
○概要
「自宅会342」を参照。
○プレイ経過
最後は3人で先日プレイしたこちら。4人だとチーム戦になりますが、3人では個人戦。
初戦は手コマの巡りがうまく行かず最下位に沈みます。しかしながら、2戦目も出遅れていたものの最終開放時に轟雷(ゴラ)×3で構成された塔からの得点で逆転勝利という結果でした。
ここで時間となり本日も終了となりました。