MARK BOALS/Edge of the World…2002年 | 車通勤メタル!

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児童養護施設で働くメタル好き中年保育士のCD日記。目指せ1万枚!

マーク・ボールズのソロ3作目。

 

ソロ2作目の「Ring of Fire」は、

タイトルの通り、そのまま

RING OF FIREのバンド化につながった

ネオ・クラシカルな1枚でした。

 

そしてRING OF FIREの大名盤、

「The Oracle」のリリース、

翌年に来日公演を果たし、

ライヴCD、DVDもリリースと

順調にネオ・クラHMの王道を

歩んできた中でのこのソロ・アルバムであります。

 

当時、この流れで期待したのは

もちろんネオ・クラ路線だったんですが、

これはネオ・クラからは離れた

プログレッシヴな1枚。

 

マークの歌唱が生かすという意味では

ソロ・アルバムとしては悪い作品ではありませんが、

やはりちょっと残念であります。

 

このアルバムから1カ月遅れで、

RING OF FIREの「Dreamtower」がリリースという

タイミングだったので、

そっちはまさかネオ・クラだろうなと思いきや、

ネオ・クラ曲と、このソロのような曲が

混在するような方向性で、ちょっと微妙ではありました。

 

マークのソロにしても

RING OF FIREにしても、

あのままネオ・クラ路線で突っ走っていたら

少なくとも日本では絶大な支持を得られたと思いますが、

それは望まなかったんでしょうね。

 

RING OF FIREはこの後

更に脱ネオ・クラ&プログレッシヴ路線になり、

2004年リリースの「Lapse of Reality」の後は

長い活動休止期間に入ります。

 

ソロも結果的に

これが最後のアルバムとなりました。

どうせなら、完全なプログレ路線でも

面白かった気がしますね。

 

悪くは無いけど中途半端な感じがしてしまいます。

時折ネオ・クラ様式美っぽい展開があるのも

逆に妙な期待をしてしまう分、

残念な感じがあります。

 

それにしても

マークの歌は素晴らしいですね。

このこぶし、声の揺らぎ、伸びのある高音などなど、

実に芸術的な歌唱であります。

 

ただこの後のマークのキャリアも

あまり順調とは言えないのが

何とももどかしいですねぇ…。

 

☆「マーク・ボールズの歌は素晴らしいが、曲は何とも言えない微妙さ」…☆☆☆☆☆☆☆星7つ!