自宅ゲーム会234 前半 ケルベロスの試練 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和元年10月12日

 

 本日は時間が取れたので終日のゲーム会となりますが、午前中は少し期間が空きましたが小学校高学年の子どもたちとのゲーム会です。参加者はハレ、カル、リョウの子どもたち3人と管理人に、遅れてちいの5人となりました。

 

☆ラマ

○概要

「自宅ゲーム会208 中盤②」を参照。

 

○プレイ経過

 まずは4人で手軽なこのゲームから。

 

 終始安定し大きな減点のなかったリョウがそのまま勝利。熾烈な2位争いは管理人が僅かに及ばずカルの勝利。管理人は3位で、序盤から独走だったハレが4位という結果でした。

 

 

☆天下鳴動

○概要

「自宅ゲーム会133後半」を参照。

 

○プレイ経過

 続いてはこちら。

 

 全体的に偏った感がありますね。まあそれほともかく、東部の高得点地域をしっかり押さえた管理人が1位(ピンク)、西部の得点をおさえたリョウが2位(黒)、中央を広くおさえたハレが3位、大きな得点源が不足していたカルが4位という結果でした。

 

 

☆パンデミック:新たな試練

○概要

作者:マットリーコック

対象年齢:8歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:45分程度

 

 人類を滅亡させかねない4種類の病原体に対処するため、世界中を飛びまわり治療薬を完成させることを目的とした協力ゲームです。

 

①各プレイヤーはそれぞれ保有する能力の異なるいずれかの役職を担当します。また、プレイヤーカードの山札に含むエピデミックカードの枚数により難易度を決定します。

②手番になるとアクションを4つ実行します。アクションには「移動」「調査基地の設置(治療薬の研究拠点及び移動のボーナス)」「感染者の治療(病原体コマの除去)」「プレイヤー間のカード交換」「治療薬の開発」といったものがあります。移動は更に複数の種類があり、種類によっては追加のカードをコストとして必要とします。

③手番が終わると山札からカードを引き手札を補充します。

④補充の際に「エピデミックカード」が出現したら、感染率を上昇させひとつの都市に3つの病原体コマを配置した上で、感染カードの山札を再構築します。

⑤手札の補充が終わると感染率に応じた枚数を感染カードの山札から引き、該当の都市に病原体コマを配置します。

⑥各都市に配置できる病原体コマは3つが上限で、それを越えるとになると「アウトブレイク」が発生し、隣接する都市に拡大していきます。

⑦手番を繰り返し4つの病原体の治療薬を完成させれば勝利となります。アウトブレイクが一定回数発生する、病原体コマのストックがなくなる、プレイヤーカードの山札が尽きる、のいずれかの状態になると敗北となります。

 

○プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。管理人以外初プレイということもあり難易度は通常。担当する役職はランダムに管理人が「衛生兵(多くの病原体を除去できる)」、ハレが「作戦エキスパート(調査基地の設立などにコストが不要)」、リョウが「通信司令員(手番に他プレイヤーを移動させられる)」、カルが「科学者(治療薬の発見に必要なコストが少なくなる)」となりました。

 最初の配置では、黒いエリア(ロシアや東欧、北アフリカあたり)に集中しており、全員で向かって除去に努めます。

 

 南アフリカでも発生が増え、一度にたくさんの病原体を除去できる衛生兵が向かっています。この時点ではアジア、ヨーロッパ辺りはかなり平穏だったのですが・・・

 

 エピデミックにアウトブレイクが重なり一気に感染が拡大しています。ただ、南アフリカも一段落し、ようやく黒の治療薬が開発できたこともあって今度は全員でアジアに向かいます。

 

 先に乗り込んだ作戦エキスパートが調査基地を作り、通信司令員が移動の補助、衛生兵が除去をしてまわると連携をとりアジアの病原体も数をかなり減らしています。この間、ヨーロッパでの感染も広がっていましたが、手札の巡りもよく研究員が単独で青の治療薬の開発に成功。

 

 残り2つの治療薬も全員の手札を研究員に集めとんとん拍子で開発に成功したことにより、全ての治療薬の開発が完了し勝利となりました。

 

○評価

 世界各地で発生したウイルスを協力して撲滅を目指すという協力ゲームで、ダイスゲームやレガシータイプ、病原菌となって感染を広めるというスピンオフなど、色々なゲームに派生をしており協力ゲームの中でも非常に名前の通ったゲームです。

 各都市の病原体が一定数を越えることでおきるアウトブレイク、時間の経過で起こるエピデミックなど感染が一気に広がる可能性があるギミックにより終始緊張感のあふれる中で、それぞれの役割の能力を活かしながら如何に病原体を除去し、素早く治療薬を開発するかというのが考えどころになっています。ちなみに、エピデミックカードの枚数で難易度を調整できるのはいいところかな。

 また、手札を集めることが治療薬の開発には必須なのですが、同時に遠方への移動の際にはコストとして支払わなければならず、どちらとして使うのかというのは悩ましくなっています。

 一方で、各キャラクターの役割がかなり明確になっている上、病原体の発生はランダムなものの手番のアクションはかなりアブストラクトチックに行うことになるので、現状で何をしないといけないか(するべきか)というのが出易くなっています。このため、一応役割としてキャラクターは割り振られますが、担当が自分の思いのまま動くというよりは全員の協議でコマを動かすということになりかねない印象です。そこが一概に悪いとは思いませんが、声の大きなプレイヤーがいると奉行問題につながりやすいというところはやはり気になったかな。

 とりあえず、感染が広がる緊張感の中で如何に病原体の除去と治療薬の開発を並行して進めるかというのはテーマも含めなかなか面白くなっていると思いますが、気になる点で書いた部分は参加メンバーの経験の差によってもついつい出てくると思うので気をつけたいかなといった感じでした。

 

 

 ここでちいが到着し、ここから5人でのプレイとなります。

 

☆ケルベロスの試練

○概要

作者:high-life

対象年齢:10歳以上

対象人数:3-7人

標準時間:45分程度

 

 地獄への入り口に迷い込んだ冒険者のひとりとなって、地獄の門番であるケルベロスから逃げ延びることを目的としたゲームですが、捕獲された場合はケルベロスに協力して他の冒険者を道連れにすることが目的となります。

 

①手番にはアクションカードを1枚プレイし効果を使用します。この時、サバイバルカードや裏切りカードを使用することも可能です。

②アクションカードの効果などによってケルベロスの激怒トラックが上昇します。手番終了時に最大まで上昇していた場合、ケルベロスは前進しぶつかった冒険者を捕獲します。

③捕獲された冒険者は他のプレイヤーを捕獲するためにアクションを行うことになります。

④ケルベロスにつかまらず最奥のボートに乗ることで冒険者側プレイヤーの勝利となります。逆に、全てのプレイヤーがケルベロスにつかまると、ケルベロス側に早くから協力したプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。マップはランダムに選んだのですが、何故かやたらと高難度のマップになったという・・・

 

 しかも、最初に小学生軍団が手札を増やす系のアクションを行った結果、移動する間もなく3人が揃って餌食になり・・・

 

 あっさりと全滅でケルベロス側の勝利となりました。

 

 気を取り直し、難易度を下げて挑戦。とりあえず手札を増やす系は余力が出来てからということで、まずは一目散に逃亡する面々です。

 

 しかしながら逃げ切れずにハレが餌食となってしまい、残り4人。

 

 その後、管理人、リョウと立て続けに餌食になる中、吊り橋(一人が渡ったら落ちる)を渡ったちいがゴールに迫ります。

 

 

 しかしながら、先に餌食となった3人からの妨害によりちいがあえなく脱落。先行していたちいに妨害が集中したことで後2歩というところまで迫っていたカルも最後には捕獲されてしまい、2戦目もケルベロス側の勝利となりました。

 

○評価

 カードをプレイしてコマを動かし、襲い来るケルベロスから逃げ切ることを目的としたゲームです。プレイするアクションカードの多くが効果量は比較的高いものの自分にしか効果がないため効果量の合計が少ないものと、自他(カードによっては他人のみ)に効果があり自分への効果は小さいものの全員に与える効果量を総合すると前者より多いという2種類のアクションを持っており、効率よく全員が逃げるためには後者を使いある程度協力することが必要となってきます。

 ちなみに、なぜ「全員が」なのかですが、逃げ切れずケルベロスに捕獲されたプレイヤーは立場を一転させケルベロス側として逃げるプレイヤーを攻撃してくるというのがこのゲームの特徴的なところで、あまりに早く脱落させるとただ出さえ大変な脱出がより険しい道のりになってしまいます。とはいっても、ケルベロスは他プレイヤーを捕獲しなければ怒りを(一時的とはいえ)沈めないので誰かを犠牲にすることも必要ですし、最終的にボートには定員があるため全員が逃げ切れるわけではないということもあって、どこかの段階で他のプレイヤーを蹴落とし自分だけが距離を稼ぐということも必要となってくるためこのあたりの駆け引きは悩ましいところです。

 また、一度使用したアクションカードは回収カードをプレイするまで使用することが出来ないため、どのカードから使用していくか、そして回収をいつ使うのか、カードマネジメントも考えどころになっています。

 一方で、コースの難易度にもよるかもしれませんが、思ったよりもケルベロスの進みが速く、かなり効率よく進んでいかないとつかまらずに脱出は難しいのではという印象で、特に早々にケルベロス側に回るプレイヤーが出ると余計にといった感じです。このため、序盤は全員でしっかり逃げ切るつもりで動かないと厳しいのですが、ケルベロス側になれる人数に制限があるということもあってあらかじめケルベロス側につくつもりで動くというプレイヤーが出るとは思われ、そうなると逃亡による勝利もかなり難易度が上がると、このあたりのバランスの危うさというのは気になりましたね。 

 とりあえず、協力要素を含みつつ全員が一斉に逃げる中で、あらかじめ役割をきめるのではなく徐々にケルベロスに追いつかれたプレイヤーが寝返っていくという特徴的な仕組みは面白いと思いますが、気になる点で書いたバランスのところは結構気になったので、要検証ながら実際のプレイが面白いかどうかはプレイヤーのプレイスタイルと展開に大きく左右されそうな印象のゲームでした。

 

 

☆ラマ

○概要

「自宅ゲーム会208 中盤②」を参照。

 

○プレイ経過

 時間が少し余ったので、午前中の最後は5人で再びラマです。今回はカルが堅実に減点を防ぐ中、管理人、ハレ、前回の勝者のリョウの3者が下位を争う展開となります。最後は、危ういラインにたっている3人のうち2人が上手く切り抜けたものの、管理人は失敗。40点を超えたことにより管理人が最下位でゲーム終了という結果でした。

 

 

 ここで午前中は時間となり終了となりました。

 

 

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