CYNIC関連のバンド・プロジェクトを調べてて、
気になった1枚。
このC-187は、
CYNICのドラマー、ショーン・レイナートと、
PESTILENCEのパトリック・マメリが中心となって
結成されたプロジェクトです。
ベースはそのCYNICとPESTILENCE、ATHEISTと、
3大テクニカル・デスとも呼ばれるバンドに在籍した
トニー・チョイ。
ちょっとしたスーパー・バンドとも言える布陣で、
バリバリのテクニカル・デスを期待したんですが、
意外なほどシンプルで、
跳ねるようなグルーヴィーな展開が多い
ヘヴィなグルーヴ・メタルといったところ。
これはテクニカル・デスを期待すると、
大きく裏切られます。
複雑でスリリングな展開はほとんど無く、
う~ん、微妙な感じです…。
これはフロントマンをつとめる
トニー・エレンコヴィッチなる人の
影響が大きいのかもしれません。
この人はヘヴィ・グルーヴ・メタル界で活躍している人
らしいんですが、僕はその手の音楽へ苦手なので、
全く知りません。
唯一ラストを飾る「New Territory」は
多少ハッとする展開がありますがね…。
何曲かはそういった瞬間があります。
あくまで瞬間ですが…。
ある意味多彩な才能がある人たちなので、
プロジェクトでは違ったことをやりたいと思うのは
まあ自然な流れであります。
そう言えば、
CYNICはこのショーン・レイナートと、
ベースのショーン・マローンが2020年に
たて続けに亡くなるという不幸がありました。
2人のショーンを失ったCYNICは
2021年に新作を出していますが、
どうでしょうか。
過度な期待はせず、そちらも聴きたいと思います。
☆「跳ねるリズムは苦手です…」…☆☆☆☆☆星5つ!