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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和元年7月31日

 

 リアル時間では8月も後半に入った今日この頃ですが、ブログ時間ではようやく7月の最終日となります。本日は半日のみで参加者はちいのみでした。

 

☆ヴィクトリアンマスターマインド

○概要

作者:アントワーヌボザ&EricM.Lang

対象年齢:14歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:45-60分程度

 

 悪の秘密結社の一員となり、エージェントを各地に送り込んで活動させ凶悪なマシーンを作成することを目的としたゲームです。作者の知名度からすると、思ったより話題になっていないような気もしますがどうなんでしょうね。

 

①手番になるとデッキの一番上にあるエージェントを5つの都市のいずれかに伏せて配置します。

②手番順にエージェントを配置して行きますが、ある都市にエージェントが3つ配置された時点で手番を止め、その都市に配置されたエージェントを公開します。

③公開したエージェントは配置された順に、能力の使用と都市の戦利品を獲得します。

④戦利品として獲得した銅板やボルトによりマシーンの建設を進めることが出来ます。この時、建設したパーツに応じてボーナスが入ります。

⑤戦利品として獲得した火力とエージェントの能力により都市の建造物を襲撃できます。火力が秘密警察レベル以上であれば襲撃が成功し勝利点等を獲得できます。襲撃が行われると秘密警察のレベルが上昇します。

⑥戦利品として獲得した科学者は特殊なアクションに使用できます。また、ダヴィンチ文書は勝利点となりますが一定以上獲得することでデッキから任意のエージェントを配置できるようになります。

⑦いずれかのプレイヤーがマシーンを完成させるか、秘密警察レベルが最大までなるとゲームは終了です。マシーンや襲撃した建物、達成したミッション(各都市に配置されるミッションカードの条件を満たし特定のエージェントを送り込むことで達成できる)、ダヴィンチ文書、混乱トークンなどにより勝利点を計算し、最も得点の高いプレイヤーが勝利となります。

 

○プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。プレイヤーによってマシーンは能力やコストなどが異なっています。

 中央の場にはミニチュアが配置されていますが襲撃をかけ成功することでこれらを獲得できます。

 

 今回は2人プレイなので、都市のエージェントが2枚になった時点で公開となります。

 序盤は管理人が火力優位の方向に進め建物を襲撃しますが、中盤以降は他エージェントの能力をコピーできるエージェントの能力を有効に使い火力を上げたちいばかりが襲撃するという展開になります。

 

 管理人はミッションカードによるボーナスやダヴィンチ文書などで得点を稼ぎますが、先にマシーンの建設をちいが完了させゲームは終了となります。

 得点計算を行うと、多くの建物や混乱トークン(色々なところでボーナスとして獲得できる。)を所持しているちいに対し、ダヴィンチ文書やミッションカードで得点を集めた管理人でしたが、得点としては少し引き離されてちいの勝利という結果でした。「

 

○評価

 悪の秘密結社として凶悪なマシーンを製作するとなかなかないテーマのボードゲームです。手番にはデッキから引いたエージェント(ワーカー)を任意の都市に配置するだけとワーカープレイスメント系に近いのですが、それぞれ特徴的な能力を持つエージェントが伏せて配置されるということと、各都市におけるエージェントの数が一定を超えることではじめてアクションが発動するというのが特徴的なところです。

 配置したワーカーは発動をしなければ手元に戻ってこないため、ある程度他プレイヤーの狙いを考えながらワーカーを配置していかなければ配置したのはいいけどなかなか発動せずに戻ってこないということがあります。あわせて、発動のタイミングが大きくずることでエージェントの特殊効果が不発に終わることもありますし、エージェントの中には他エージェントの特殊効果を妨害するというエージェントが含まれていることもあって、どのエージェントをどの都市に配置していくかという駆け引きはなかなか悩ましくなっています。

 また、マシーンの製作は個人ボードの一番目立つところにありパーツを作成する毎にボーナスが入るため優先したいところですが、その他でもダヴィンチ文書の収集を行うことで使用するエージェントの選択ができるようになったり、建物は襲撃の度に秘密警察のレベルが上がり多くの火力が必要となるので早めに行ったりと、どの要素を重点的に進めていくかというのも考えどころになっていますね。

 大きく気になる要素はないのですが、都市によって異なる形をした特殊な建物が効果としてはどれも同じとなっており、このあたりはもう少しバラエティがあっても良かったのではというのはありますね。

 あと、今回は2人でプレイしましたがこの人数だとエージェントが各都市2枚で発動となるため、上記の配置における駆け引きがかなり弱くなっている(自分で2枚目を置けばすぐに2回発動するため)という印象なので、より多い人数の方が面白いとは思います。

 作者の片方EricM.Lang氏のイメージからするとシンプルすぎる感がなくはないのですが、エージェントをどの都市に配置してどのタイミングでの発動を狙うのか、軽い中にもしっかりと駆け引きのある面白いゲームになっていると思います。

 

 

☆ぱんつぁーふぉー!

○概要

作者:堀場瓦

対象年齢:- -

対象人数:2人

標準時間:- -

 

 戦車を用いた武道(?)「戦車道」が女子のたしなみとなっているという、端から聞くとなんのこっちゃという感じのアニメ「ガールズ&パンツァー」の世界観でキャラクターや戦車、舞台となった場所などを再現したウォーゲームです。ちなみに、管理人はアニメ自体を全く見ていないので設定の再現度などは分かりませんが、登場キャラクターによるゲームルールの解説DVDが付属しており、初心者向けな構成になっているようです。

 

①使用するシナリオと勢力を決定しセットアップを行います。

②手番の最初に手札を1枚補充します。

③アクションカードを1枚使用し移動や攻撃といったアクションを行います。

④攻撃は攻撃を行う戦車から射線と射程の届く敵戦車へ攻撃を行います。命中判定及び撃破判定に成功すると敵戦車を撃破出来ます。通常どちらの判定も距離が近くなれば成功率が上がります。

⑤イベントカードを使用し手札の追加補充、戦車の修理、キャラクターの回復といったことが行えます。ちなみに、戦車に搭乗しているキャラクターは使用することで戦車の能力を補正できます。

⑥手札を上限の範囲内に調整して手番が終わり、相手プレイヤーに移ります。

⑦手番を交互に繰り返し、シナリオ毎に設定された勝利条件を満たしたプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 今回は「サンダース大学付属高校VS大洗女子学園(アニメの主人公側はこちら)」のシナリオで、大洗の別働隊38t戦車とサンダースのフラッグ車両M4A1が森で遭遇したところからの開始となります。

 管理人が大洗女子、ちいがサンダースを担当します。大洗学園は使用されている戦車はバラバラで数も少ないですが、サンダース側は倍程度の戦車が準備されており性能も大洗に比べるとやや上回っています。ただ、「フェアプレイ」という強制イベントカードが発動すればサンダース側の車両は大洗側と同数まで除去されます。

 

 車両の能力差からサンダース側はM4A1で38t戦車の撃破を狙ってきますが、上手く射線から外れるように動かしつつ本体との合流を目指します。

 

 そうして本隊の近くまで引きつけたところでここまで温存していたイベントカード「気絶(攻撃を行い命中すれば1ターン行動不能になる)」によりM4A1の足を止めます。

 これにあせったサンダースはここまでゆっくりと距離をつめていた残りの車両を急ぎ救援に向かわせますが、まだまだ距離があり間に合わず。

 先に大洗女子車両の中でも最高の砲撃力を持つ3号突撃砲で距離をつめ射撃を行い撃破成功となります。これにより、敵フラッグ車を撃破したことで大洗女子学園の勝利となりました。

 

○評価

 戦車道をたしなむ女子高生たちが互いに戦車を駆使しながら勝利を目指すというガールズ&パンツァーをテーマにしたゲームです。最初にも書いているとおり管理人はガールズ&パンツァー自体は見たことがなく、そもそもはお手軽に出来る戦車戦という視点で購入していますが、移動や攻撃といった基本的な動作も含め戦車の操作は全てカードのプレイにより行われ、枝葉のルールがそれほど多くないこともあってルールは分かり易く、想定どおりプレイアビリティの高いタイトルとなっています。といっても、戦車の向きや距離、遮蔽物といった要素はあるので戦車戦らしさはきちんと表現されていますし、アクションは全てカードを通して行うため必要な時に必要なアクションを行うためにカードをどのようにマネジメントしていくかというのは悩ましくなっています。ちなみに、移動と攻撃が別のカードになっている(同時に行えるカードもありますがそれほど多くなく、そういったカードでは攻撃の成功率が下がるようになっている)のは難しいところで、安易に距離をつめると相手のほうの射撃が先に飛んでくるため、位置取りなどの工夫は必要となってきます。

 また、アニメを元ネタにしているだけあって戦車へ搭乗するキャラクターが存在していますが、これらの能力により一時的に搭乗している戦車の性能を上げることができ、性能の劣る戦車でも活躍する機会を作ることが出来るようになっています。キャラクターによっても補正の内容は異なりますし、能力の使用を行うとキャラクターは疲弊をしてしまうので頻繁に使えるものではないため、どのキャラクターをどこで使うかというのも考えどころとなっています。

 あとは、基本的なシナリオが5本、フリーセットアップのシナリオもあるとなかなか豊富なシチュエーションもいいところだと思います。

 大きく気になるところはなく、管理人のようにガールズ&パンツァーの知識がほぼない状態でプレイしても手軽な戦車戦を扱ったゲームとして良くできており、十分楽しめる内容になっていると思います。ただまあ、テーマがテーマだけにガールズ&パンツァーの知識があった方がより楽しめるというのは確かだとは思いますけどね。

 ちなみ、ルール解説のDVDつきということもあって、ガールズ&パンツァーの方に興味があって手に取ったというウォーゲーム未経験の人でもプレイしやすい内容となっていると思います。

 

 

 後半に続きます。 

 

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