食べ物にはいちばんおいしくて栄養たっぷりな時期、「旬(しゅん)」があります。
「旬」とは自然の中でふつうに育てた野菜や果物がとれる季節や、魚がたくさんとれる季節のことで、食べ物によってその時期は違いますが、いちばんおいしくて栄養もたっぷりです。旬のものを食べることで、自然のめぐみや四季の変化も感じてみましょう。
また、お正月や特別な日に食べる料理にも「旬」が関係しています。
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/learn/seasons1.html
これは日本人が昔から大切にしてきた考え方で、私もとても意識しています。
たくさんとれるということは値段が安いですし、その食材自身が栄養を蓄えようと頑張ってくれているのですから、間違いありません
そんな自然界のありがたい仕組みを上手に活かして、美味しさも栄養もたっぷり頂いちゃいましょう
今日は「ねぎ」のお話です。
いろんな種類がありますが、一般的に「根深ねぎ」「長ねぎ」などと言われる、白い部分が長いものについて。
昔から薬として使うために栽培されていたようで、それほど多くの効果が期待できる野菜ということですね。
ちなみに、白い部分が「茎」や「根」で青い部分が「葉」と思われがちですが、実はすべてが「葉」です。
土に埋まっている部分は日に当たらないので白くなっているだけで、日にあたるとちゃんと緑になるそうですよ。
ねぎのおススメポイント
※はアスリート目線で
白い部分
<ビタミンC>
・コラーゲンの合成には不可欠。肌のツヤ、ハリが生まれる。
・免疫力を高め、鉄の吸収を助ける。
ストレスや汗からどんどん体外に出てしまうため、免疫力アップのために積極的にとりたい栄養素。
貧血予防・改善には、鉄+ビタミンCを意識したい。
<アリシン>独特の香りの成分
・ビタミンB1の吸収を助け、疲労回復、血行促進などの効果が期待できる。
糖質をエネルギーに変えるのに必要なビタミンB1の働きを助け、エネルギーを生み出す。
ところでみなさん、ねぎの青い部分って食べてます?
以前料理教室でねぎを使用した時、生徒さんが迷いもなく青い部分を捨てていたのを見ました。
「そこも使いますよ」
と言うと、とても驚かれていたので、こちらが驚いたのですが・・・。
絶対に捨てないでくださいっ
白い部分はもちろんおいしいし栄養価も高いですが、青い葉の部分は隠れた魅力がいっぱい
青い部分
<βカロテン(ビタミンA)>
・抗酸化力が高く、老化を防ぐ。
・「目のビタミン」と言われ、眼精疲労や視力の回復が期待できる。
酸素をたくさん取り込むアスリートは「活性酸素」の害も懸念されるため、体調を整えるためにしっかりとりたい。
このβカロテンは緑黄色野菜に多く含まれるため、ねぎで言うと青い部分を食べる必要があります。
<カルシウム>
・骨や歯の材料となり、骨粗鬆症を予防する。
・血液中に存在し、イライラを抑える働きがあると言われる。
骨を強くしてケガを予防する。
筋肉の収縮を正常にする働きがあり、足のつりを防ぐ。
練習や試合中、精神を安定させ、冷静な判断ができる効果が期待できる。
そして、今回私が強力にプッシュしたいのが、
切るとぬるぬるが出てくるでしょ?ここです、ここ
通称「ヌル」
そのまんまやないか~い
以前テレビでねぎ農家さんに取材した様子を見たことがあるのですが、収穫したばかりのねぎの青い部分をぱきっと折り、なんと、ジュースのように出てくるヌルを飲んでいたのです
あまりに衝撃的な映像で忘れられません。
甘いし、栄養がたっぷりだというのです。
調べてみました。
<食物繊維フルクタン>
ヌルの成分は食物繊維の一種「フルクタン」という物質。
フルクタンは免疫力が高める働きがあるため、インフルエンザや肺炎、ガンなどの病気を予防する効果が期待できる。
ハードなトレーニングで免疫力が下がりやすいアスリートの体調管理に適している。
寒くなるほどこのヌルは増えるそうなので、これからの時期、青い部分も捨てずに、ぜひ使ってくださいね。
また、新鮮なときほどヌルは多く、だんだん乾いていってしまうのですが、それでも中には残っていて、調理すると復活します。
確かめたことないですが、冷凍しても効果は残っているそうです。
ただし、水にさらしたり強く洗ったりすると流れていってしまいます。
おまけ
私が好きなねぎ料理は、白い部分だと
・ぶつ切りにして、フライパンで焦げる寸前まで焼いて、塩と七味でいただく。
・もちろん、鍋、味噌汁。
・チーズを乗せてホイル焼き。しょうゆをたらす。
青い部分は
・鍋には白も青も全部入れます。
・細く斜め切りにして薬味、卵焼きの具。
これは料理なのか・・・
私がいつも参考にしている「旬」がわかるサイトです。
参考にしてみてください
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旬の食材を使った、アスリートに食べてほしい料理のレシピもご紹介しています。
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まず我が子の食事について、ちょっと相談してみたい・・と言う方は、1対1でお話ししましょう。