フランスの女性ヴォーカリストを擁する
プログレッシヴ・ロック・バンドの2nd。
シンフォニックな音像と
フランス語中心の女性ヴォーカル、
流暢なギター・ワークが特徴で、
ポンプ・ロックからの影響も感じる1枚です。
MARILLIONやPENDRAGONあたりが好きな人は
結構ハマるかもしれませんね。
哀愁を感じるファンタジックなサウンドで、
適度にテクニカルという、
ポンプ・ロックの典型のようなアルバム。
ただ個性という点では今一つで、
このアルバムがリリースされた1992年あたりは
個性的なプログレ・ロック、プログレ・メタル作品が
続々とリリースされていた時期でもあり、
そこに埋もれてしまった印象がありますね。
僕は80~90年代の
マイナーなプログレ・ロック、プログレ・メタルが
大好きなんですが、一聴して先が見えてしまったと言うか、
「まあよくあるシンフォ・プログレだよね」と
納得してしまいました。
それだけ逆に違和感というか、
欠点も見当たらず、
よく出来ているんですが、
それ以上は無いという感想です。
ただ、ラストの「Rages」はなかなかハードな曲で、
時折ネオ・クラ系のフレーズも炸裂。
ギターを弾いているシリル・エイチャードは
このバンド解散後もソロ活動で活躍し続けています。
まあアルバム数枚で解散してしまったプログレ・バンドって
こういう感じの作品が多いんですが、
中古で安く売られているのを見つけると、
ついつい買っちゃうんですよね~。
☆「いかにもポンプという音と、フランス語女性ヴォーカルが特徴だが、個性という点では今一歩」…☆☆☆☆☆星5つ!