平成31年1月30日
さて、ボードゲーム初めから月初にまとまってボードゲームをする機会がありましたが、中旬はこの時期恒例の風邪の流行や相方の里帰り等があったことで、一気に月末まで飛びます。ただ、芋の帰省にあわせて管理人の仕事&ちい、やまの都合も調整していたことで、ここから2月上旬にかけて再びまとまってゲームが出来る機会となり、管理人的には何よりといったところ。
とはいえ、初日はあまり時間が取れなかったので2本だけとなっており、本格的にはじめるのは翌日以降といったところです。
☆ギルドオブロンドン
○概要
作者:TonyBoydell
対象年齢:14歳以上
対象人数:1-4人
標準時間:45-90分程度
ロンドン市長となるべく、ロンドンにおける商業面において大きな影響力を持つ各ギルドに働きかけ、支持を集めることを目的としたゲームです。
①勝利点の高い順に手番を行います。
②手番には手札をプレイすることで、「ミープルの雇用(ストックからギルドホールに配置)」「ミープルの移動」「カード効果の使用」といったアクションが行え、これらを任意の回数行います。
③手番の最後には手札が補充できます。手番中にアクションを全くしていなければより多くの手札が補充できます。
④全プレイヤーが手番を行うと、ギルド毎にきめられた数のミープルがタイル上に配置されていれば該当のギルドを全て解決します。
⑤解決はミープルの数のマジョリティで判定されますが、中立のミープルを所持していれば他プレイヤーのミープルを事前に中立と置き換えることができ、最も多くのミープルを配置しているプレイヤーが1位報酬とタイルの支配を、2番目に多くミープルを配置していれば2位報酬を受け取れます。隣接するタイルを支配していることで、タイブレイクの処理で有利になります。
⑥解決が終了すればラウンドは終わりますが、一定ラウンドが経過する毎にプランテーションタイルの解決(プランテーションにどれだけのミープルを送り込んだかによるマジョリティ)を行うとともに、新たなギルドが加わります。
⑦規定のラウンドが経過するとゲームは終了となります。最後に支配したギルドの配置ボーナス、市長褒賞カード(いわゆる目的カード)による得点を加え、最も得点の高いプレイヤーが勝利となります。
○プレイ経過
ゲーム開始時の様子です。3-4人プレイの場合ゲームの進捗状況によってギルドタイルが増えていきますが、2人プレイの場合はゲーム開始時に配置されたタイルのみでゲームは進みます。中央に配置されているのがギルドホールで、基本的には各ギルドへ配置する前のミープル置き場(ストックから来るとここに配置)となります。また、2人プレイの場合はタイルの解決が2ラウンドごととなっています。
各ギルドタイルの上段に旗のようなものがかかれていますがこれはギルドのスートで、アクションで移動する場合にタイルに書かれたスートのいずれかと一致するスートのカードを使用しなければ、ミープルをそのタイルに移動させることが出来ません。
4ラウンドが経過し最初のプランテーションタイルの決算が行われるところです。この時点で影響力を取ったギルドタイルの数で上回り、またプランテーションにミープルを送り込んだのが管理人のみということもあってやや差をつけます。
しかしながら、続く4ラウンドは手札の補充を増やすカードを使い多めの手札を維持しながらアクション数を増やした芋が追い上げ、ギルドホールに隣接する特殊建造物2箇所をはじめ、支配タイルを増やし追撃をかけてきます。
その後も同様の状態が続き、手数に勝る芋が徐々に追い上げ一時は得点が並ぶまで追いつかれましたが、そうやって芋が追い上げている間にあまりとられることのなかった中立のミープルを独占した管理人が、終盤に芋とのマジョリティ争いを有利にすすめ支配するギルドタイルを増やし、得点は若干管理人がリードをしつつも拮抗したままゲームは終了となります。
しかしながら、管理人はゲーム中こつこつと集めていた市長褒賞カードにより最後に大きく得点を伸ばし、結果的には大差をつけて管理人の勝利となりました。
○評価
カードを使用してミープルを配置し、数あるギルドタイルでマジョリティを競うゲームです。
特徴的なのは全てのカードに固有の効果が設定されており、ミープルの補充や移動として使用する以外にもこれらの効果を発動させることができるため、カード毎にどの用途に使ってマジョリティ争いを有利に進めていくかが考えどころです。ちなみに、手番にアクションを1回でも行うとカードの補充は2枚となってしまいますが、アクションを全く行わなければ4枚の手札が補充できます。タイルの解決は毎ラウンド発生するため他プレイヤーの動向は見ておかなければなりませんが、手番手番に細々とアクションを行うより補充をするラウンドとアクションを行うラウンドをある程度区切った方が効率はよく、補充のタイミングを見計らうことが必要となります。
また、ギルドタイルの報酬はそれぞれタイル毎に異なり、どのタイルから狙っていくかも悩ましいところです。難しいのは各タイルは解決に必要なミープルの数が決まっており、支配を狙いたいといってもその全てを自分のミープルで満たすのは効率が悪く、如何に他プレイヤーと競合しつつも出し抜けるかというのも大切となってきます。
一方で、タイルを支配することによって隣接するタイルのタイブレイクで有利になったり、ゲーム終了時のボーナスになったりもしますが、基本的にタイルの相互間の関わりはそれほど強くなく、支配することによるボーナスも即時ボーナスばかりなため、ゲームの最初から最後まですることがほとんど変わらず単調というところがあります。それに加えて、手番毎に手札の範囲で好きなだけアクションを行えるというタイプなので、ダウンタイムが長くなりやすいところもあり、ラウンドが長引くにつれだれそうなところは気になりましたね。
また、カード効果の中でも手札補充系は単純にアクションの回数を増やせるためどのような状況下でも汎用性が高くとりあえず使っておこうといえるのですが、他の効果は状況を見て使用しなければならないものが多く、中にはどのような状況でも費用対効果が見込めない(と思われる)ものもあり、このあたりの強弱はカードの引き運にも影響するのでもう少しバランス調整はしてほしかったかなと。
とりあえず、全体的に特にこの点が目新しい、面白いという点があまり目立たない割に、気になる点で書いたところはそれなりに気になるゲームで、つまらないわけではないのですが数あるマジョリティ系のタイトルの中であえてこれをというには弱いかなといった印象でした。
☆300:ギリシア・ペルシア戦争
○概要
○プレイ経過
本日は時間もあまり取れなかったので、最後は残り時間で終わりそうなこれを。管理人がペルシア、芋がギリシアです。
第一遠征。前回くまとプレイした時同様、早速浮橋を作成しテルマに兵を送りますが、基本的にはお互い様子見といったところ。
第2遠征。ギリシアは重要拠点ナクソスに兵を輸送し占拠しますが、ペルシアとしてはそちらは無視して陸路順調に兵を進め「マルドニオスの騎馬隊」でテバイのギリシア陸軍を一蹴。
そのままアテナイに侵攻し、防御が手薄なアテナイを陥落させた・・・ところまでは良かったのですが、ギリシアは「ラウリオン鉱山(3タレント分の生産を行う)」から急遽陸軍を編成しアテナイの奪還を図ります。テバイ、アテナイの連戦で戦力が減少していたペルシア軍はこの攻撃に耐え切れずアテナイを奪還されてしまいます。結果、得点的には五分五分のまま第2遠征が終了となります。
第3遠征は「王の急死」により中止。
第4遠征は両軍とも陸軍を強化し正面からぶつかる布陣で、先にペルシアが支配域を広げたところにアテナイから陸軍4ユニットがテバイに侵攻し陥落させます。
これに対し、「カルネイア祭り」でスパルタ系カードを封じたところに再び「マルドニオス騎馬隊」でテバイのギリシア陸軍を攻撃します。これにはギリシア軍が付き合わず、損害の少ないうちにアテナイへと後退。
そのユニットを逆にテルマに海上輸送で送り込み、ペルシア軍主力の補給を断ちます。ただ、このアクションによってギリシアが残すカードは1枚。これに対し、ペルシアは3枚を残すとやや有利な状況です。
まず、テバイにいた陸軍の全力で第2次アテナイ侵攻を行い、数で押し何とか勝利を収めます。これに対してギリシア軍はコリントスのユニットをアテナイに送り込み奪還を図ります。ここでは無理に争わずペルシアがテバイに後退。こうしてギリシアの手札をなくしたところで、セストスの全軍を使ってテルマを強襲。さすがに4対1ではいくらギリシアとはいえ押し戻せずテルマの奪還に成功します。
ここで第4遠征が終わり、支配都市の関係で得点はペルシアに傾きます。
まだまだ状勢は分かりませんでしたが、第5遠征は再び「王の急死」により中止となり、結果第4遠征時終了時のままペルシア軍の勝利となりました。
ここで本日は終了となり、翌日へと続きます。