23年間生きてきて、初めて本気で頭にきた | 欧州野球狂の詩

欧州野球狂の詩

日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪

 昨日の大地震から始まり、今日は朝からずっと、福島第1原発の話題で持ちきりになっている日本列島。3時半ごろには当地で爆発があり、高濃度の放射線も計測されたとのことで、福島県は文字通り、笑いごとでない事態になっている。今はとにかく、千葉から福島県民の皆さんの安全を祈るのみです。どうか、グリーンマイルやチェルノブイリの再来だけは避けてもらいたい。


 その原発が操業を停止したために、今日一日中ずっとてんやわんやになっているのが、わが県も管区となっている東京電力だ。1日の発電供給量が需要量に追いつかず、公式に各所に「節電」を呼びかけている。また、供給できる電力をなるべく有効に使うため、管区内の各所を順番に停電させる「輪転停電」を、史上初めて実施する可能性にまで言及しているそうだ。電力会社がこうした方針を打ち出していること自体、文字通り日本が非常事態にあることを示している。Twitterでも、「今夜はなるべく電力使用を控えよう」という動きが広がっている。


 ところが、にもかかわらず、そうした東京電力の努力や人々の声掛けを踏みにじるように、何ら意に介することなく通常営業を続けている業界がある。それも、よりによってもっとも電力を盛大に使う業界だ。そう、俺が心から憎み軽蔑している、パチンコ業界だ。


 中に入ったことがなくとも、一度でも前を通ったことがある方ならわかるだろうが、パチンコ屋における電力消費量には、凄まじいものがある。騒音かと思うくらい、意味もなく大きな音量で響くBGM。眩しすぎて目も当てられないような照明。そして、何百台といった台を稼働させるのにだって、かなりのエネルギーが必要だ。


 今この瞬間も、日本中のあちこちで、名もなき人々が節電のため、懸命な努力をしている。暖房を止めて部屋で厚着をし、部屋の電気を消して懐中電灯を使い、後々苦労することを覚悟の上で、衣服の洗濯を遅らせる。自分のためじゃない、全ては東京電力と、数多くの被災者の皆さんのためだ。そうした努力を知ってか知らずか、いけしゃあしゃあと無駄遣いをしているのがパチンコ業界なんだ。


 それだけでも万死に値するけれど、もっとひどいのが、今回の地震や津波に便乗して商売しようとする店が、あまりに多いことだ。ネットで検索しただけでも、「震度5強の激震イベント」「M8.8の衝撃」…。


 ふざけるな、どんだけ性根腐ってやがるんだこいつら!!


 こういう店の経営者は、津波や地震で多くの人命が失われたこと、多数の被災者が出ていることを何とも思ってないのか?巻き込まれた人たちの気持ちを考えているようには、とても感じられない。彼らに哀悼の意を示すどころか、逆にそれに便乗して稼ごうとするなんて、思考回路がどうかしているとしか思えないんだ。


 大体、パチンコ屋が商売してるのは、ここ日本においてだろう。だったら、なぜわざわざ日本人を敵に回すような真似をするのか(まぁ、それがきっかけで大規模な抗議デモが起きて、結果的にパチンコが産業として滅びるなら、それもありかもしれないが)。こんな奴らが堂々とこの国で商売してることが許せないし、それに足しげく通うような奴らも同罪だ。


 現在就活中の俺だけど、パチンコ屋からのPRメール(業種がレジャー・アミューズメントと書いてあれば、大体区別できる)は、開封もせずに速攻ごみ箱に捨てている。たまに、それとは知らずに開いてしまった時は、本気で後悔するよ。読む気にもならないし、見る価値もないからね。正直、もし合同説明会でこの先、パチンコ企業の人事担当者に声かけられたら、「日本中が地震で苦しんでる中で、それにかこつけて稼ごうとする業界の人間は恥を知れ」とでも言ってやりたい気分だ。


 正直、今回はかなり過激な物言いをしていると自分でも思う。ただ、それだけ今回俺がこの問題に対して憤っていること、23年間生きてきて、初めてと言えるほど頭にきていることは、どうか理解してほしい。とにかく、東京電力と被災者の皆さんの健闘を祈ります。これから、俺も節電モード入ろうと思うので。