読者の皆様、昨日午後の大地震では大丈夫だったでしょうか?俺は家族とともに千葉の自宅にいたため、幸い怪我等も全くなしで済みました(本棚に置いていた思い出の品が、いくつか犠牲にはなりましたが)。もっとも、東北の方では多くの方が亡くなり、気仙沼市では町の広い範囲で大規模火災が発生。さらには名取市の一部などが津波で水没したとのことで、非常に甚大な被害が出ているそうです。1人の同じ日本人として、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々が1日も早く、身の安全と笑顔を取り戻せることを心から願います。
今回の地震は、世界中のニュースサイトでトップニュースになったこともあって、世界中の多くの人々が関心を寄せてくれている。世界の25の国と地域連合は、すでに合計で35もの救援部隊を立ち上げ、政府の救援要請を待っている状態だ。ネット上の情報交換ツールとして、現在もひっきりなしにフル稼働中のTwitterでは、｢#prayforjapan(日本のために祈ろう)｣というハッシュタグができて、ありとあらゆる人々が日本のために、祈りをささげてくれているんだ。本当に感謝すべきことだ。
そしてスポーツ界でも、世界中のあちこちの団体が、日本の地震に対してメッセージを発している。欧州サッカー界では、イングランドのマンチェスター・ユナイテッドとリバプール、イタリアのインテル・ミラノとACミランの各クラブが、日本に対して激励のメッセージを送った。特に日本代表DFの長友佑都が所属するインテルは、日本時間のけさ行われた国内リーグの試合で、喪章を付けてプレーしたそうだ。それ以外にも、世界中のサッカー選手たちから、日本に対して哀悼の意を表明するメッセージが届いている。
もちろん、野球界でも同様の動きがあった。時事通信によれば、MLBのセリグコミッショナーが｢被害に遭われた方々に、心からのお悔やみを申し上げます。大リーグ機構は数日以内に必ず支援活動を開始し、日本のためにわれわれができる全てのことを行う所存です」という談話を発表したほか、松井秀喜が所属するアスレチックスが、救援募金の活動を始めたとのこと。
さらに国内でも、数多くのプロ野球選手がTwitterでの情報発信に協力している。俺がフォローしているだけでも、ダルビッシュ(日本ハム)、田中(楽天)、片岡(西武)、摂津(ソフトバンク)などなど。皆、自身のフォロワー数の多さを最大限に活用して、1人でも多くの方々に情報を伝えようと頑張っているんだ。もちろん、彼らから来た情報は、俺自身も欠かさずリツイートしている。
やっぱりこういう部分を見ると、つくづく｢スポーツの力は偉大だ｣と思わされるよね。人種や国籍、戦う舞台は全く違っても、同じスポーツという文化を愛する仲間だという意識を、皆が共有しているからこそ、こういう行動がすぐに取れるんだろうと思う。本当に素晴らしいことだ。
そして今回の地震に対する応援メッセージを通して、改めて実感できたのは｢世界の人たちは、日本と日本人を本当に高く評価してくれている｣ということ。かつて日本に遊びに来て、日本という国が大好きになったという外国人は、ネットでも数多く見る。俺自身、かつて我が家にホームステイに来て、もともとは反日的だったのがガチ親日になってしまった、中国人の女の子を知っている。彼らは日本を訪れた際、非常に温かいもてなしを受けたことを覚えていてくれているんだ。
日本人にとっては、こうしたことは至極当たり前のことかもしれない。けど、彼らにとっては非常に印象に残るんだろう。だからこそ、こういう時には本気でみんな心配してくれるんだ。海外から来た人たちをリスペクトし、本当に心から誠意を持って受け入れる。それを積み重ねていけば、相手もきっとこうやって応えてくれる。俺は観光業に携わっているわけでもなんでもない、一大学生に過ぎないけど、これからもこうした姿勢は持ち続けていこうと思うし、読者の皆さんにもどうか大切にしてもらいたいと思う。
それにしても、この日本って国は本当にすごいと思うよ。これだけの災害が起きていたら、普通は暴動の一でも起きそうなものだけど、そんなものは気配すらない。ありとあらゆる人たちが進んで、人々に休息と避難の場所を無償で提供し、自動販売機はお金を入れなくても飲み物が出てくるようになるし、公衆電話もタダでかけられるようになった。Twitter上でも、｢この大惨事を皆で生き抜こう!!｣という声が圧倒的だ。これほどの事態で火事場泥棒や略奪ひとつ起きない、この国を本当に誇りに思う(一部には、これに乗じた性犯罪などが起きているという情報もあるみたいだけど。そんな奴は人間の風上にも置けない)。大丈夫だ、この国なら。絶対に生き抜けるよ。