(17) 「先生は独身だったなんて知らなかったわ」
「教師だから結婚には慎重なのかな ?」
「どうかな、夜遊びしてるんじゃないの?独身貴族」
「あのキャンピングカーって、いくらするの ? 高そうよね」
「ねー、聞くけどさ・・さっきの話し、先輩に似ているってほんと?」
「似ていたわ」
「でも、先輩の方が大人だったけどね、それに色っぽかった」
「それゃさ、先輩は2年も上だもの。私は何も知らない乙女だったからね」
「・・」
あの頃から山口先輩には彼氏がいたのだと色々想像もした「先輩は彼氏が居たから、大人びてたのね」それに比べ私たちは、中学生の延長のように女同士キャッキャッ遊びまくっていた。あの頃、山口美香はデートしてたと思うと何かが違っていた。
「私たち、先輩とは個人的な付き合いは無かったしね」
「そうね」
「もっと色々話したかったな。そしたら人生変わってたかも知れない。結婚相手も違っていたかも」と現実を・・後悔した感じの言葉に聞こえてくる。
「事故は悲しいけど、生きていれば45歳、女ざかりね」
「私たちの方が年下なのに、私たちは魅力のないオバさん」
そんなダメ押しが入ると「涼子は違うけどね・・なにか秘訣があるの ?」
「 ヒ・ミ・ツは持ちたいけど」と・・これは夫の事にも通じることと感じた。
「ヒミツかぁ?少し、私は少しへそくりはあるけどさ」
「私は主婦してるから、出不精になってるし」
「今更だけど男は、外で何してるか分からないね、お酒飲んだり、パチンコ・マージャン、浮気したりして自由ね」
「そうそう、仕事で遅くなると言われれば何も言えないからさ、黙って返事するだけよ」
「浮気ってさ相手が必要でしょ、よほどのプレーボーイじゃなければ、男100人浮気したら、普通に考えたら100人の女性が絡むよね、中には主婦も居たりして・・」と、なんとなく何もしない自分達が惨めに思えてきた。
「これゃ、先生よりも悲惨かも」
バカ笑いをしたが、あまりにも現実的に思えてしまい溜息を付くのだった。つづく