自宅ゲーム会133 中盤 パイオニア | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成30年4月9日

 

 前半のグリーンランドが終わった時点でカイが抜け、ここから3人でのゲーム会です。

 

☆パイオニア

○概要

作者:エマニュエーレオルネラ

対象年齢:8歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:60分程度

 

 エッセン2017の新作で、新世界アメリカにおける西部の開拓をテーマに、各地に開拓者を送り込みながら東海岸から西海岸へ向けてのネットワーク構築を競うゲームです。

 

①手番の最初に収入があります。

②資金を払い道路の建設か、馬車の購入を行います。道路の建設を行った場合ただちにメインボードに設置し、馬車の購入を行った場合、購入した馬車に開拓者を配置します。

③共有の駅馬車コマを任意の開拓者タイルが配置されているマスに移動させます。この時、開拓者タイルが配置されているマスは飛び越すことができませんし、また移動先の開拓者タイルと一致した種類の開拓者を馬車に載せている必要があります。

④移動の際、自分の道路を使用した場合は無料ですが、それ以外の場合、銀行や他プレイヤーに通行料を支払う必要があります。

⑤移動先の開拓者タイルを取り除き、馬車から対応した開拓者を配置します。この時、配置する開拓者に応じて、「収入増加」「購入アクションの増」という永続的な効果や、「無料で道路の建設」「金塊タイルの獲得」などといった即時的な効果が発生します。

⑥開拓者を配置する際、手番順にいずれかのプレイヤー1人が同種の開拓者を相乗りで配置することが出来ます。

⑦馬車の中の開拓者がいなくなるとただちに得点を獲得します。

⑧いずれかのプレイヤーが開拓者を全て配置するか、馬車が全てなくなればゲーム終了です。

⑨馬車、金塊タイルなどによる得点に、開拓者のネットワーク(自分の道路でつながったグループ)によるボーナスを加え、最も得点の高いプレイヤーが勝利となります。

 

○プレイ経過

 管理人は赤、ちいが黄、せんが青でゲーム開始時の様子です。メインボード上には開拓者タイルがランダムに配置してあり、右上の東海岸からスタートとなります。

 

 左手前は個人ボードで、収入や購入アクションの管理を行います。その右にあるのが馬車タイルで、開始時に配られるタイルには5人の開拓者が配置されますが、以後購入するタイルに配置される開拓者の数や得点はまちまちです。

 

 序盤、スタート地点から順調にネットワーク(道路)をつなげる管理人に対し、せんは中央辺りに陣取ります。ちいは出だしから道路より馬車による得点に狙いを絞っており、ネットワークではやや出遅れ。

 

 馬車はネットワークの充実した中央一帯からはずれ、お互い狙いの開拓者タイルを押さえつつ南部を移動します。管理人は中央と南部のネットワークを何とかつなげたいところです。

 南部も中央を過ぎたこの辺から馬車は北上、今度は北部でのネットワーク構築が競われますが、ここに来て序盤の布石を活かしてきたせんが上手くネットワークを広げて行きます。

 

 そんなこんなで、西海岸までは到達していませんが道路がなくなったことでゲーム終了。序盤から馬車に力を入れていたちい(金塊も多め)、ネットワークの管理人、その中間くらいに位置するせんといった戦況でしたが、スタート地点から大陸中央を経由して南部に伸びる比較的大きなネットワークをつないだ管理人のボーナスはなかなかのもので、結果的には2位に10点以上の差をつけての勝利となりました。

 

○評価

 共有のコマを移動させて開拓者を配置しつつ、道路によるネットワークの構築を目指すゲームです。

 馬車を空にすることによる得点は大きな比率を占めるためスムーズに配置して行きたいところではありますが、難しいのは配置するためには馬車の中の開拓者と実際に開拓者を配置する場の開拓者タイルが一致していなければならないところで、馬車の中に開拓者がいても移動範囲内に開拓者タイルがなければ配置することはできませんし、逆にタイルだけでも配置を行うことは出来ません。あわせて開拓者を配置することはアクションの実行につながるので出来るだけ自分で配置したいところですが、序盤は開拓者タイルで周りを囲まれているので動きが制限され、終盤は開拓者タイルがなくなってくるので馬車の中の開拓者を配置するだけのタイルが不足するケースも多く、結果的には相乗りや酒場主(赤、馬車の中の開拓者を一人手元に戻すというアクション)も活用しながら上手く馬車の開拓者を減らしていく必要があります。毎ゲームランダムに配置される開拓者タイルから実行したいアクションを考えつつ、効率よく馬車の開拓者を減らしていくかというのはなかなか悩ましいところです。

 また、もう一つの大きな要素として道路によるネットワークがあります。基本的に共有のコマである駅馬車コマを移動させるにはコストが必要となりますが、自分が配置した道路は無料で通行できるためネットワークが広がっていけば移動できる範囲も広がりそれだけ選択肢が増えることになりますし、他プレイヤーが道路を使用すれば収入を得ることも出来ます。同時にネットワークはゲーム終了時に大きなボーナスをもたらす可能性があると、ゲームにおいては重要な要素で積極的に配置をして行きたいところです。ただ、ゲーム終了時のボーナスはネットワーク自体の広さではなく、ネットワーク内に配置された開拓者の数となっているため単につなげて配置していけばいいというものではなく、開拓者の配置とリンクさせる必要があるのは考えどころになっており面白いところですね。ちなみに、一旦道路が配置されたルートは、保安官(青タイル)以外の効果では追加で配置できない(道路の除去は不可)こともあり、先を考えながら配置をしていく必要があるという難しさもありますね。

 あとは、メインボードにアクションのサマリーが書かれておりプレイのしやすさに考慮されているところや、しっかりと悩みどころはありつつも1時間程度で終了すると、全体的なプレイアビリティの高さはいいところだと思います。

 大きく気になる点はなく、全体的に丁寧にまとまっており面白いゲームだと思います。

 

 

 後半に続きます。

 

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