自宅ゲーム会219 後半② ファクトリア | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和元年7月28日

 

 さて本日のメインの後で、残った時間にプレイしたタイトルその②です。

 

☆ファクトリア

○概要

作者:赤瀬よぐ

対象年齢:10歳以上

対象人数:3-5人

標準時間:30分程度

 

 工場や技術を発展させることでより多くの資金を集め、伝説の歯車を手に入れることを目的とした拡大再生産系のゲームです。

 

①ラウンドの始めに使用したい工場を一斉に指定し、その工場にワーカーを配置します。

②工場では材料となる遺物を公開もしくは消費することで完成する遺物を受け取ることが出来ます。また、ひとつの工場においてプレイヤーが単独で指定した場合は工場の改良が行え、複数のプレイヤーが指定した場合はボーナスを受け取ることが出来ます。

③工場の改良は、その工場の材料と完成品として提示されている遺物を手持ちの遺物と交換できます。また、改良した工場には自分のチップを配置し、以降のラウンドで最初に使用したプレイヤーからロイヤリティを受け取れます。

④ロイヤリティはさまざまな場面で登場する追加コストのようなもので、工場で使用されている遺物のうち最もレベルの高いものの価値に応じて徐々に上昇していきます。

⑤工場の稼動が終了すると、「発掘」により遺物を購入するか「市場」で遺物を売却するかを選択します。

⑥最後に技術開発により新たな技術を購入できます。

⑦これらのラウンドを繰り返し、最初に100Gを集めたプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。各プレイヤーとも1ゴールドとレベル1、2の遺物を持ってからのスタートとなります。序盤はレベル3の遺物に変換する工場(3)でよりレベルの高い遺物を作る管理人としょう、公開するだけで材料を消費しない工場(2)にいって堅実に遺物を集めるちいという感じでプレイに差が出ます。ただ、複数プレイヤーのボーナスを獲得した管理人としょうが出だしは一歩前にといったところです。

 

 途中経過の写真は撮り忘れていました(汗)

 出だしが順調だったしょうは管理人と使用する工場が重複する傾向にあり、シンクロ(複数のプレイヤーが同一工場を選択)時にボーナスを獲得という技術を早めにおさえます。ただ、何故かこの後重複することが一気に減るという展開でした。反対にしょうが費やしたコストの回収に苦戦しているうちに管理人はより上位の遺物を発掘し工場の改良を進めていきます。

 

 最終的には最も早くレベル6の遺物を獲得し工場の改良で量産体制を作った管理人が、そのまま複数のレベル6遺物を売り払い目標ゴールドに達成。管理人の勝利という結果でした。

 

○評価

 技術の獲得や工場の改良を通して効率よく遺物の売買や変換を行い、より早く100ゴールドを獲得することを目的とした拡大再生産系のゲームです。このゲームで一番の特徴といえるのが工場の改良というシステムで、通常多くのゲームではどのようなものを費やすとどのようなものが獲得できるかというのが決まっていますが、このゲームの場合各工場における式(A+B=Cといった感じ)は決まっているものの、実際どのような材料を費やすことでどのような完成品が獲得できるかというのを、手持ちの遺物と交換することで変化させることが出来る(1+2=3という工場を1+2=4に変えるといった感じ。)のは面白いところです。

 難しいのはこの工場が各プレイヤー共通というところで、低レベルの材料から高レベルの遺物が完成するような工場を作ると自分にもメリットはありますが他プレイヤーにも当然使用されてしまいます。ただ、工場の改良を行ったプレイヤーは一度だけロイヤリティが獲得できということもあって使用されることがマイナスばかりではありませんし、使用されたくなければ材料のレベルも上げておくと、そのレベルの遺物の獲得手段が制限されるプレイヤーはその工場が使用しにくくなり妨害となります。このあたりを考えながらどの工場をどのような構成に組み替えていくかというのは悩ましくなっています。

 ちなみに、どの工場を稼動させるかは毎ラウンド一斉に宣言する形式を取っていますが、上記の工場の改良は単独で使用を宣言した場合にしか行えません。反対に複数のプレイヤーが宣言した場合は追加ボーナスがあるため、他プレイヤーの動向やタイミングを見ながらどの工場を選択しどちらを狙うのかというのは考えどころとなっています。

 また、技術を開発することで非常に有用な能力を獲得することが出来るのですが獲得するためのコストは勝利点でもあるゴールドをそれなりに支払う必要があるため、そもそも獲得しなければならないのか、いるならいるでコストは安めだが効果も不完全な試作という選択もありどの程度までの効果を求めるのか、この辺りの判断も大切なところです。

 一方で、工場の改良や技術の獲得のタイミングを誤ると手詰まりになり拡大する他メンバーを眺めるだけでゲームが終わるという可能性はあるゲームです。ただまあ、拡大再生産系には大なり小なりそういうところはありますし、ゲーム自体はそれほど長くないということもあって十分許容範囲ではないかなと思っています。

 あとは、同人タイトルということもあって全体的なコンポーネントの質がいまいちというのはありますが、、その分定価はそれほど高くありませんし、作者の方が漫画を描かれているだけあってデザイン自体はいいので、気になるというよりはゲームの面白さからするともったいないという印象です。

 とりあえず、特徴的な工場の改良を通して如何に自分に有利な状況を作りながら効率よくゴールを目指していくかがとても面白く、ぜひコンポーネントを強化したバージョンを製作して欲しいなと思えるタイトルでした。

 

 

 ここで時間となり本日のゲーム会は終了となりました。

 

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