自宅ゲーム会135 前半 グレートウエスタントレイル 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

 平成30年4月18日

 

 さて、本日はかなり久々となるまさとのゲーム会です。前回「モンバサ(「自宅ゲーム会112」)を参照。」をプレイして好評だったこともあり、今回は同じ作者のタイトルから開始しています。

 

☆グレートウエスタントレイル

○概要

作者:アレクサンダープフィスター

対象年齢:12歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:75-150分程度

 

 19世紀のアメリカテキサス州における牧場主の一人となって牛を育て出荷し、お金と名誉を獲得することを目的としたゲームです。

 

①各プレイヤーは初期の家畜カード(牛)をデッキとして所持してゲームを始めます。

②手番にはまず牧場主コマを移動力の範囲内で移動させます。この時、通過したタイルに災害タイルや他プレイヤーの建物に通行料があれば支払いを行います。

③牧場主コマが止まったマスでアクションを行います。アクションでは共有建物や自分の建物であればその建物固有のアクションか補助アクションを、他のタイル上であれば補助アクションを、ゴールのカンザス市に到着すれば決算処理を行います。

④建物固有のアクションは、「建物の建設」「労働者の獲得」「家畜カードの購入」「災害の除去」「インディアンと交易」「収入の獲得」「目的カードの獲得」「列車コマを進める」などがあります。

⑤補助アクションはゲーム開始時は「1ドルの獲得」ち「手札の交換」のみですが、決算処理や列車コマが駅に到達することなどにより他のアクションが開放されます。

⑥カンザス市に到着することで、まず「労働者や災害タイル、インディアンタイルの配置」が行われます。続いて、そのときの手札の価値合計分の収入(カード以外でも「証明書」というアイテムで上昇させることも可能です。)が獲得できます。ただし、価値の換算時に同種のカードは重複して合計されません。

⑦カンザス市での収入に応じて家畜を出荷することになります。収入が多ければ多いほどより遠くまで出荷をすることが出来ます。この時、出荷先に個人ボードからディスクをとって配置します。これにより、「移動力の上昇」「補助アクションの開放」「手札上限の増」「所持できる証明書の増加」といった個人ボードの能力が開放されます。

⑧カンザス市での決算処理が終わると牧場主コマは再度スタートに戻します。

⑨手番の最後には手札は上限まで補充し、デッキが不足する場合は捨て札をシャッフルして新たなデッキとします。

⑩ゲームを通して労働者が一定数配置されることでゲームは終了となります。「所持金」「建物」「個人ディスクの配置」「災害タイル」「デッキの家畜カード」「目的カードの達成」「獲得した労働者」などから得点を計算し、最も得点の多いプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。メインボードの右下から牧場主はスタートし、左上のカンザスシティを目指します。ちなみに、ゲーム開始時は共有の建物しかなく、建物のないマスは移動の際計算に含めず飛ばすためゴールまでは見た目以上に(序盤は)近いです。

 メインボード左にあるのが労働者のディスプレイで、この労働者が一番下まで配置されるとゲームは終了となります。決算時に概ね1枚か2枚配置されるため、ゲーム終了の目安となります。

 一番上のトラックが出荷トラックで、より遠くに行けばいくほど多くの勝利点が獲得できます。カンザスシティ(距離0)とサンフランシスコ(距離18)以外はプレイヤーごとに1回のみで、カンザスシティへの出荷はゲーム終了時に減点となる代わりに即時で資金が獲得できます。

 出荷トラックの下から右に沿って通っているのが列車のトラックで、列車コマを進め駅に止まることなどで色々な恩恵を受けることが出来ます。

 

 左手前には個人ボードがありますが、ゲーム開始時はディスクが載って多くの能力が封鎖されており、出荷などに伴って徐々に開放されていきます。

 

 とりあえず、まずは1周終わったところ。お互いに建物を建てつつ、牛の購入を行いましたが、管理人は少し無理して価値「4」の牛を購入しています。

 

 2周目が終わったところ。獲得した牛のおかげもあり、この時は出荷でややリード。この辺から管理人は「職人(建物の建設関係にボーナス)」の獲得と建物の建設に力を入れだします・・・が多分これは失敗。まさは何故か一生懸命災害の除去を行っています。

 

  牛にも多少力を入れていたまさの出荷距離は少し伸びますが、管理人は序盤にもう一頭黄色(価値3)を追加しただけで、その他は初期のままということもあり、中盤以降距離が伸ばせずカンザスシティに配置せざるを得ないケースも出てきます。

 

 そんなこんなで労働者が一定数以上市場からあふれたことによりゲームは終了となります。管理人、まさとも周回数は同じでした。

 

 ゲーム終了時の個人ボードはこんな感じ。牛を重視していれば手札を開放していたと思いますが、今回は手札の開放はなしで移動力を増やしています。労働者は職人ばかりw 

 

 得点計算を行うと、最大の得点源が管理人は建物、まさは災害タイルの除去といった感じで、お互い出荷ではほとんど稼げておらず。カンザスシティの減点×2はかなり痛く、まさの勝利となりました。

 ちなみに、ゲーム終了後に2人で話をしていましたが、そもそも家畜カードをもうちょっと購入し出荷をしっかりしないといけないという意見で一致しました。

 

○評価

 コマを進めてマスのアクションを行いながらゴールを目指すというすごろくと、デッキ構築の要領による手札管理が組み合わさったようなゲームです。とはいえ、コマは任意のマスを進めますし、マスを自分で設置できるためすごろくと書くと運ゲーに聞こえますがかなり戦略的なゲームです。

 開始時には共有の建物しかなく、一直線にゴールを目指せば3手くらいでゴールをすることができますが、建設を行うことで徐々に出来るアクションが増えていきます。建物の建設、労働者の確保、手札の購入、列車の進行、災害の除去などなど、したいことは山のようにありますが、その中で取捨選択をしながら、どのマスに止まってどのアクションを行いカンザスシティを目指すかが面白くも非常に悩ましいゲームになっています。なお、任意のマスに止まれるとはいえ移動力は有限なので、どの位置に建物を作るかというのも重要なところです。

 また、デッキの構築については、強力なカードをより多く購入することで出現率を上げることが出来るのですが、決算時には重複していても意味がないため、単に強いカードを購入していけばいいというようことはなく、ある程度バランスが求められるのは難しいところです。それに加え、最終的にはカンザスシティで上手く収入&出荷が得られるように手札を組み合わせていくのですが、道中の建物によってはアクションで特定のカードの支払いが求められることもあるため、そのことも考えつつ管理していくことが必要になりますね。

 ちなみに、非常にアクションの数が多いこともあってインストが大変という気になるところはありますが、実際にゲームが始まると移動力や手札によって出来る行動は限られるため、インストの大変さに比べるとゲームは比較的さくさくと進むので好印象でしたね。ついでに、ゲームを通じて同じところをぐるぐる回っていく形ではありますが、建物の建設、災害の配置、個人ボードの成長などにより毎周毎周に変化があり同じことをして回るだけという単調さがなかったのもいいところかな。

 他に気になるところは、建設した建物タイルに通行料(他プレイヤーが通過すると資金を受け取る)を示すアイコンがあるのですが、アイコンの色合い的に分かり難く、ついつい忘れがちになってしまいます。災害タイルや交易タイルはそもそもそういうものなので忘れないのですが、通行料のあるタイルをもう少し目立つようにするか、いっそのこと建物による通行料はなくてもよかったのかなという印象はありましたね。

 とりあえず、「モンバサ」同様プレイを始まるまでが少し大変ではありますが、アイコンの意味さえ分かってしまうと実際のプレイはそれほどややこしくなく、変化する環境に合わせてスタートからゴールのサイクルの中でどう効率的に行動していくかが非常に悩ましくも面白いゲームだと思います。

 

 

☆アズール

○概要

「自宅ゲーム会128後半」を参照。

 

○プレイ経過

 初プレイのまさにインストをして開始です。

 

 序盤はまさがリードといったところでしたが、中盤以降は管理人が連鎖により追い上げをみせ・・・

 

 最終的には逆転し、管理人の勝利でした。

 

 ちなみに、先日ドイツ年間ゲーム大賞のノミネートタイトルの発表がありましたが、大方の予想通りこの「アズール」は含まれていましたね。他のタイトルはプレイしていないので比較は出来ませんが、プレイのしやすさや面白さなどは大賞候補だと思います。まあ結果はどうでしょうね、楽しみです。

 

 

 後半に続きます。

 

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