ブリティッシュ・プログレ・バンド、
RENAISSANCEの再結成アルバム。
イギリスのシンフォニック・プログレ・バンドの
代表格とも言える彼らですが、
1980年代になると、脱プログレのポップ路線になってしまい、
そのまま解散してしまいました。
本作は1983年リリースの「Time Line」以来
17年ぶりのアルバムということになります。
アニー・ハズラム、マイケル・ダンフォードが中心となり、
ほぼ黄金期のメンバーが再集結。
方向性ももちろん
当時の方向性が復活しており、
安心して聴ける内容となっております。
まあアニーの歌声は
さすがに年齢を感じますが、
それでも当時の雰囲気を壊すことなく、
十分楽しめます。
コンパクトで落ち着いた作風で、
プログレと呼ぶにはあまりに穏やかな音像ですが、
これぞRENAISSANCEと思わせる
音像、アレンジ、仕掛けに溢れています。
3~4分台の小曲が多い中、
ラストを飾る「One Thousand Roses」は
7分超えのプログレッシヴな曲。
この辺りはさすがですね。
インパクトは無いですが、
安心感のある、
ゆったりとした美しい1枚です。
☆「全盛期並みとは言えないが、雰囲気で楽しめる大人の作品」…☆☆☆☆☆☆☆☆星8つ!