スウェーデン出身のメロディック・パワー・メタル・バンドの
3rdアルバムです。
このバンドのアルバムは
2000年以降の作品を何枚か持っているんですが、
どれも正統派ど真ん中、
圧倒的な完成度を誇る
素晴らしいバンドであります。
ただどこかで
初期のアルバムは
どうも「クサい」らしいという
ウワサを聞き、
この初期の名作とされる
3rdアルバムを買ってみた次第。
なるほど、
聴いてみると、
これはなかなかクサい
メロ・スピを展開しています。
全体的にRIOTの影響を強く感じる作風で、
1曲目の「Destiny Calls」の出だしからして
メロ・スピ、クサ・メタル・ファンを
狂喜乱舞させる破壊力があります。
３曲目の「Ride On」も
良いですねぇ。
哀愁漂う、
素晴らしい疾走ナンバーです。
５曲目の「Hold on to the Flame」も
いかにものメロ・スピ曲ですね。
初期HELLOWEENを彷彿とさせる
クサさであります。
６曲目の「Eternity Holds」、
7曲目の「When Fire Comes to Ice」あたりは
かなりRIOTに近い感じがします。
この後クサ・メタル・バンドから
本格的な正統派メタルに成長していく
予感を感じさせる展開です。
10曲目の「Unholy Powers（Night of the Witch）」も
クサくて素晴らしい疾走ナンバー。
やはり後に加入するジョニー・リンドクヴィストに
比べるとこのアンダース・ザックリソンの歌は
物足りなさを感じてしまいますが、
これはこれでクサ・メタル特有の
魅力でもあります。
ジャケット、世界観、歌詞など
トータル的にも
この手のメタルが好きな人のツボを心得ている
素晴らしいアルバムで、
今まで何でこれに手を出していなかったのかと
思うくらい素晴らしいクサ・メタル・アルバムです。
2000年以降の
高水準の作品ももちろん素晴らしいですが、
これはまた違う意味で素晴らしい作品です。
☆「クサいが素晴らしい、いや、クサいから素晴らしい」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆星9つ！