自宅ゲーム会168 初日 パパパオロ 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成30年10月28日

 

 さて、前回のゲーム会から三週間ぶり(ちい宅は除く)となるゲーム会ですが、最近は集まりが比較的良かったこともありこれだけ期間が空いたのはかなり久々のような気がしますね。この間にブログも追いつき良いことか悪いことかは何ともいえないながら更新がかなりリアルタイムになってしまいましたw

 そんなゲーム会ですが今回は芋の帰省にあわせたゲーム会なので、ここまでの鬱憤を晴らすかのごとく3日に渡るゲーム会となり、とりあえず初日の参加者は芋、ちい、管理人の3人です。

 

 

☆パパパオロ

○概要

作者:FabriceVandenbogaerde

対象年齢:10歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:1人あたり20分程度

 

 偉大なるピザ職人であるパパパオロの後継者となるべく、より多くのピザを配達し自分のピッツェリアを繁盛させることを目的としたゲームです。

 

①手番順にワーカーを配置エリアのいずれかのタイル上に配置し、「街タイルを獲得する」か「ワーカーの直線上にあるアクションの実行」を行います。

②獲得した街タイルは個人スペースに配置し個人の街を形成します。

③ワーカーを全て配置すると、縦列横列ごとにマジョリティを判定し手数料を獲得します。

④「配達タイル」及び「投資タイル」を巡って競りを行います。競りは、配達タイルに対応した列のいずれかの金額にワーカーを配置することで入札を行います。列ごとに配置されているワーカーより高値の入札が行われれば、既に配置していたワーカーは動かす必要があります。

⑤入札が確定すると、列に応じた配達タイルと、入札額順に投資タイルを選択します。投資タイルは対応したアクションか能力を上昇させることが出来ます。

⑥入札が終わると獲得した配達タイルの配達可能距離と配達数に応じて、個人の街上の家にピザを配達します。

⑦配達が終わり各プレイヤーとも、1つの街タイル上の家がピザで全て埋まっていると、街タイルに対応した能力が上昇します。

⑧これらを5ラウンド繰り返しゲームは終了となります。ゲーム終了時の「配達したピザの数」「能力の状況」に応じて得点を加算、ピッツェリア上の配達できなかったピザを減点として得点を計算し、最も高いプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 管理人がオレンジ、芋が紫、ちいが白でゲーム開始時の様子です。

 中央のボード右半分でワーカーによるタイルの獲得&アクションが行われ左半分で配達タイルの競りが行われます。

 手前の個人ボードはプレイヤーの能力を管理します。
 

 左下にちょこっと見えるのが管理人の街の最初のタイルになります。

 

 ワーカーはこんな風に配置され、配置エリアの周囲に配置されているコインをマジョリティにより獲得します。

 

 1ラウンド終了時の様子です。獲得した街タイルで街を広げ多少無理をして1ラウンド目に最も効果の高い配達タイルを競りとり、4枚のピザを配っています。これにより能力も徐々に上昇。

 

 2ラウンド目は資金繰りが少し厳しかったので最弱の配達タイルを低価格で獲得したので配ることができたのは2枚のみです。

 

 3ラウンド。新たなピッツェリアも建設し順調に配達を進めます。

 

 4ラウンドは写真を撮り忘れていたので、5ラウンド目(ゲーム)終了時です。若干ピザが不足したものの、ほとんどの配置したタイルにはピザの配達を行っており、能力もしっかりと向上させています。

 

 ちなみに、ちいや芋の街や能力値です。得点計算を行うと、芋の能力値は他2人に比べると平均的にやや低めでピザの配達数が少ないこともあって3位。一方、能力値のボーナスで似たような点数になった管理人とちいではピザをしっかりと配った管理人が一歩抜け出し勝利となりました。

 

○プレイ経過

 基本的にはピザを店から配達するゲームですが、個人ごとに配達エリアを開拓していったり、配達することで能力が上昇したり、配達できる距離や枚数を競りで競ったりと色々な要素を含んだゲームになっています。

 面白いのはワーカーの配置の部分で、配置した先の街タイルを獲得するかアクションを実行するかの選択となっており、配達のためには街タイルにより街を広げていかなければなりませんが、配るためのピザの生産や資金の捻出などのためにはアクションを行わなければなりません。ついでに、ワーカーの配置によるマジョリティによって手数料が獲得できますが、この手数料は前半の大切な資金源にもなるため、獲得したいタイル、実行したいアクション、手数料を考えながらどの位置にワーカーを配置するかというのは悩ましいところです。

 また、獲得できる街タイルはそれぞれ配達できる数と配りきったときに上昇する能力が異なり、配達したピザの数が得点となるため、配達できる数が多いこと自体が悪いわけではありませんが、配りきった場合には能力が上昇するため、配達量の少ない序盤にあまり配達数の多いタイルばかりを取ってしまうと成長が遅れてしまいます。能力値はアクションや配達の効率、さらにはゲーム終了時の得点にも影響があるためこちらも出来るだけ上げておきたいところでどちらを優先するかというのは難しく、ラウンドの配達量も勘案しながら判断していく必要があります。なお、獲得したタイルは各プレイヤーごとに街として形成していきますが、4×5の範囲という制限があって以外に狭く、ピッツリェからの距離や、ピッツリェの生産力を踏まえながら効率よく配達が出来るような配置というのはパズル的な考えどころにもなっています。

 一方で気になるのは競りのバランスの部分かな。序盤は資金繰りが厳しく資金の確保とどの程度競りに費やすかという悩ましさがあっていいのですが、後半になると追加のピッツリェの建設は(それが必要となる状況は少なそうで)行いませんし、ピザの購入はゲーム終了時に余らせても減点になるため配達量のほぼちょうどを作るため能力アップによる無料分も含めるとあまり費用がかからず、そうなると資金は競りにしか使用しません。各列とも競り値の上限が決まっていることもあって、収入の増えてくる後半では初手から上限におけるという状況もままあり、そうなるとほぼ手番順で獲得できる配達タイルが決まってきます。ゲーム終了時に資金は得点に関係ない(タイの判定には使われますが・・・)ため残す必要もなく、このあたりの資金マネジメントの緩さは調整不足なのかなと。

 あと、配達が得点と能力値の上昇に関わっているため、競りを失敗して配達タイルを獲得できなかったということが1ラウンドでもあるとほぼ脱落が確定しそうというのも気になりましたね。

 とりあえず、陣取りと競り、タイル配置に拡大再生産と要素は盛りだくさんですが、ルールは複雑すぎずそれぞれの要素が上手く連動している感はあってなかなか面白いゲームだと思います。たた、前半の悩ましさに比べると能力が上昇してくる後半はすることが絞られ大雑把になる印象で、このあたりの調整がもう少し欲しかなっといったところでした。

 

 

 ここで芋が用事で抜け、ここからちいと2人となります。

 

☆ハンマーオブザスコッツ

○概要

「自宅ゲーム会68 中盤」を参照。

 

○プレイ経過

 前回(こちら)は初プレイのちい(イングランド)に対し、管理人がスコットランド側で圧倒しましたが、ちいは最近このゲームや「クルセイダーレックス(「自宅ゲーム会84 後半」を参照。)」といったカードドリブンの積木ゲーをカイと2人でちょこちょことプレイしているため経験値は同等。今回は使用する勢力を代えて管理人がイングランド、ちいがスコットランドを使用しています。

 シナリオは1のブレイブハートで、ゲームはご覧の通りほとんどの貴族がイングランドについている状況からスタートとなり、逆にスコットランドは南部のブルース、北部のモレイ、中央のウォレスがそれぞれ孤立しているのでどう動かして連携をとるかということになります、

 

 そんなスコットランドの初手はイングランドの防備が調わないうちにウォレスを中央の重要拠点(唯一の城塞ポイント3)MENTIESに進めるという手をとってきます。さすがにウォレスは強いということもあり、イングランドは援軍を送ることなく撤退し損害を最小限に抑えます。

 逆にイングランドは南部のブルースを倒し後顧の憂いをなくすことを狙い、これが思いの他上手くいき、ブルースは撤退することなく撃滅、寝返ってイングランドにつきます。

 

 続くラウンド、中央に陣取るウォレスに向かって戦力を整えた5ユニット(主力3、予備2)で攻撃を仕掛け、ここでも管理人の出目は良く結局ウォレスは撤退したもののそこまででかなりの打撃を与えます。ちなみにこの間、北部のモレイが後方のROSSを攻めてきますが上手く撤退をさせながら膠着に持ちこみます。

 

 中央への進出路が塞がれたスコットランドは改めて北部貴族の討伐に兵を進めます。これに対し、イングランドはMENTIESの兵を北部に進めスコットランドを追い詰めるとともに、南部に残った貴族も片付け後顧の憂いを取り除きます。

 

 さて、1ラウンドが終わったところですが、戦況としては見ての通り中央以南をイングランドがおさえかなり優勢といったところ。しかも2ラウンド目にはイングランド軍にエドワード1世が出現しています。

 ちいとしてはイングランド軍主力が到着するまでに何とか版図を広げたいところでしたがなかなか上手くいかず・・・

 

 

 そうこうするうちにエドワードを含むイングランド主力が到着し、スコットランドの主力が集まるBUCHANへ攻撃を仕掛けます。

 

 さすがにウォレス率いるスコットランド軍は強かったのですが、援軍も含めると7ユニットという数とB4というエドワードの打撃力には抗いきれず損害を重ねていきます。

 

 最終的にウォレスには戦場を離脱されてしまいましたが、この戦いでモレイ、BUCHANの両貴族の撃破に成功。これによりスコットランド側に味方する貴族が1人もいなくなったことで、2ラウンドというかなり早い段階ではありましたがイングランドのサドンデス勝利となりました。

 

 

 時間が残ったので最後に手軽なゲームをプレイしています。

 

☆ライフスタイル

○概要

作者:--

対象年齢:10歳以上

対象人数:2-5人

標準時間:45分程度

 

 自分のステータスとなる様々な要素を集めることで、より豊かなライフスタイルを示すことを目的としたゲームです。

 

①手番の最初にチップを支払い場のカードを補充することが出来ます。

②「場のカードの獲得」か「手元のカードの得点化」のどちらかを行います。

③得点化は手元にある全てのカードを順番にカードごとに指定された数のダイスを振り条件の達成を目指します。

④ダイスはチップを支払うことで振りなおすことが出来、既に得点化されたカードの一部はダイスの出目を操作する能力を持ちます。

⑤手元の全てのカードの条件を達成するとそれらのカードを得点化します。いずれかのカードで失敗すれば全てのカードの得点化は失敗となります。失敗した場合は、カードを任意に捨て札にすることが出来ます。

⑥これらを手番順に行い、場といずれかのプレイヤーの手元のカードがなくなればゲームは終了です。

⑦得点化できたカードから得点を計算し、最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。カードは種類ごとに色が異なり、得点化した際の得点計算方法が異なります。また、黄色のカードは得点化することで出目を操作する能力を獲得できます。

 

 お互い開始から数手番の間はカードの獲得を失敗していましたが、ようやく管理人が得点化に成功します。

 

 そこからは出目が比較的良かったことと獲得した黄色の能力もフル活用し続々とカードの得点化を成功させる管理人に対し、出目が振るわず黄色のカードの得点化に苦戦していたちいはなかなかカードの得点化が進みません。

 

 そんなこんなでゲームは終了。管理人が獲得したカードはこんな感じで、得点計算を行うと263対107と大差をつけて管理人の勝利となりました。

 

○評価

 基本的にはダイスを振ってカードを獲得していくゲームです。通常この手のゲームだとダイスを振ってその目に応じて場からカードを獲得していきそうなものですが、このゲームの場合は事前に確保を行い、ダイスを振って条件を満たすことで得点化をするというのが一応特徴的かな。得点化したカードはセットコレクションにすることでより得点が上昇していくのでどのカードを集めるかというのは考えどころです。 

 面白いのは確保したカードの得点化の方法で、手元に確保したカードは順番に全てのカードの条件を満たすことで得点化ができます。このため、高得点となる難易度の高いカードばかりおさえても得点化の難易度が跳ね上がってしまい、延々と得点化ができないということも考えられ、手元に並べられる数に制限はないとはいえ、カードの取捨選択を行い難易度と得点のバランスをとることや挑戦するタイミングが重要となります。また、難易度の高いカードを通常のダイス処理だけで得点化することは難しいため、出目を操作できるスポーツ系のカードをきちんとおさえていくことも大切ですね。

 一方で気になるのは、全てのカードの条件が指定された数のダイスで規定以上の出目を出すことであるため小さいダイス目に使い道はなく、何だかんだ言っても得点化できるかどうかがほぼダイス運次第というところでしょうか。高難易度のものはスポーツ系をきちんとおさえないとかなり厳しいのですが、そもそもスポーツ系をスムーズに得点化できるかどうかもダイス運次第です。その割にプレイ時間がかかるのも気になるかな。

 また、今回は2人でプレイしたからそれほど気になりませんでしたが、他プレイヤーの手番にはすることがなく最大人数くらいでプレイするとダウンタイムも気になってくると思います。

 とりあえず、ダイスをひたすら振るゲームなので出目によって一定の盛り上がりはあるかもしれませんが、運の要素が強く、ダウンタイムやプレイ時間もかかるとダイスゲームらしいマイナス部分はほぼそのまま出ているといった印象です。反面、カードの獲得に若干の工夫はありますが、独自性やせっかくのテーマを感じられる要素も薄くあえてこのゲームをというところはかなり弱いと思いました。

 

 ここで初日は終了で今回のメインとなる2日目に続きます。

 

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