カナダのベテラン・プログレッシヴ・ロック・バンドの
20枚目のアルバムであります。
一時期脱退していた
ヴォーカルのマイケル・サドラーが復帰。
結成35周年を飾る作品でもあります。
SAGAと言えば
1981年リリースの出世作
「WORLDS APART」な訳ですが、
あれは本当に今聴いても
素晴らしいアルバムです。
まああれからだいぶ経っているので、
いつまでも「WORLDS APART」を
引き合いに出していたら、
本人たちに失礼でもありますが、
僕にはどうしてもあのイメージであります。
時代も変わり、
あの頃のポップさや華やかさは無いですが、
逆にプログレの老舗バンドたる
重厚な作風であります。
単純にプログレ・ロック作品として聴けば
優れた作品ですが、個性という点では
今一歩ですかね。
もちろんマイケル・サドラーが歌っていれば
SAGAらしさは感じますが、
例えばらしさを長年保っている
KAYAKあたりと比べると
少々物足りなさを感じます。
この中で一番気に入ったのは
9曲目の「Show and Tell」。
哀愁漂うキーボードが心地よい
素晴らしいナンバーです。
やはりこの辺はさすがSAGA。
この安心感、安定感は
貴重であります。
☆「ポップさや華やかさは無いが、ベテランらしい手堅い作品」…☆☆☆☆☆☆☆☆星8つ!