人の愚かさ、欲深さ
極上の日本語に加え
挿絵が語る物語を語りあえました。
機織りをするための障子の絵が
どんどん暗く重くなっていくこと
ずっと海外で育っている
キコチャチャ君のママちゃんは
「息子達は
障子 を見たことがないので
きっとこの挿絵を
牢屋のように感じるだろう」
との言葉に
なるほど と。
鶴にかえって飛び立った場面では
ほっとしているようにも感じるね
飛び立てる力が残っていて
よかったね
せっかく二人仲睦まじく暮らしていたのにね‥。
と
月子さんやともちゃんからも
言葉がこぼれます。
そんな思いもおさめてくれる
美しい襖絵のような挿絵で終わっていける
物語です。
2冊目は
我が子の教科書にも載っているものの
あまりにも絵本の味わいが
薄くなっているのが残念で本棚に迎えましたが
読みきれていない絵本でした。
キコチャチャママさんの
この絵本のエピソードのおかげで
私が出会い直せた絵本です。
キコチャチャ君とママの愛おしい物語です。
映画とは
物語とは
不条理にも何かを奪われて
何かを得る ということ。
まさに
そんな物語です。
馬頭琴
という楽器を知っていますか
の問いから始まります。
あらすじは
是非キコチャチャママさんのブログを
お読みください。
白馬を喪い
深い深い悲しみに沈むスーホの夢に
白馬が現れます。
物言わない白馬が
唯一発する言葉があるのです。
この場面を
私は柳田邦男さんの講演で
学ぶことができました。
その言葉は
「そんなに悲しまないでください」
なのです。
柳田邦男さんは最愛の息子さんを
自死という形で見送られています。
その悲しみを
息子さんの部屋に遺された絵本から
受けとめていかれたのです。
息子さんが好きだった物語を
辿られたのです。
白馬は重ねて
自分の骨や皮、毛を使って
楽器にしてほしいと告げるのです。
そうすれば
ずっとあなたのそばにいて
あなたを慰めることができるから
と。
馬頭琴を弾いて過ごす時間は
スーホだけでなく
モンゴルの草原で暮らす人の
寛ぎの時間となり
文化となります。
喜びの時も
悲しみの時も。
辛い時
悲しみに沈む時にこそ
文化、芸術に深く抱かれ癒されるものだと
思っています。
私に
ようやく
この絵本との出会い直しの時が
来たこと
チャチャ君が
白馬を放たれた矢から守ろうと
絵本の挿絵に両手を思わず出す気持ち
身勝手な殿様に憤るキコチャチャ君が
たまらなく愛おしいのです。
初めてこの物語に出会った月子さんは涙
キコチャチャ君の
エピソードを聴いてまた涙涙
ともちゃんも
改めてこの壮大で慈しみ深い物語の世界に
全身で浸かっているのが伝わってきます。
お母さんから読んでもらった
キコチャチャ君の物語が
大人を包み込む物語となったのを感じました。
月子さんがサッと描かれる絵が楽しみ。
この時まだ
チャチャ君の黒い馬
のエピソードは
お伝えしていなかったのですが
思わず
「黒馬🏇〜!!」と
叫んでしまいました。
モンゴルの草原が物語の舞台です。
月子さんが
初めて出会った時に読んだ絵本を
もう四年ほど経つのに
ずっと心に留めていてくださって
また読んでほしい
ってリクエストしてくださっていた絵本も
読みました。
今年はこんなリクエストにもお応えします。
やはり柳田邦男さんから学んだ絵本です。
それぞれの生き方を認めることは
締めくくりを認めることにもなる。
この主人公のように
どの場面も
不条理な出来事も
肯定できるように
一生懸命生きようと思うのです。
同じように精一杯必死で生きる方と
出会え続けるブログの世界は宝物です。
一人では出会いきれない物語があります。
思いやり深い方となら
出会えた物語もあるのです。
絵本と東洋医学⁉️ 最高の時間となりました。
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