遅ればせながら、海外野球関連のニュース | 欧州野球狂の詩

欧州野球狂の詩

日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪

 つい先ほどまで、私用で外出してました。こっちの方はほぼいつも通り、特に変わった様子はなかったですが、東西線の駅の人通りが、あまりに少ないのでちょっと驚きました。まだ、完全復旧とはしばらく行かないのかなぁ。せめて、こっち方面だけでも早く元に戻って欲しいですね。


 さて今日からは、このブログはとりあえず平常運転にします。昨日は2度目の更新で、この国難のさなかに不謹慎すぎるパチンコ屋について、怒りに任せて散々書き殴りましたが、いつまでも怒っていては胸糞悪いんでね。それに、現地からの情報は続々と途切れることなく入ってきていますから。地震のために更新する気になれなかったとはいえ、「本業」の情報が遅れてごめんなさいです。


(1)オランダ、イタリアともに試合に敗れる

 アメリカのフロリダ州で、国際強化・交流試合に臨んでいるオランダとイタリアの両チーム。それぞれ昨日試合に臨み、イタリアはナショナルズのマイナー選抜に1-2で敗戦。オランダも、レイズに3-4、セントピーターズバーグ大学に2-5でそれぞれ敗れました。


 イタリアは本来、ナショナルズと7イニングの2連戦を戦うはずだったのですが、1試合が雨で中止になったため、残る試合を13イニング制という変則マッチで実施。先発クリス・クーパー以下、ティアゴ・ダシルヴァ、コディ・チッロ、カルロス・リチェッティ、クリス・ディローマ、ヨヴァニ・ディアミコ、マルコ・グリファンティーニ、ジャスティン・チカテッロという投手リレーで、ナショナルズの若手を13イニングで7安打2失点に抑えました。


 一方のオランダ。セントピーターズバーグ大学戦では、2009年WBCでチームの一員としてリーダーシップを発揮した、ランドール・サイモンがチームに合流しました。昨年のヨーロッパ選手権ではメンバー落ちしているサイモンは、いきなり初回に先制タイムリーを放つ活躍を見せます。しかし、この日はユリエン・ファンジール、ベリー・ファンドリエル、ケビン・ハイステック、ケビン・マイナーの投手陣がピリッとせず。序盤5イニングで5失点を喫し、反撃も8回の暴投の間の1点にとどまりました。


 イタリアは、これでアメリカでの全試合日程を終了。オランダも、次のフィリーズとの1戦で、アメリカ遠征を終了することになります。結果は振るいませんでしたが、これらの試合を通じて、少しでも経験値を高められたなら収穫ではないでしょうか。


(2)ジャマイカ代表が組織されるかも?

 そのオランダが現在参加している「セントピーターズバーグ・インターナショナル・ベースボール」ですが、どうやら来年には、新顔が加わることになりそうです。今回のイベントをオーガナイズした、統括責任者のビル・フォスター氏が、来年の同大会に新たにイタリアとジャマイカの両チームを加えるアイデアを披露したとのこと。


 今回オランダ、カナダジュニアの両国家代表、ソウル・ネクセン・ヒーローズ、セントピーターズバーグ・ストーム(地元のマイナーチームか、それともセミプロでしょうか?)、ペン州立大学、セントピーターズバーグ大学、フィラデルフィア・フィリーズ、トロント・ブルージェイズ、タンパベイ・レイズの参加によって行われた同大会。フォスター氏は、今回のイベントに大きな満足を抱いており、さらなる規模拡大を目指して、来季の「新規参入」に言及したようです。


 ここで注目すべきなのは、オランダのライバルであるイタリアはもちろんのこと、ジャマイカが招集される可能性が出てきたこと。ジャマイカと言えばやはりレゲエ、そしてウサイン・ボルトやアサファ・パウエルなどの活躍で、陸上競技の強豪としても有名ですが、元英領ということもあって、野球と同じバットアンドボールスポーツは、クリケットに押され気味。現在、野球のナショナルチームは組織されていません。


 しかし、以前当ブログのコメント欄でも情報をいただいたとおり、ここ数年近隣のバハマなどと同様、MLB関係者とも協力しながら、野球の強化にも動いています。今回の情報通りジャマイカ代表が組織され、大会に参加することになれば、ジャマイカの選手たちにとっては貴重な舞台となるはず。まだ具現化するかどうかは不明ですが、注目してみていきたいですね。