第4期叡王戦・本戦/準決勝「渡辺棋王ー菅井七段は中飛車対抗形」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

第4期叡王戦・本戦/準決勝「渡辺棋王ー菅井七段は中飛車対抗形」

第4期叡王戦公式HP
本戦トーナメント表

 

 

本日行なわれています注目のカード

第4期叡王戦挑戦者決定トーナメント/準決勝

「渡辺明棋王ー菅井竜也七段」の一戦は

振り駒の結果、先手は菅井七段に。。

 

 

 

2手目△8四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲菅井七段: なし

△渡辺棋王: なし

 

菅井王位の初手は▲5六歩。

いきなり中央の歩を突き振り飛車投入を示唆すると

渡辺棋王は2手目△8四歩と飛車先を突き、居飛車を明示。

互いのポリシーを盤上に投影し、対局はスタート。。

 

 

 

5手目▲5八飛。

 

上図での持ち駒

 

▲菅井七段: なし

△渡辺棋王: なし

 

続く3手目に、菅井七段は角道を開くと

渡辺棋王の△6ニ銀をみて、飛車に手をかけ5筋へと振り

日曜日(27日)に決着をみた王将戦/第2局と同じ進行で

「中飛車」投入。戦型は「対抗形」となりました。。

 

 

 

11手目▲2八玉。

 

上図での持ち駒

 

▲菅井七段: なし

△渡辺棋王: なし

 

互いに飛車のポジションが決まったところで

両者は居玉を解除し、玉の囲いを目指します。。

 

 

 

21手目▲3八銀。

 

上図での持ち駒

 

▲菅井七段: なし

△渡辺棋王: なし

 

菅井七段は5筋の位を張ってから

上図で振り飛車の相棒「美濃囲い」を完成。。

次に、渡辺棋王が銀を戦場に繰り出すと。。

(22手目△6四銀)

 

 

 

23手目▲5六銀。

 

上図での持ち駒

 

▲菅井七段: なし

△渡辺棋王: なし

 

菅井七段は銀を開かず、そのまま立てて

飛車、角と連係しつつ、5筋の位に利きを足しました。。

 

この手に対し、渡辺棋王は

角道は閉じたまま飛車を7筋に寄せると(24手目△7ニ飛)

菅井七段が標的になりそうな角を下げたのをみて。。

(25手目▲6八角)

 

 

 

26手目△7五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲菅井七段: なし

△渡辺棋王: なし

 

渡辺棋王は7筋の歩を突き合わせ

駒音高く、先に仕掛けを開始しました。。

 

菅井七段は▲同歩(27手目)と応じて、以下

△同飛~▲6六歩~△7三桂に▲2ニ歩~△3四歩~

▲7一歩成をみて△5五銀~▲同銀~△同飛~▲同飛~

下図38手目△同角と激しく進行。。

 

 

 

38手目△5五同角。

 

上図での持ち駒

 

▲菅井七段: 飛、銀

△渡辺棋王: 飛、銀、歩2

 

7筋で歩交換が成立すると

菅井七段は抜け目なく、敵陣7筋に「と」金を作り

ポイントを稼ぎました。。

 

すると直後に渡辺棋王は

天王山・5筋の位で銀に続いて飛車交換を成立させ

一気呵成に、いざ開戦へと持ち込みます。。

 

 

 

44手目△2ニ玉。

 

上図での持ち駒

 

▲菅井七段: 銀、桂

△渡辺棋王: 飛、銀、香、歩3

 

さらに、菅井七段は「と」金で桂馬を

渡辺棋王は角を成り込みつつ香車を捕獲し

手持ちの戦力を補強すると、手番を握った菅井七段が

敵陣に飛車を投入し、攻勢に出ます(43手目▲7一飛)。。

 

この手をみて

渡辺棋王は玉を2筋に早逃げしました。。

 

 

 

50手目△9九飛。

 

上図での持ち駒

 

▲菅井七段: 角、銀、桂、歩

△渡辺棋王: 角、銀、香、歩4

 

菅井七段の主導で角交換が成立すると

渡辺棋王も手持ちの飛車を敵陣へと打ち込んだ

上図の局面で、夜戦に備えて夕食休憩に突入します。。

 

「渡辺棋王-菅井七段」の棋譜中継はこちら

 

 

現局面での形勢は、先手良しと見られますが。。

現在公式戦15連勝中と絶好調の「冬将軍」渡辺棋王が

果たしてどのような切り返しをみせるのか。。

 

夕食休憩明けからの終盤戦から目が離せません。。

 

 

 

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王将戦/第2局終局直後の印象

 

決断の封じ手、思わぬ大差。。

 

 

王将戦/第2局・一日目の所感

 

振り飛車不満なし。。渡辺棋王の構想や

 

 

王将戦/第2局は大阪決戦

 

王将戦/第2局開幕前夜

 

 

 

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名人相手に問答無用の圧勝。。

 

棋王戦挑戦者は広瀬八段に決定!

 

 

 

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では、実兄・俊昭氏のキャッチフレーズは。。

 

悪魔の一着、ここに極まれり

 

 

 

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