本日、第73期ALSOK杯王将戦7番勝負/第2局開幕「戦型は対抗形、藤井王将が封じ手」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

本日、第73期ALSOK杯王将戦7番勝負/第2局開幕「戦型は対抗形、藤井王将が封じ手」

第73期ALSOK杯王将戦特設サイト
第73期挑戦者決定リーグ対戦表

 

3連覇を目指す藤井聡太王将に

振り飛車党の若き旗頭・菅井竜也八段が挑戦する

第73期ALSOK杯王将戦7番勝負。

 

開幕戦を藤井王将が制して迎えた注目の第2局が

本日、九州は佐賀県三養基郡にある「大幸園」にて

運命の幕を開きました。。

 

 

藤井王将の今期ここまでの成績は42戦36勝6敗(.857)。

春の名人を奪取に始まり、叡王棋聖王位を立て続けに防衛。

10月には王座を奪取に、史上初の八冠独占を達成しました。

 

年末には同世代の伊藤匠七段の挑戦を受けた竜王戦で

格の違いをみせつける貫禄のストレート防衛を達成し新年を迎えると

王将戦の開幕戦で幸先良く完勝発進。日曜日(14日)には連覇を狙う

朝日杯でベスト4進出を果たすなど、さっそく強さをみせつけます。。

 

対します、菅井八段の今期ここまでの成績は

40戦25勝15敗(.625)。順位戦はA級で5勝2敗。

強豪集う王将戦リーグを5勝1敗の成績で見事に制し

叡王戦に続き今期2度目の番勝負登場を果たしました。

 

藤井王将の独走を止める一番手として

振り飛車党だけでなく、将棋界全体の期待を背負って戦う

今シリーズへかける想いは言われなくてももちろんマックス。。

全身全霊をかけ神童の厚き壁に挑みます。。

 

気になる両者の対戦成績は

ここまで14戦して、藤井王将が10勝4敗とリード。

 

第2局の先手は藤井王将。

その初手で飛車先2筋の歩を突いたのをみて

2手目に角道を開いた菅井八段は、続く4手目に角道を止めると

飛車に手をかけ「三間飛車」を投入、戦型は「対抗形」となりました。

 

飛車のポジションが決まったところで

両者は息を合わせて居玉を解除し、玉の囲いを目指し

藤井王将は振り飛車の天敵「穴熊」を、菅井八段は振り飛車の相棒

「美濃囲い」をそれぞれ完成させました。。

 

駒組み完成を待って、、藤井王将は7筋の歩を突き合わせ

先に仕掛けを開始しますが、本局に必勝を期す菅井八段は

左の桂馬を4筋の戦場へと跳ね上げ、すぐに反発します。。

 

盤上の緊張が高まる中

戦場へ角をせり出し、挨拶代わりの王手を掛けた藤井王将に対し

菅井八段が手持ち歩を打ち、王手を凌ぎつつ陣形を引き締めた

50手目の局面で一日目は終了、指し掛けとなりました。。

 

王将戦/第2局の棋譜中継はこちら

 

まだ本格開戦前ですが

現局面の形勢は早くも先手が良さ気。。

果たして、菅井八段の見立てと切り返しやいかに。。

明日は決着の二日目、開始直後から目が離せません。。