消防士になろうとしたら、はしごを折ってしまい、船乗りになろうとしたら、船を壊してしまい、バレリーナになろうとしたら、床が抜けてしまい・・・。「どないしたら ええのやろ。」と考えたかばさんが落ち着いたのは、ちょっとひと息いれて、「ぼちぼち いこか。」というところでした。
『ぼちぼち いこか』という絵本です。何をしても失敗におわるかばさんに悲壮感はありません。どこまでも愛らしいかばさんです。
4月、新しく社会人になった人も、新しい環境に飛び込んだ人も、今は気分が高揚しているかもしれませんが、必ずうまく行かない時が訪れます。つらいことも出てきます。前にも進めず、でも後戻りするのもためらわれる時は、立ち止まってひと息いれてはどうでしょう。深刻にならずに、かばさんのようにおおらかに。
ひと息いれたかばさんは、また持ち前の好奇心で、いろいろなことにチャレンジしていくことでしょう。
ぼちぼち、いきませんか?