子どもが何かに打ち込む姿を見るのは、親にとってこの上ない喜びですよね。
私も二人の息子たちが、サッカーや学校行事、勉強に一生懸命頑張っている姿を見ると、感動すら覚えます。
だからこそ、一番近くにいる私たち親が、子どもを支え、全力でサポートする。
これは、間違いなく子どもにとってもプラスの力になって働きます。
でも、その思いが強すぎて、愛情の矢印が違う方に向いていると、それは逆効果になってしまうこともある。
親として歩んでいる道の途中、反省したこと、今まさに意識していることを挙げてみます。
先回りして失敗を回避させてない?
子どもが苦しむ姿は、できれば見たくありません。
だから、失敗しそうだとわかっていると、先回りして失敗をさせないようお膳立てをしてしまった経験があります。
二男が小学生の時、サッカーチームであまり試合に出られないことがありました。
当時スイミングにも通い、こちらはなかなか好調で選手コースにも選ばれ、タイムも伸ばしていました。
「スイミングに絞った方がいいんじゃない?」
こんな私の言葉に、二男ははっきり
「嫌だ。」
と言いました。
サッカーのように人数が決まっているスポーツで、選ばれなくてツライ思いをするくらいなら、個人競技で自分の力を伸ばしていった方がいいのではないかという、親の決めつけ?あきらめ?を、感じさせてしまったかもしれない。
今思うと、ほんとに申し訳ない気持ちになります。
二男が私の申し出を断ってくれてよかった。
とことん、サッカーが好きだったんです。
サッカーでレギュラーになれない、受験で不合格になる・・・・
これは本当は「失敗」とは言えないのですが、たとえこれらを「失敗」ととらえたとしても、その失敗から子どもは、多くのものを得るはずです。
なぜ失敗したのか、それならどこを改善すればいいのか。
失敗するからこそ、成功にたどり着くためのルートを自分なりに見つけ出すはずです。
そこに「成長」がある。
子どもが失敗する機会を奪っているということは、子どもが成長する機会を奪っていることなのですね。
結果や能力でなく努力を褒めよう
こんな研究結果があるそうです。
思春期初期の子どもたち数百人に、知能検査のかなり難しい問題を10問解いてもらいました。
解き終わった後、子どもたちを二つのグループに分け、それぞれこんな言葉をかけました。
A:「〇問正解したね!きみは頭がいいんだね!」=能力を褒めた
B:「〇問正解したね!きみは頑張ったんだね!」=努力を褒めた
この後、同じ子どもたちに新しい問題を見せ、
・新しい問題に挑戦する
・もう一度同じ問題を解く
という二つの選択肢を与えたのです。
どうなったと思いますか。
まず、「能力」を褒められた子どもたちの多くが、「もう一度同じ問題を解く」ことを選びました。
新しい問題を解いて失敗した場合、褒められた「能力」を疑問視されてしまうことを恐れたのでしょう。
一方、「努力」を褒められた子どもたちの9割が新しい問題を解くことを選んだそうです。
チャレンジする意欲が湧いたということですね。
さらに研究は続きます。
同じ子どもたちに、なかなか解けない難問を出しました。
すると、「能力」を褒められた子どもたちは、「解けない=自分は能力が低い」と思うようになってしまいました。
しかし、「努力」を褒められた子どもたちは、「解けないならもっと頑張らなくちゃ」と思い、解けないことを失敗とは考えなかったそうです。
そして、難しい問題の方が面白いと答える子が多くいたと。
では、問題の出来はどうだったでしょう。
これらの実験の後、易しい問題が出されたとき、「能力」を褒められた子どもたちの正答率は当初より落ちました。
難問に挑戦して解けなかったことで、自分の能力に自信を失い、スタート時より成績が落ちてしまったのです。
一方、「努力」を褒められた子どもたちは、当初より正答率が上がりました。
難問に挑戦したことで力が付き、再び易しい問題を解いた時はすらすら解けるようになっていたのです。
つまり、
「能力」を褒められると成績が下がり、「努力」を褒められると成績が伸びる
ということがわかります。
勉強でもスポーツでも、「100点だった」「試合に勝った」などの結果だけを褒めてしまいがちですが、結果だけを褒められると、結果が良くなかったときに、自分はダメなんだと思ってしまうのですね。
でも、子どもの「努力」を褒めるためには、その「努力」している姿を見ている、知っている必要があります。
ぼんやりとした「頑張ったね」は、子どもには響きません。
スポーツで練習しているところを見るのはなかなか難しいし、見ていてもわからないことが多いですよね。
勉強は家でしているときは勉強時間くらいはわかりますが、何をやっているのかわからないし。
だから私は、なるべく会話から頑張っていることを引き出そうとします。
「今日の練習はどんなことをやったの?」
「今日は何勉強した?」
など。
当然最初はそっけない返事しか返ってきませんが、言葉の端っこからなんとか努力を見つけ出そうとします。
うまくいかないことも多いですけど(笑)
そうなんです。
子どもの「努力」を見つけるには、親も「努力」しなくちゃなのです。
大変です
でもその涙ぐましい努力があれば(笑)、「英語のテストで〇点取った」という「結果」を聞いた時、
「やったじゃん今回英単語の練習にめっちゃ時間かけてたもんね」
など、具体的な努力を褒めることができたこともあります。(事例が少ない(笑))
子どもに寄り添い、努力している過程を多方面から見つめること。
今まではあまりできなかったけど、今まさに私が「努力」していることです。
あー、長男のことが見えてないなあ・・・。
社会人になってすっかり大人ではあるけれど、彼も仕事頑張ってるはず。
近いうちに、近況を聴いてみよう。
全ては愛する息子たちのために。
私自身が生き生きしている姿を見せる
これが私の一番の課題です。
サッカーや勉強でうまくいってほしい、よい成績を収めてほしいという思いが、いったい誰のため?って自分に問わなければならないときがよくあります。
私の夢や目標を、子どもに託していないか?
子どもが成功した時、まるで私が成功したかのように勘違いしていないか?
子どもが何かうまくいかなかったとき、一緒になって落ち込んでしまわないか?
子どもは生まれたときから一人の人間であり、親の所有物ではありません。
自分がかなえられなかったことや味わえなかった成功の喜びを、子どもに押し付けてはいけない。
だから、私は私自身の中で、喜びを味わい自己実現をしていくことが必要です。
仕事で、勉強で、趣味で。
私が頑張っているところ、もがいているところ、失敗したところ、やり遂げて喜んでいるところ・・・・。
そうやって親も自己実現のために生き生きと生きている姿を見せることで子どもも何かを感じてくれるだろうし、
「あなただけのために生きているのよ」
なんていうコワい存在にならないでしょう(笑)
そして、たとえ子どもが失敗したとしても、子どもがひとつ成長のチャンスを作ったくらいの気持ちでいられるでしょう。
いつでも寄り添っているし、いつでもサポートするけど、子どもも私も人生は自分のもの。
と、自分に言い聞かせるために書きました。
まだまだ修行が必要なようです。
なお、私がこうして自分自身の姿勢をふりかえるときのバイブルは
「親が変われば、子どもが変わる~アスリートの親に学ぶ「子どもを伸ばすスゴイ言葉」
です。
文中でもたくさん引用させていただきました。
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