自宅ゲーム会221 英仏百年戦争 他 | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和元年8月4日

 

 さて、8月に入り最初のゲーム会となりますが、本日も他のメンバーの都合がつかずちいと2人でのゲーム会となります。

 

☆商売往来

○概要

作者:林尚志

対象年齢:8歳以上

対象人数:2-5人

標準時間:30-45分程度

 

 商業都市オーサカの商人となって仲間を集め自分の店を発展させることで、オーサカ1の商人を目指すこと目的としたゲームです。

 

①手番になると依頼者カードと仲間カードを補充します。

②手元の非活性状態のカードを1枚活性化させ、生産型カードへキューブを配置します。

③アクションを一つ行います。アクションには「仲間の交換」「依頼者の達成」「ミカドカードの達成」「カードの活性化」といったものがあります。

④仲間の交換には1対1か1対複数の2種類があり、1対1であればよりレベルの高い仲間を獲得することが出来ますが、1対複数の場合は交換に出す仲間の価値の範囲で複数の仲間と交換できます。

⑤手番にはフリーアクションとして廃棄型の仲間カードを使用することも出来ます。

⑥いずれかのプレイヤーが25点を獲得すればゲームは終了となり、最も多くの勝利点を獲得したプレイヤーが勝利となります。

 

○プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。得点ボードの奥には有力者カード(カード効果でキューブを配置することにより勝利点や特殊効果を獲得)、ボードの右にはミカドカード、依頼者カード、仲間カードとカードが並んでいます。

 

 価値の高い仲間を集め依頼の達成を進めるちいが序盤から中盤にかけてはリードをしています。

 

 しかしながら、仲間の数を揃える管理人が後半に入り立て続けにミカドカードを獲得し得点を積み重ね、最後の最後に9点という非常に得点の高いカードを獲得したことで逆転。僅かな差でしたが、そのままちいの追撃を振りきり管理人の勝利となりました。

 

○評価

 商品の生産能力を持つ仲間たちを交換していくことで集め、仲間たちが生産する商品で依頼の達成やミカドからの援助を獲得していくゲームです。仲間たちの交換には、より価値の高い仲間を手に入れるための1対1の交換と、より多くの仲間を手に入れるための1対複数の交換という2種類があり、これらを使い分け場のミカドカードや依頼カードの要件を達成するために必要となるカードを如何に上手く集めていくかが考えどころとなっています。ちなみに、ミカドカードや依頼カードは勝利点だけでなく獲得することで仲間となって、通常の仲間と同様に(交換には出せませんが)、商品の生産などを行うものもあるため、どのカードを狙っていくかというのも大切になってきます。

 一方で、特に仲間がある程度揃った中盤以降は仲間の交換頻度が大きく減り、手元の仲間の活性化と発動を繰り返しやや単調となってくるところは気になりましたね。あわせて、手番毎に場には新たな仲間が登場するのですが、それほど頻繁に仲間カードの廃棄(仲間カードの大きな入れ替わり)がおきず見慣れたメンバーが停滞しがちで、欲しいカードがないときなどは打つ手が限れれてくるのではという感じもありましたね。

 また、各種カードの早取りという要素はあるものの基本的には相互のプレイヤーに直接影響をもたらすものはほとんどなく、ソロプレイ感の強いゲームとなっておりこのあたりは好みによると思います。

 とりあえず、仲間の交換によるカードマネジメントがそれなりに面白いとは思うのですが、気になる点で書いたところがもう少し上手く調整してあればよかったかなという印象のゲームでしたね。

 

 

☆英仏百年戦争(ゲームジャーナル8号)

○概要

作者:中嶋真

対象年齢:- -

対象人数:2人

標準時間:- -

 

 英仏百年戦争を同作者の代表作「太平記(「自宅ゲーム会177 中盤」を参照。)」のシステムを用いて1ターン10年というスケールで再現したウォーゲームです。ちなみに、同じ太平記システムで武田信玄と上杉謙信の争いを描いた「甲越軍記」との2in1となっています。

 

①英軍、仏軍のどちらを担当するか決めセットアップを行います。

②ターンの最初にダイスを振り、主導権プレイヤーと主導権数を決定します。

③主導権数に応じて、エリアから隣接エリアへ交互にユニットを行軍させます。

④全ての行軍を終えた時点で同じエリアに両軍のユニットが存在する場合は戦闘が発生します。戦闘は総大将を決め、その能力と参戦ユニットに応じてダイスを振り損害の判定を行います。武将を除去した場合は死亡判定が行われます。

⑤戦闘後、各軍のユニットのいるエリアで支配判定を行い、支配しているエリアから部隊を徴収できます。

⑥マップ上に存在する武将全員に病死判定を行います。登場ターンが早い武将ほど判定による死亡率が上がります。

⑦ターン経過や負傷からの回復により新たな武将が登場します。また、地域の支配や勝利点と引き換えに捕虜を交換し登場させることも出来ます。武将出現時には病死により除去された武将が率いていた部隊を率いることが出来ますが、これらの結果率いる武将のいない部隊は解散となります。

⑧支配しているエリアに応じて得点を獲得します。

⑨これらを繰り返し、ゲーム終了時により多くの得点を獲得しているプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 管理人が仏軍、ちいが英軍でゲーム開始時の様子です。最初のターンはお互いの初期配置の支配のためほとんどユニットの移動はありませんでした。

 

 2ターン目。英軍には南部に最強クラスの武将エドワードが登場しています。

 

 4ターン開始時。仏軍はここまでエドワードを中心に攻勢をかけてきた英軍に押されぎみでしたが、大元帥、ブーシュ伯、ナポリ王と主力級の武将が揃って登場しエドワードと相対します。

 

 ブルターニュで両軍の主力が集まり序盤における一大決戦となりましたが、決定的な損害を受ける前に英軍が篭城し、痛み分けといったところ。

 

 続くターンでもエドワードVS大元帥が再び争いますがここでも痛み分けで決着はつかず。ただ、このターンの死亡判定時に両者は揃って病死となります。同時に、ちいの死亡判定はペストの流行かと思われるくらい荒れて多くの武将を同時に失うこととなります。

 

 大元帥がエドワードを防いでいた間にフランスは勢力を広げており、ゲームの折り返し時点で得点的にも逆転となります。

 

 しかしながら、続くターンで序盤から仏軍の東部を支えていた善良王など何名かの武将が病死となり、仏軍も人材不足となります。こうなると、周囲を囲んでいる英軍が有利かなという状況でしたが、限られた人材を使いまわし何とか進行を防ぎつつ、数少ない有能な戦力熱い拍車パーシーで後方に位置するブルゴーニュを目指します。

 

 何とかブルゴーニュを陥落させ、後方の安全を確保したところ。さらに、隙を突いて上陸し英国本土の支配マーカーを取り除いたので得点的にはかなり仏軍有利に傾きます。

 ここに来ていよいよ仏軍に救国の英雄ジャンヌダルクが登場していますが、人材が再び整った英軍に比べるとまだまだ人材不足は否めないといった感じです。

 

 とはいえ、ジャンヌダルクはダイス判定に成功しなければ英軍に戦闘ダイスをふらせない(ようは攻撃をさせない)という特殊能力を持っているため、単体で英軍相手に立ち回り、足止めをはかります。そうこうするうちに、再びちいの死亡判定が荒れ武将が頻繁に病死していき、どんどんユニットが減っていきます。

 

 最後は、英軍がほぼ全戦力を投入しアンジュー制圧というかジャンヌダルク撃破を狙ってきますが、ジャンヌダルクの活躍で返り討ち。

 

 ラスト1ターンを残すところでしたが、仏軍の得点が上限に到達したこともあってちいが投了。序盤の劣勢を跳ね返し仏軍の勝利となりました。

 

○評価

 基本的なシステムは「太平記」で、調略などの一部なくなった要素もありますが評価は参考にしていただければと。

 その上で、1ターン10年というスケールで作られたタイトルということもあって、ターンを経過する毎に登場した武将たちが判定により死亡していくところは特徴となっています。優秀な武将が登場後ほとんど活躍することなくすぐに死んだり、戦力にならないので早めに倒れてもいいと思っている武将に限って長生きしたり、死亡した武将が率いていた部隊は引継ぎが出来なければ除去されるということもあって、この辺りの武将の生死によって随時戦況が変わっていく中で如何に勢力を広げていくかというのが考えどころです。

 また、篭城というシステムにより支配マーカーが配置されているエリアに優秀な武将が留まっているとなかなか落とすことが難しくなっています。ただ、多くの武将を投入し追加の行軍を使用することで支配マーカーを除去することも出来るため、重要拠点への攻撃などでは上手く使っていくことも大切になってきます。

 大きく気になるところはなく、基本は太平記ながら独自のシステムもかなり面白い要素となっており、太平記とはまた違ったプレイ感を楽しめるゲームになっていると思います。

 

 

 ここで時間となり本日は終了となりました。

 

「ボードゲームタイトル一覧」

 


にほんブログ村