やっとこさツレには少し休める休日となったようで。
ここからしばらくは自由にさせて欲しいところ。
電話での施設とのやりとりや、事務手続きなども彼にはストレスとなっているようです。
私はと言えば、たまの休日、それも予報はずれの良さげなお天気。
「どこかお出かけしよーよー。」と私。
「え〜、今日はゆっくり休ませて…。」とツレ。
まぁ、仕方あるまい。
ここんとこ、気が休まる時がなかったんだろな。
ということで、ツレはベッドに行き倒れの様に倒れ込み、私は部屋中のドアを閉めバイオリンの練習をはじめるのでありました。
練習が終わりリビングに戻るとツレが私に、次回は私に義父の家に届いている郵便物を取ってきて欲しい、そして施設に彼のお小遣いを届けて欲しい、と。
何ですと⁉️
いや、私が動くのはいいんだけどさ…とここでその名を呼ぶどころか、思い出す事もはばかれる、例のあの人がイメージされ。
義父の家の目と鼻の先の場所に住みながら決して姿を現さない例の人。
車も持ち、家族も一緒に住んでない自由な彼女がやってくれたら私がわざわざ新幹線と私鉄を乗り継ぎ、30分に一本くらいしかバスがないところに行かなくてもいいのに…と思うのもせんないこと。
彼女はよくよく徳を削ってるなぁ、と残念な気持ちにさえなるのでした。
もし、そんな用事をこちらから頼もうものなら烈火のごとくキレまくり、はては自分がどんなに可哀想な人なのか、泣きが入るほどで。
それなら初めから頼まない方がまし、とため息まじりに承諾。
彼女はなきものとして考えるのでした。