娘の入学式の前夜
二人で下宿先に向かいました。

引越しで運びきれなかった荷物を
キャリーバックやリュックに詰めて。







娘の後ろ姿に笑ってしまいました。


このリュックから見える
可愛い後頭部は誰でしょうか?
新生活の娘の相棒です。



スーツを着た娘はすごく大人っぽいけど
初めてパンプスは歩きにくそうでした。


入学式の夜
小さな台所で体を丸めて
夕食を作る娘



まだ荷物が片付かない台所



さっきは後ろ姿だった娘の相棒が 
こっちを向いているのが
わかりますか?
ここを定位置にするとか。






今日も一緒に登校しました。









鍵を絶対失くさないように 
娘が考えた工夫です。
特大の無理矢理キーホルダー

あさるのジョージです。


思えば
おさるジョージのいたずら好きと
好奇心の強さ
大胆でスケールの大きい 悪さ は
娘とよく似ています。

にやにや しながら
絵本を見ていました。




娘は、ジョージなみの運動能力の持ち主です。
慎重だった兄とは正反対で怖いものなし。

何より兄やその友人達に
ついて行きたい一心です。

生まれて早々に首が座ると
寝返りを駆使して兄達を追いかけ
ハイハイでついて回り
歩けないのに歩くから
しょっちゅうひっくり返り
手すりにぶら下がりながら階段も降りて来ます。

自分で椅子を移動させ
台所の流しの上によじ登り
包丁を舐めていた時は声が出ませんでした。

電話が鳴ると
ものすごい勢いで受話器を取ってしまいます。
しゃべれないのに出るから
「もしもし」
ではなく
何故か

「ういうい」

誰にも電話を取らせないように
叫びながら電話に走るので
「出てどないすんねん」と兄。

警察に勝手に電話して
おまわりさんから切羽詰まった声で
電話がかかってきた時も にやにや。

携帯電話がどうしても見つからなくて
困っていたら
「お母ちゃん 悪いから ほかしたったわ」
と。
当然それっきりです。

もう そんな話いくらでもあります。

怪我の連続、傷だらけ
気にしてません。泣きません。

 ♫私は泣いたことがない〜
と兄に歌われていました。

だんだんジョージに思えてきました。

一番思い出深いのは


あぁ やっぱりよく似ています。
この 「何やったろかな」な感じ。

ダメだとわかってはいるけど
あんまり気にしない感じ。

私に似てあっさりした顔。


この絵本のジョージも悪くて
パズルのピース のような はめ板を
勝手に触って飲み込んでしまうのです。

入域してレントゲンを撮ると
きっちり 映っています。
手術です。

一瞬 弱気になるのですが
入院中も 悪い悪い。


当時は知らなかったのですが
作者のレイ夫妻はナチスドイツから
間一髪で逃げ切り
厳しい時代を生き抜いたご夫婦です。

その怒りや悲しみを
ジョージのスケールの大きないたずらで
しのいだかもしれませんね。


大人が腰を抜かしそうないたずらをしながら
黄色い帽子のおじさんに
愛され続けるジョージは
子ども達の憧れですよね。

娘の幼い頃の手術の後、しばらくしないと
この絵本は買えなくて
簡単な手術とはいえ胸痛む経験を
乗り越えたくてこの絵本を
買ったんだと思います。

読んでやるとにやにやしながら
「一緒!」とか
「知ってる!」とか言ってました。


幼い子の言う
知ってる! は安心と自信の表れだとか。

以前に書いた
手術の不安やつらさに寄り添ってくれたのが
ケアをして仕上げてくれたのが
おさるのジョージ でした。



明日娘が大学に行った後
私も大阪に帰ります。

今ブログを書きながらも
ちらちらと首に鍵をぶら下げている
ジョージと目を合わさずにはいられません。
お願いね ジョージ。


思えば長男は
入学式の夜から一人でがんばってもらうしか
ありませんでした。
今思い出してもたまらないです。

後ろ髪を引かれまくりながら帰宅した時
11歳だった娘がかぎ針編みで
ヘアバンドを編んだのを
「はい プレゼント」と。
今も活躍中。


おさるだった娘は
大学生になりました。

受験を経て
私の母を見送った後も
限界を超えてやる!と受験に挑み
下宿の準備をしながら
ものすごく大人になりました。


初日、夕食を一人で作っていても
思うようにできなくて
「結局お母ちゃんに助けてもらってるわ」
とブルー。

こんな気持ちに打ちのめされることから
始まって
こんな気持ちを知ることもとても大切 と
伝えました。


今夜の夕飯は
うんとスムーズでした。

おさるだったのに人見知りで苦手な新学期。
自分から話しかけて初めての友達と
お昼を一緒に食べたそう。

「富山とか福岡からの子もいてるわ」と。
みんながんばってますね。


ぼちぼち ぼちぼち ね。


夢に向かって
思いっきり手を伸ばして
感動いっぱいの人生を ね。



やっぱり春は寂しくて少し苦手です。


下宿近くの桜から
空を見上げました。

娘を応援して祈ってくださった方を
想いました。
大変だった二月を労っていただき
気持ちが膨らみました。


ありがとうございます。
とても心強かったです。





桜に励まされます。







ジョージ
娘を頼みます!







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