ディベネデット親子がセリエAを席巻? | 欧州野球狂の詩

欧州野球狂の詩

日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪

 今日は、イタリアでもIBLの話題ではありません。その1つ下のレベル、おととしまでのセリエBで、日本で言うと社会人的な立ち位置である、セリエAについてです。レッジョ・エミリアが、今季の新入団選手としてトーマス・ディベネデットJr.内野手(25)を獲得しました。アメリカ・マサチューセッツ州で生まれ、イタリアのパスポートも持つイタリア系アメリカ人で、2008年から2年間、ボストン・レッドソックス傘下でプレーしていた選手です。


 これ自体は、特に何でもないニュースなんですが、実はこの話題はイタリアでは、かなりのセンセーションを巻き起こしているんだとか。というのも、彼の同名の父親はレッドソックスと、イタリアサッカー界名うての強豪である、ASローマのオーナーだからなんです。サッカークラブのオーナーの息子が、セミプロとして野球チームに入団したということで、やはりサッカー大国イタリアでは注目度も半端ではないのだとか(ちなみにイタリアサッカー界では、アメリカ人であるディベネデットSr.氏の評判はイマイチ芳しくない模様)。


 それにしても、父親がサッカーのセリエA、息子が野球のセリエAの一員になるとは、これはまた面白いめぐりあわせもあるものですよね。つい先日には、サッカーのボローニャが財政的に厳しくなったところを、野球のボローニャが支援したなんて話もありましたが、こうやって異なる競技同士でのリンクがあるというのは、お互いを盛り上げていくためにもいいことだと思う。今年はディベネデット親子が、それぞれのフィールドでイタリアスポーツ界を席巻するなんてことが、あるかもしれませんね。


 ちなみにこのレッジョ・エミリアは、現在俺も読者登録中であり、昨年初めごろのエントリでも紹介させていただいた、「イタリア野球応援ブログ 」のらいかさんが、広報担当(主に写真撮影をしてらっしゃるそうです)として所属されているチーム。日本人スタッフがいるチームということで、日本の国際野球ファンにとっても身近に感じられるかもしれません。イタリアに野球観戦に行かれる際は、もちろんトップクラスの選手が集まるIBLもいいですが、こちらの戦いにも足を運んでみては?