TOTO/Kingdom of Desire(トト/欲望の王国)…1992年 | 車通勤メタル!

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児童養護施設で働くメタル好き中年保育士のCD日記。目指せ1万枚!

TOTOの8枚目のアルバム。

 

結果的にジェフ・ポーカロの遺作となってしまった作品。

 

TOTOのアルバムと言えば

AOR、ポップ・ロック的なものを連想しますが、

これはそれまでのTOTOとは打って変わって

バリバリのハード・ロック路線であります。

 

専任ヴォーカリストは入れず、

メイン・ヴォーカルとリード・ギターを兼任する

スティーヴ・ルカサーの意向が大きく反映された作風で、

もちろん賛否両論はありましたが、

クオリティの高さは変わらず。

 

ハードな作品ゆえに

ジェフのドラムも目立っているところが

余計に悲しいですね…。

 

特に圧巻なのが、

7分超えのインスト曲

「Jake to the bone」。

 

TOTOと言えば

歌モノなんですが、

この曲は改めてこのバンドが

凄腕メンバーで固められているというのが

実感できる凄い演奏であります。

 

キャッチーなナンバーが少なく、

ルカサーの歌も曲調に合わせて

ヘヴィな歌い方をしているので、

当時は違和感を感じましたが、

これはこれでカッコいいと思います。

 

ただTOTOに期待しているのは

こういう骨太のロックではなく、

砂糖のような甘~いポップ・ロック。

 

HR/HM中心に聴いている

僕でさえ「これじゃない」感があるので、

昔からのTOTOファンには

ちょっと厳しいかもしれません。

 

その上似た曲が多く、

それでいて60分超えなので

冗長な印象が強いです。

曲を絞ればもうちょっと

印象が変わったかもしれませんが…。

 

中古で安く売られているのをよく見るので、

興味がある人は買ってみては。

でもこれがTOTOと思われても嫌なので(苦笑)、

初期のアルバムをぜひ聴いてください。

 

☆「TOTOらしからぬ、王道ロック作品。クオリティは当然高いが、これじゃない感が…」…☆☆☆☆☆星5つ!