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車通勤メタル!

児童養護施設で働くメタル好き中年保育士のCD日記。目指せ1万枚!

筋肉少女帯のメジャー・デビュー25周年記念の

セルフカバーベストアルバム。

 

 

筋少は僕がメタル人間になるきっかけを作った

重要なバンドであります。

 

中学生の頃にまずBOØWY、そこからX、BUCK-TICK、

そして筋少からのEUROPE、YNGWIEと洋楽に

流れていきました。

 

それだけに思い入れは強いのですが、

リアルタイムで聴いていたのは

5thアルバムの「月光蟲」までで、

最近の曲は聴いてませんでした(汗)。

 

まあこのセルフカバーベストも

2013年の作品なので、

それだけ筋少のことを

ないがしろにしていた訳ですが(汗)、

いや~、聴くとやっぱり

良いですね~。

 

普段洋楽ばかり聴いているので、

歌詞はほとんど気にしないで聴いていることが

多いのですが、

筋少は大槻ケンヂが歌う歌詞が

バシバシ入ってくるので、

この感覚は久々であります。

 

1曲目の「中2病の神ドロシー」と、

2曲目の「妖精対弓道部」は新曲で、

他は全てセルフカバーという内容。

 

ずっと追っかけていたファンの方は

また違う感想なんでしょうけど、

久々に筋少を聴いた僕からすれば、

新曲も含めて、全てが感動で

カッコいいです。

 

「中2病の神ドロシー」は

サブタイトルに

~筋肉少女帯メジャーデビュー25th記念曲~

となっているだけあって、

歌詞は筋少らしくて

なかなか深いものを感じます。

 

ドラムも太田明が15年ぶりに参加とあり、

いや、太田明が脱退していたことも

僕は知らなかったんですが(苦笑)、

そういった意味でも重要な曲であります。

 

そして「釈迦」、「キノコパワー」、「日本印度化計画」

といった初期の曲はもちろん、

それ以降の曲も新鮮な気持ちで楽しめましたね。

 

やはりメタリックな「機械」、「再殺部隊」、

「くるくる少女」といった曲がお気に入りですが、

どの曲も不思議な世界観があり、

これぞ筋少という素晴らしいセルフカバーベスト

に仕上がっています。

 

という訳で

これはレビューというよりも

極めて個人的な感想になってしまいましたが(笑)、

筋少の4半世紀を詰め込んだ

素晴らしい1枚だと思いますね。

 

☆「筋少の魅力がたっぷり詰まったセルフカバーベスト」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆星満点!

 

SONATA ARCTICAを脱退した

ヤンニ・リーマタイネンが結成したバンド、

CAIN'S OFFERINGの1stアルバム。

 

 

メンバーは同じく元SONATA ARCTICAの

ミッコ・ハルキンがキーボードで、

ヴォーカルはSTRATOVARIUSの

ティモ・コティペルトという布陣。

 

内容は、このメンバーに

期待するそのものの方向性で、

初期SONATA ARCTICAの音楽性に近く、

そこにティモの歌が乗るという

非常に心地よいメロ・パワであります。

 

ヤンニ脱退後のSONATA ARCTICAは

やや方向性が変わってしまったので、

「らしさ」で言えばこちらの方が

楽しめます。

 

ティモの歌はやはり

安定感は抜群で、

もちろん意外性は無いですが、

この音楽性には非常にマッチしています。

 

ただ意外だったのは

ヤンニのギター・プレイで、

かなり控えめであります。

 

むしろミッコのキーボードの方が

目立っていて、これはこれで

煌びやかでカッコいいんですが、

これはヤンニが意識して抑えているんですかね。

 

楽曲重視と言うか、

曲調も一辺倒では無く、

スピード・チューン、

バラード、

ミドル・テンポの曲や

アップ・テンポの曲が

非常にバランスよく配置されています。

 

それでいて散漫な印象は無く、

メロ・パワの教科書的な

安心感があります。

 

SONATA ARCTICAや

STRATOVARIUSのファンはもちろん、

メロディックなメタルが好きな人には

おススメしたい

心地よい1枚です。

 

☆「メロ・パワのお手本のような、安心の1枚」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆星9つ!

 

 

NON-HUMAN-LEVELの唯一のアルバム。

 

 

バンドと言うよりも、

DARKANEのギタリスト、

クリストファー・マルムストロムの

ソロ・プロジェクトですかね。

 

実はDARKANEについては

何も知らないんですが、

激安CDコーナーにあったので

何となく買ってみました。

 

ギタリストのソロ・プロジェクトということもあり、

ギターがかなり目立っております。

これがなかなかネオクラ度も高く、

テクニカルで実にカッコいい。

 

DARKANEはメロ・デスで、

このNON-HUMAN-LEVELも

方向性としては同じですが、

叙情的なギター・フレーズは

初期ARCH ENEMYや

CHILDREN OF BODOMを

思い起こさせます。

 

そしてこのアルバムで歌っているのが、

本職はドラムのピーター・ウィルドアー。

DARKANEのドラマーでもありますが、

調べてみるとTIME REQUIEMや

MAJESTICといったネオクラ・バンドでも

叩いており、ちょっと嬉しかったり…。

 

で、ピーターの歌は

デス声ですが、これが

なかなか聴きやすい。

 

たぶんデス好きの人からすると

少し迫力不足で

物足りない感じでしょうけど、

僕はデス声は少々苦手なので、

これくらいがちょうど良いですね。

 

他のレビューをみると、

DARKANEのファンの人からも

おおむね好評であり、

僕のようなDARKANEをしらない人でも

楽しめる1枚であります。

 

クリストファーのギターワークは

ソロやリフだけでなく、

バッキングも非常に練られていて、

本当に巧いギタリストなんだなと

思いますね。

 

今度DARKANEのアルバムも

聴いてみたいと思います。

 

☆「クリストファーのギター・ワークが存分に楽しめる1枚」…☆☆☆☆☆☆☆☆星8つ!

 

 

陰陽座の5枚目のアルバム。

 

 

「妖怪ヘヴィメタル」を

キャッチフレーズとして

長く活動しているのは知っていましたが、

なかなか聴くきっかけがありませんでした。

 

個人的には苦手な世界観ではありますが、

ちょっと怖いもの見たさ(聴きたさ)

で買ってみた次第。

 

とっつきにくいかなと思いきや、

なかなか本格的なメタルで、

これはちょっとイロモノかと思っていた僕は

良い意味で裏切られましたね。

 

1曲目のイントロ曲「夢幻」に続く

「邪魅の抱擁」はいかにもの

メロディック・スピード・チューンで

男女ツインヴォーカルの絡みも楽しめる

キャッチーな曲です。

 

続く「睡」はIRON MAIDEN風のリフで始まる

アップテンポの曲で、これもなかなか

カッコいいですね。

 

キャッチーでやや明るい歌謡メタル曲の「鼓動」、

ブルータルなメロ・デス風ナンバー「舞頸」、

他にも幻想的なバラード曲や、ラストは

「河童をどり」というお祭りソングで締めるなど、

バラエティに富んだ内容で、最後まで一気に楽しめました。

 

妖怪がテーマということで、

もっとおどろおどろしい展開を想像していたのですが、

意外にも正統派メタルしていて良かったです。

 

IRON MAIDEN、JUDAS PRIESTあたりに通ずる

音楽性ですが、

やはり独特の世界観や歌詞、

女性ヴォーカリストの歌いまわしに

違和感を覚える人はいるかもしれませんね。

 

ただ根強いファンがついているのは

理解できますね。

それだけメタルとして完成度は高いです。

 

まあ洋楽中心に聴いている人には

やはりイロモノに感じてしまうかもしれませんが、

割り切って聴いてみると意外とカッコいいですよ。

 

☆「意外と正統派メタルしていてカッコいい」…☆☆☆☆☆☆☆☆星8つ!

 

 

ブラジルのメタル・バンド、

WIZARDSの2ndアルバム。

 

デビュー・アルバムは

「VIPER、ANGRAに次ぐブラジルの新星」

的な感じで売り出した記憶がありますが、

そこまでANGRAらしさは無く、

ガッカリした人が多かったという記憶が…。

 

まあ当の本人たちは

恐らくANGRAタイプを目指していた訳では無く、

あまり意識せずに活動していたと思いますが、

当時のビクターの売り方でしょうね。

 

確かに歌はアンドレ・マトスっぽい感じもありますが、

普通のハイトーン・タイプだし、

やはり同じブラジル出身というだけで

ANGRAと結びつけるのは無理があります。

 

こういう売り方をされると

どうしてもANGRAを意識してしまい、

ガッカリさせられますが、

ANGRA的なものを期待しなければ

そんなに印象は悪くないですね。

 

とは言え、

あまり個性は無く、

ややプログレッシヴな

シンフォニック・メタルといったところで、

こういう売り方が無ければ

話題にもならなかっただろうなぁというのが

正直な感想であります。

 

90年代で消滅したと思っていたんですが、

調べるとしぶとく2010年代まで活動していたのは

ちょっとした驚きでした。

 

まあ当時のビクターの

青田買い状態を思い出しますねぇ。

 

☆「売り方は詐欺に近いが、アルバムの出来は極めて普通」…☆☆☆☆☆星5つ!