兵庫県立神崎工業高校のみなさんへ~新年のあいさつ | 庄本けんじのノートブック

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兵庫県立神崎工業高校のみなさんへの新年のご挨拶

同窓会会長 庄本建次

 

 2024年の幕開け早々、石川県能登半島で最大震度7を観測する大きな地震が発生しました。多くの人が犠牲になられました。慎んで哀悼の意を表すとともに、被災された多くのみなさまには心よりお見舞い申し上げます。被災地の現状は、ライフラインの復旧も、救援の物資を搬送する道路の確保も、避難所の環境も思うように整えられず、関連死さえ生じるほどの状況で、困難を極めています。被災者への救援の手が早く届くことを願ってやみません。

 全国の自治体からの支援が集まり始めています。また、募金活動などもおこなわれています。できるかぎりの支援を強めたいと思います。

 能登半島地震のニュースを目にしたとき、29年前の1月17日(阪神淡路大震災)の状況が瞬時に思い起こされました。在校生にとっては、祖父母世代の経験です。あれから、災害への備えがどれほど進んだのか、あらためて考えさせられます。命最優先の対応を強く願うものです。

 命といえば、ウクライナやガザなどで戦争が起きていることにも目を向けざるを得ません。平和であってほしい。万人の願いのはずです。戦争だけは絶対にしてはならない。この声が、いまほど必要な時はないと思います。

 私たち、神崎工業高校での学びは、やはり、平和産業に貢献できるものであってほしいと思います。また、そうでなければならないと強く思います。科学技術の発展は、ほんらい、人々の幸福と結びついているはずです。

 在校生のみなさん。みなさんの日々の学びは、一人ひとりの人生を形づくります。そこで学び取ったことは、人生の礎となり、そこから、また、新たな飛躍が生まれるかもしれません。「世の中そんなに甘くはない」という場面は確かにあります。しかし、生き抜くその先には必ず希望があります。このことは、在校生だけにいえることではなく、私たち同窓生のすべてのこれからの人生にも当てはまることです。希望を見出せるように、その時その時を、心して生き抜いていきたいと、小さな決意をしています。

 この年も、みんなが、健やかに過ごせることを願って、ご挨拶といたします。