イタリアのシンフォニック・プログレ・バンドの
4thアルバム。
90年代にイタリアの
VINYL MAGICレーベルから出された
「Vinyl Magic Neo Prog '90」という企画は
実に楽しかったですね。
このIL CASTELLO DI ATLANTEも
その流れでデビューしたバンドですが、
デビュー作は
70年代イタリアン・プログレそのまんまの
音像でビックリした覚えがあります。
他にもCALLIOPEとか
SYNDONEとかね。
やはり70年代そのまんまという
思い出深いレーベルであります。
さて、この4thアルバムも
方向性は全く変わらず、
そのまんまの作品。
テクニック的には
大したことはやっておらず、
逆に技巧に走らず、
自分の好きな音楽を
マイペースでやっている印象。
聴いている方も
肩ひじ張らずに
ゆったりと雰囲気を楽しめる
作品に仕上がっております。
デビュー作は1992年ですが
結成は1974年というのも
何だかのんびりしていて
本当に好きだからやっているという感じがして
好感が持てます。
ヴァイオリンとキーボードのハーモニーが肝で、
1st、2ndに比べると抒情性が増して、
感動的な展開も楽しめます。
それでいてどこか危なっかしく、
牧歌的でのんびりしているところも
聴いていて本当に楽しいです。
この後もコンスタントに
アルバムをリリースしていて、
いや~まさに継続は力なりってところですかね。
1stはどんなんだっただろうと思って
聴こうと思ったら、CD棚に無い…。
これまた一時の気の迷いで
売ってしまったみたいですね(汗)。
今度中古で見つけたら買います…。
☆「70年代イタリアン・プログレの雰囲気そのまんまの、素朴で味わいのある音」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆星9つ!