西宮市の保育所待機児童(2024年4月)は121人=いまだに解決できない待機児童問題 | 庄本けんじのノートブック

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西宮の保育所待機児童121

待機児童が昨年の56人が今年121人に倍増

 西宮市でも、待機児童問題がいまだに解決できない状況にあります。毎年、保育所の待機児童数を5月に公表しています。昨年の待機児童は56人。今年は121人。待機児童が倍増。長年にわたって、待機児童問題は解決されないまま深刻な状況が続いています。

 

 かつて、2016年、「保育園落ちた日本死ね」という言葉が流行語大賞にノミネートされことがあり、待機児童問題が社会の大問題となりました。ところが、政府も自治体も抜本的な対策を打つことなく、待機児童問題は解決されないまま今日に至っています。待機児童問題は深刻な問題です。即刻解決すべきです。

 

逆行する「西宮市幼児教育・保育の在り方」=保育定数を減らす

 ところが、西宮市は、2023年3月、待機児童問題が解決できない状況が続いているさなかに、保育所定数を減らすことを含んだ「西宮市幼児教育・保育の在り方」という指針を決定、公表しました。この指針は、公立幼稚園と公立保育所の再編を主目的としています。具体的な推進は、すでに公表されているアクションプラン[part1]、アクションプラン[part2]にもとづくとともに、検討中のアクションプラン[part3]でしめされる計画にもとづきます。

 

8つのブロックに分けて統廃合を推進

 統廃合計画は、8つの地域(山口、塩瀬、大社、広田、甲東、浜脇、上甲子園、鳴尾)に区分けして、それぞれの地域で、公立幼稚園と公立保育所を統合し、公立の認定こども園へと移行させます。

 すでに公表されているアクションプラン[part1]では、まず、浜脇地域において、浜脇幼稚園と浜脇保育所との統合再編を行い、来年度(令和7年4月)、現在の浜脇保育所の場所に浜脇ブロック認定こども園を開設し、保育定員を18人減らすとしています。

 アクションプラン[part2]では、広田ブロック(令和8年度)、鳴尾ブロック(令和9年度)、上甲子園ブロック(令和10年度)の3つのブロックで公立幼稚園と公立保育所を統合し、保育定員を68人も減らす計画です。

 

待機児童は即刻解決すべき

 保育所が足りない!由々しき事態です。西宮市は、待機児童を解消する具体的な対策をもつことなく過ごしています。ひどいことに、保育定員を減らす公立幼稚園と公立保育所の統廃合計画をたて、それを強引に進めようとするのです。こうした態度は即刻改め、待機児童を解消する緊急課題に立ち向かうべきです。一人たりとも、待機児童を生じさせてはならないのです。